【英語を母国語のように使いこなしたい方必見の勉強方法】~スピーキング編①:なぜ日本人は英語を話すことが苦手なのか~

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英語の勉強法

これまで留学マガジンを通して「英語を母国語のように使いこなしたい方必見の勉強方法」というトピックで、文法・リーディング・リスニングの効果的な勉強方法を実際に私がどのように克服できたかという経験談、そして現在オーストラリアの大学に通う学生の観点からご紹介させて頂きました。

・①文法編:https://ryugakumagazine.com/english/7500/
・②リーディング編:https://ryugakumagazine.com/english/7855/
・③リスニング編:https://ryugakumagazine.com/english/7855/

前回ご紹介したリスニングとあわせて日本人が苦手とする分野、「スピーキング」。日本人の話す英語は”Japalish”などと馬鹿にされることもあるほど、日本語訛りが強いと言われています。私もかつて英会話を独学で習得しようと試行錯誤しましたがなかなか日本人らしさが抜けず、「自分は本当に英語のネイティヴスピーカーのように英語を話せる日がくるのか。。」と絶望した時期もありました。ですが、日本人だって英語を綺麗に話すことはできるはずです!というか、それを証明したい!というのが私の人生のテーマでもあります。そこでスピーキング編では私の経験談や考え、実際に正しく綺麗に英語を話すために勉強したことなどをたくさん交えながら2回に渡ってお話ししていきたいと思います。今回お話しさせて頂くことは大きく分けて以下の通りです。

目次

どうして日本人を英語を話すことが苦手なのか
① “日本の英語教育の課題”
② “謙虚さ”
英語のスピーキング力を上げるために心掛けておくべきこと
① 日本人だということを忘れ、失敗を恐れない
② 低い声で話す
③ 正しい発音・話し方を知り、ネイティヴスピーカーの真似をしよう
まとめ

どうして日本人は英語を話すことが苦手なのか:“日本の英語教育の課題”

私は現在大学で言語学を専攻しているのですが、今学期履修している授業に「Bilingualism(二言語主義)」と「Second Language Learning and Teaching(第二言語学習法と教授法)」というものがあり、改めて日本人と英語の関係性や、日本における英語教育の改善点について考えるようになりました。まず私が個人的にはっきりと言いたいことは、「言語や言葉はコミュニケーションのために使えないと意味がない!」ということです。日本人の最大の強みは文法・リーディング・ライティングなど、知識や法則を頭に詰め込んで机の上で黙々と勉強すれば伸びるような分野であるため、別に英語のネイティヴスピーカーが教えなくても英語のルールを教えたり単語を覚えてしまえば誰だって「英語を理解することはできてしまう」わけです。しかし、これだけで英語を使いこなせているって言えますか?
もちろん文法を知らないと話すことはできません。英語を使って文章を書くことも英文を読んで理解できるのも立派なスキルですし、英語を習得するうえでどれも必要なスキルです。でも、言葉ってなによりコミュニケーションを取るための道具であり、手段だと思いませんか?私が考える日本の英語教育の問題点は「文法や問題を解くこと>コミュニケーション」だということです。思い返してみると、私も中学や高校の英語の授業では多少なりとも会話の練習や「Oral Communication」といった授業がありましたが、学校で英語のネイティヴスピーカーに英会話を教わった経験はほぼなく、日本語訛りの強い英語で無理に喋らされたくらいの印象しか残っていません。
なぜ日本の英語教育が問題を解くことに集中してしまっているのか、私が考える1つの理由が「日本人の英語教師がスピーキングを教えるための訓練を受けていないため、日本語で教えても問題のない机上型学習に頼りがち」という点です。教師自体が英会話を英語圏のネイティヴスピーカーをどのように同じように教えることができるのか、教えるべきかを教わっていない可能性は十分に考えられるのと、教わっていたとしても実践すること、そしてどこまで日本語を使ってわかりやすく説明してあげて、どこまで英語を使えばいいのか、そのバランスを取ることは決して簡単なことではないと思います。ただ、日本人が話せない理由は日本の学校での教え方だけが原因ではなく、そしてこれは大きな原因でもありません。

どうして日本人は英語を話すことが苦手なのか:“謙虚さ”

私が考える、日本人が英語を話すことが苦手な最大の理由、それは「英語を積極的に話そうとしない」ことです。日本人である以上必要とされていて、好印象を持たれる姿勢の1つ「謙虚さ」。この日本人の姿勢は実は海外に住む人々からはあまり理解し難く、時として誤解され怒らせてしまうこともあります。また、謙虚でいることこそが日本人が英語を話す能力をなかなか伸ばせない要因であると私は考えています。例えば性格がガツガツしている人や、人の話を聞かずに自分のことばかり話す人って日本にいたらよくは思われないですよね。スピーキング力を上げるためにガツガツしましょう!なんてことは言いませんが、私が語学学校で英語を勉強し始めた当初、南米人やヨーロッパ人達の「話したい欲」が溢れるガッツさとその姿勢に思わず圧倒されたと同時に、「だからそういう国や文化の人達は話す力が日本人に比べて高いんだ、、」と気づかされました。日本語を勉強している欧米出身のタレントさん達も近年増えていますが、彼らに共通することが「積極的に日本人と接する機会を作って、積極的に日本語使って話す」ことにあると思います。話す機会は自分から手に入れに行かなければ自分に回ってくるということはあまりなく、誰か親切な人が「あなたはどう思う?」なんて聞いてくれない限り、自分から話そうとしないと話す機会は巡ってきません。
もう1つ、日本人と欧米人との決定的な違いが「言語問わず、人前で話すことに慣れていない」という点です。実はアメリカやイギリスを始めとする英語圏ではなんと幼稚園で園児たちに皆の前で「プレゼンテーション」をさせる機会を与えているそうです。例えば「好きな食べ物について」のようなトピックについて、“好きな理由の説明をする”など、時間は短くても「大勢の前で文章を作って言葉で表現する」という経験を小さな頃から積んでいるため、日本人よりも遥かに「人前で話すことに慣れている」のです。この経験の差を補うためには前述の通り、自分から話す機会を積極的に作り、人と話す、人前で話す練習を積み重ねるほかありません。

英語のスピーキング力を上げるために心掛けておくべきこと

ここまでは“日本人が英語を話すことが苦手な理由”についてお話してきました。ここからはこの記事のメインパートでもある、“日本人でも英語を上手く話すために心掛けておくこと”についてお話ししていきます。

①日本人だということを忘れ、失敗を恐れない

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まずは意識を変えるところから始めましょう。日本では自分から話し出したり、話しすぎたら失礼だと思われるかもしれませんが、英会話を学んでいる以上練習する場や経験できる場が多いほどスキルも伸びていきます。積極的に英語のネイティヴスピーカーに話しかけ、まずは「英語を話すこと」に慣れていって下さい。海外、主に欧米文化では「自分の意見をはっきり言える」ことの方が謙虚でいることよりも評価される傾向にあるので、英語を話す時に謙虚さはいりません。
そして、「何て言ったらわからない」、「伝わらなかったらどうしよう」という不安からついつい消極的になってしまう方へ。私も含め、皆さんは英語学習者なので英語の発音や文の作り方が下手なのは当たり前です!つmり、「誰も私たちに綺麗な発音で正しく構成された文章を話すことを期待していません!」こう思っていれば少しは英語を話すことに対する恐怖心が取れませんか?発音やアクセントなどの技術面を磨く前にまず大切なことは「積極的に話す姿勢」です。

②低い声で話す

次に、日本語と英語の発声方法を始めたとした決定的な違いや特徴を知ることが大切です。まず注目すべきが「声の高さ」。日本人の話す日本語の音は欧米人が話す英語よりも高いため、日本語のトーンで英語を話してもよほど発音が正確でない限り、欧米人には理解されにくいと言われています。そして「発声方法」も日本語と英語では異なり、息継ぎをこまめにしながら口先で音を作り出して話すのが日本語のスタイルであるのに対し、英語の発声は喉の奥から声を出し、口の中で反響させてできた音を使って話すのが英語です。したがって、日本人が英語を話す時に意識すべきことは、「普段自分が話す声より少し低くし、喉の奥から音を出して話す」ということです。

③正しい発音・話し方を知り、ネイティヴスピーカーの真似をしよう

上述の2つのポイントを押さえたらいよいよ英会話学習の核である「発音・音のつながり・イントネーション・アクセント」を意識しましょう。日本人が英語の発音を苦手としている決定的な理由はずばり「英語は日本語にない発音ばかりを持つ言語」だからです。これまでは日本人の英会話の学習不足や日本人ならではの姿勢をウィークポイントとしてきましたが、その要素よりもっとも深刻な原因は日本人が発音しにくい音ばかりが英語にはたくさんあるということです。(例:[th] (tooth) / [r] (really) / [l] (love) / [f] (feel) / [v] (violin)など)
ただし、苦手な発音も「正しい発音方法」を学んで練習を積み重ねていけば日本人でも必ず綺麗に英語を発音することができます!音のつながり・イントネーション・アクセントに関しては、「英語のネイティヴスピーカーの話し方を真似」して身につけて下さい。よく外国人が日本語を話す真似をふざけてする人のことを思い描いてみて下さい。だいたい「コンニーチハー」など日本語では伸ばさないところは伸ばしたり、言葉に大げさに強弱をつけたりしませんか?それが英語の話し方です。
1つ1つの発音を矯正することと同時に意識して頂きたいことは「アクセントをつける場所」です。アクセントをつける=強く読むということですが、これが何故英語において大事かというと「アクセントをつける場所を間違えてしまうと違う単語として解釈されてしまう」からなのです。日本語で例えると、「箸」と「橋」。どちらの単語も「はし」と読みますが、それぞれ強く読む部分が違うため、日本語を学んでいる外国人も日本語の単語のアクセント場所をきちんと学ばないと私たち日本語のネイティヴスピーカーが正しく理解できないということが起こりえます。日本人にとって英語を正しく綺麗に話すために必要なことは「正しい発音の仕方、正しいアクセントの場所、文によって異なるイントネーションのパターン、恥ずかしさを捨てる」ことです。

おわりに

今回はスピーキング学習をトピックとした記事の前編として「なぜ日本人は英語を話すことが苦手なのか」ということに関してお話しさせて頂きました。「訛りはその国や地域の特徴さ、、」なんてかっこ良く言ってくれる人がいたとしても、アメリカ人が話す英語が訛っているのと日本人が話す英語が訛っているのでは次元が違いますよね。もっと日本人に英語をコミュニケーション目的で学習して頂きたい、そして日本人だからって英語を話すことが苦手という固定観念から脱出して頂きたいと私は強く願っています。次回は実際にどのように英語の発音や話し方を学ぶべきか、学習方法について詳しくご紹介していきたいと思います。(*^^*)

ちなみに、英語を母国語のように使いこなしたい方におすすめの留学は語学留学。
ワールドアベニューの語学留学プランもチェックしてみてください。

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