英語を母国語のように使いこなしたい方必見の勉強方法~リーディング編~

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英語の勉強法

英語をはじめ、言語は主語・動詞などの品詞の文中における順序など決まった法則の上に成り立っているため、はじめに文法さえ徹底的に学び理解することで、外国語を読んだり、書いたり、話したり、聞いて理解することに対して苦手意識を持たずにできるようになったり、よりスキルが伸びるではないかということを前提とした記事を以前書きました。(https://ryugakumagazine.com/english/7500/参照)
今回はReading(読む)/Writing(書く)/Listening(聞く)/Speaking(話す)の4つの学習スキルのうちの、「Readingの勉強方法」について、「英文を読んで理解することを得意になるために必要なこと」、そして実際に英文を読んで問題を解く時に必要となる「英文を効率良く読んでいく方法」、「答えの探し方」についてお話していきたいと思います。

リーディングの勉強【英文を読むことに慣れよう】

リーディングが得意な人と苦手な人の差はどこにあると思いますか?文法・文の構造の理解度、語彙力(どれだけ単語・熟語を知っているか)などが高いほど、文単位の読解能力はもちろん高いでしょう。しかし、これから英語を勉強する方、これからReadingを得意にしたい方は、単語やフレーズばかり詰め込もうとせずにまず「英文を読む癖」をつけてください。英文を読むことが得意な人と苦手な人の違いは、「日常でどれだけ英文を読んでいるか」、「日常で英語を読んで理解するということを行っているか」にあると思います。リーディングの力を上げるために日頃からやるべきこと、それは英語を「目にして読んで理解をする」ことです。

では、文法の勉強のようにまたまずルールを理解して問題を解くのかというと、そういうわけではありません。前回の記事で文法を勉強するのにおすすめの文法の解説付きの問題集をご紹介しました。「文法=言語のルール」であるため、ルールを理解するために説明書のようなものがあれば理屈や構造が理解しやすくなりますし、文法を理解した後に問題を解くことによってより理解が深まると考えているからです。リーディングでも求められていることは文を読み、その文章に関する「問題を解く」ことなので、問題集を使って実際に問題を解く演習をしていく癖をつけていく方が効果的なように感じられます。しかし、英文を読む習慣・英文を読むことにあまり慣れていない方がいきなり長い文を読んで問題を解くことから始めてしまったら、読解に必要以上の労力と時間がかかると思います。日本語でも同じように「国語」を得意にしたり、成績を伸ばす方法として、漢字や熟語をたくさん覚えたり問題集をたくさん解いて数をこなすことを優先するよりも、まず初めに「たくさん本を読む」ことから始め、それを習慣づけた方が「読むことに対する苦手意識を作らないようにする」ことに効果があると私は考えています。なので、Readingという分野に苦手意識があったり、英文を読むことにあまりまだ慣れていない方は問題演習や単語・熟語の習得よりまず先に「英文を読む習慣をつけること」から始めてみてください。

【自分で英語を目にする・読む環境をつくろう】

「英文を読む習慣をつける=本や雑誌、新聞をたくさん読む」という理解で間違っているわけではありません。ですが、私が英文に慣れるためにまず初めに実践したことは「本や新聞を読み漁ること」ではなく、「使い慣れた携帯やパソコンの言語設定を英語にする」ということです。

携帯やパソコン言語環境を英語に設定することで全ての動作の命令や説明、上記のような機能の表記などが全て英語になるため「いちいち英語を読んで理解しなければ使うことができない」という状況がうまれ、自然と英語を読んで理解するというアクションが必要になります。そして、「使い慣れた携帯とパソコン」というところがまたポイントで、使い慣れていれば上図のように最悪言葉の意味がわからなくてもアプリのイラストやいつもの要領で操作はできますよね。なので「文の意味を結果から予測」でき、「あ、この英文・単語はこういう意味なんだ」と理解することも可能であるというわけなのです。使い慣れていない、初めて買ったデバイスを初めから英語で使い始めるのはハードルが高いことかもしれませんが、日本語で使い慣れているデバイスを英語に設定し直すだけで、もうすでに「英語を読んで理解する習慣」をつけることは始められるのです。海外に在住している留学生にできて日本で生活している英語学習者ができないことは、「外国語環境に身を置くこと」です。しかし携帯やパソコンのデバイスの言語設定を学習している言語に変えることで「言語を学びながらその言語を使って生活しなければいけないため、まさしく「外国語環境を自分で作りあげる」ことができるのです。

リーディングの勉強【一文ずつ理解しようとしない!】

じゃあいよいよ英語で書かれている本や新聞を読んでみよう!と始める方へ、最初から一発で全ての文の内容を理解しようとしないで下さい!まだ自分の英語力に自信がない、そこまで読解能力がついていない状態で一文一文読み進めていくとなるとかなりの労力と時間がかかり、また飽きてしまう人も少なくないはず。まず大切なのは「読む本や新聞を選ぶ」段階にあります。日本語の場合もそうですが、例えば本を読むことが好きではない人でも、「過去に映画やドラマで観たことがある作品」であればそれの小説版もわりと読み進めることができるのではないでしょうか?すなわち、「少しでも内容に関する知識や情報があれば文の構造が複雑であろうが本の内容が理解しやすく、予測しやすい」ということです。例えば、ハリーポッターは日本でもとても人気な作品で、小説を読んだ人より映画で観たことがある人のほうが多いはず。私は付き合い程度に2,3本映画でしか見たことがなかった状態でハリーポッターの英語版の小説を読み始めましたが、ある程度話の筋がわかっているだけで文の構成が複雑であるにもかかわらず、あまり苦労せずに読み進めることができました。なぜかというと、「理解しようとする前に、先々の内容がなんとなくわかっていたため予測ができた」からです。新聞も同様で、自分が既に知っているニュースや時事ネタの方が、それが日本語であろうが英語であろうが既に情報が頭の中に入っているため、理解する速度も速く、程度も大きいのではないのでしょうか?
この「情報」や「知識」というものが英語学習における「語彙力」や「文法の理解度」であり、後々テストを受ける際や読解力を上げるうえで必要なスキルとなるのです。英語に限らず勉強において、「知っていれば何も怖くない」、だから「無知は恥」なのです。

リーディングテストで求められること【理解度と理解するスピード】

先のセクションで何故私が「理解のしやすさ」「物語の内容を予測すること」が読み進めていく上で重要であると強調したかというと、リーディングテストにおいて最も必要なスキルが「いかに速く読めて理解できるか」ということだからです。
これまで受けたリーディングのテストの中で「必ず全文を読み、問題文に答えなさい」という指示を受けたことがありますか?TOEICを何度も受けている方やこれまで進学塾などで「リーディング攻略法」などを教わった方はすでにご存知かもしれませんが、リーディングのテスト出題されている論文や物語文のかたまりは別に「全文読め」と指示されているものでもなければ、「一文一文読まなければ答えられない問題しかない」わけではありません。もちろん全文読むことが悪いわけでもありませんし、全文しっかり読めば正解率も上がると思います。ただ、私が強調したいことはリーディングでも他の分野のテストでも時間は限られています。だから、「限られた時間の中で発揮できる正確な読解力」がマストなのです。前述でご紹介してきた英語を読んで理解する習慣を日頃からつけることは、この「正確な読解力」につながり、少ない情報から内容を正しく予測する習慣が「速読」につながってきます。

そしてリーディングの力をさらに上げるために必要なことは「限られた時間で正確に問題を解くための文章の読み方」を学び、実践することです。では、これからいくつかのそのコツについてご紹介していきたいと思います

文章を読むコツ①【英文のスタイルを覚える~トピックセンテンス~】

英文を実際に読む前にまず知っておかなければならないのが、「日本と英語圏では文の組み立て方が違う」ということです。日本では物語や論文を書く時にストーリーや物事の構成を「起・承・転・結」の順序を意識して書き、「起:事実や出来事について紹介する導入→承:起に関する説明→転:起承とは別の事柄の説明→結:全体を関連付ける締め括り」と構成されています。これに対し英語圏における文章の構成は「事実や出来事の結果を述べる導入(Introduction)→導入で述べられたことを裏付ける説明(Body)→結論(Conclusion)」という順序になります。この2つの言語の文章構成における違いは日本語では大切なポイントや結論などが「結」の部分やパラグラフ(段落)の中でも最後の方に書かれている傾向であるのに対し、英語では重要事項が最初のパート、つまり「Introduction」の部分、及びに段落単位であれば各段落の最初の1文目にその段落のおおまかな内容・大切な要点が書かれている傾向にあります。この「段落の最初の文章」を「Topic sentence(トピックセンテンス)」と言います。なので、英語の長文の文章を読む時、特に複数のパラグラフから構成された文章を読む時でも、まず下図のようにトピックセンテンスをマークします。

上の例文は文章量が少ないものではありますが、トピックセンテンスは、「複数の文章から構成されているそれぞれの段落が何について話しているのかを一文で教えてくれる」便利なマーカーであることに気づけましたか?文章の長さや段落の数に関係なく、まず最初に各段落のトピックセンテンスを見つけ、それぞれの段落が何についてまとめた段落なのかを理解し、「トピックセンテンス(パラグラフ1)→トピックセンテンス(パラグラフ2)」とトピックセンテンスだけをおさえて読み進めるようにして下さい。上の例文からだと、

・パラグラフ1→「アメリカンアリゲーターはどこで見つけられるのか=生息地」、
・パラグラフ2→「大人のワニは400パウンド以上ある→ワニの特徴について」、
・パラグラフ3→「人々はクロコダイルとアリゲーターについて誤解している→ワニの種類

と、トピックセンテンスを読むだけでここまでの情報を手に入れることができます。

文章を読むコツ②【問題文を読み、関連するパラグラフをおさえる】

いま、頭の中には各段落に関する情報や文章中に頻出している単語「alligator」によって、たとえこの文章にタイトルがなくても文章が「alligator=アリゲーター(ワニ)」と頭の中で予測できる状態だと思います。ここで次にすることは内容を詳しく読んでいくことではなく、問題文に目を通してください。

上の例では「オレンジ→主語」「青→動詞」をわかりやすくマークしていますが、このように質問文で「何がどうする」ことに関して聞かれているのかを必ずおさえてください。前述でまとめたように、トピックセンテンスを読んで手に入った情報だけでこの質問の答えがどのパラグラフに書いてあるか皆さんはもう見つけることができるはずです。問題3と4に関しては、もうお気づきかもしれませんが、どのトピックセンテンスにも直接的に書かれていない情報を聞かれています。ですが、パラグラフ2では「ワニの特徴」について話しているため、重さだけでなく食事などの「ワニの生態」について書かれているのではないか、という比較的根拠のある仮説を立てることも可能なのではないでしょうか?問題4は、これまでの問題文の主語であった「alligator」が「crocodile」になっていることからパラグラフ3から答えが見つけられることが簡単にわかります。そして大切なことは、問題4の文中にある「snout(あごや口を含む鼻)」のように普段あまり聞き慣れない、知りえない単語に出くわした時も問題文が単語の意味を答えるように求めていない限りは、問題文自体の答えを導き出すことを最優先に考えて下さい。問題を解いているときに意味がわからない単語やフレーズが出てきて思わず焦り、その意味のことばかり考えてしまう気持ちもとてもわかります。しかし、リーディングで求められているのは「単語の意味でも文章の内容でも、聞いていることだけに正確に答える」ことです。

文章を読むコツ③【関連するパラグラフから答えを探し出す】

上図を見るとはっきりとわかるように、問題1と2に関してはトピックセンテンス自体が答えを示す文になっています。では、トピックセンテンスが問題の答えに直接結びついていない場合は、まず前セクションでお話しした通り、問題文が関連しているパラグラフを絞ってください。問題3ならパラグラフ2、問題4であればパラグラフ3となります。次に、「問題文で聞かれている主語・動詞と同じ語、または類義語」をパラグラフ中から探して下さい。上図のようにマークすることによって、問題文で聞かれていることが文中のどこに書かれているかをわかりやすく割り出すことができます。このマークした部分を中心に読むことで答えを導き出せるほか、「問題で指定されている単語(主語・動詞含む)」を中心に探すことによって、問題を解くうえで必要のない文を読む時間が省くことができます。また、最初から全文読むとたくさんの情報を頭に入れてしまい混乱してしまうこともあるため、問題文からある程度特定された情報だけを文中から探すことによって、短時間であたふたせずに正しい答えを導くことができるのです。

リーディングの勉強【応用:文中のディスコースマーカーに注目する】

上述の例文・例題は比較的簡単なレベルであるため、これから標準~応用レベルの文章を読むうえで、上で説明した文章を読むコツに加えてさらに必要なテクニックをご紹介します。
まず、「Discourse marker(ディスコースマーカー)」という、話のつながりや転換などを示す単語を文中でおさえることです。Discourse markerには「話の追加を表すもの(例:moreover/in addition/as well as~)」、「話の数を表すもの(例:first of all/secondly/another~)」、「話を対比するもの(例:however/on the other hand/while)」、「話を結論付けるもの(例:as a result of~/consequently/therefore/in summary)」などがあります。これらに注目し、この単語が使われている文に注目することで、内容の転換部分が示されているため、「書き手が本当に強調して伝えたいことは何か」を読み取ることができるのです。国語でも「つまり」とか「しかし」などといった接続語に注意するようにと教わった人が少なくないと思いますが、英語でも同じように、話の筋が変わったり、「前の文の内容と比べてこれから話す内容はもっと大切ですよ~!」と読み手に示す大事なシグナルがこのdiscourse markerの役割なので、文のどこかでこれらを見つけたら必ずわかりやすくマーkをしておきましょう。

リーディングの勉強【まとめ】

今回は「リーディングが苦手な人」、及びに「リーディングの問題の解き方がいまいちわからない」という方のために、まず英文を読み慣れるために必要なこと、そして実際に問題を解く時に必要な読み方についてご紹介しました。学習を続けていけばいくほど問題の難易度もあがり、今回はご紹介していない関係詞や接続詞thatの構文など複雑な文法を用いた文が頻出するような問題文も増えていくでしょう。しかし、リーディングで大切なことは今回ご紹介した「速く読めて正確に答える」ための読み方を知っているか、そしてそれができるかだと思います。いくら文の構造についてはいくら複雑であっても、前回の記事でお話ししたように「英文法という法則の上で成り立っている」ため、自分がどれだけ読んだ英文を理解できているかということは、すなわち文法の理解度を表していることにもなり得るので文法の勉強と並行して、自分が学んだ文法力をどれだけ読む力に行かせられるかを確かめるためでも本や新聞を読んでみて下さい。

ちなみに、英語を母国語のように使いこなしたい方におすすめの留学は語学留学。
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