人気な留学先5カ国を徹底比較!同じ英語圏でもこんなに違うメリット・デメリット

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留学制度

「海外で英語の勉強をしたい!」と思ったときに、まず考えるのは、「どの国にいこうかな?」ということではないでしょうか。
ただ英語圏といっても、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ…… さまざまな国があります。
都会的なアメリカやアートあふれるイギリス、留学制度の充実したオーストラリア、大自然あふれるカナダと、各国それぞれに魅力があるため、何を基準にどのように選んだらよいのかは悩みどころですよね。

今回は、人気留学先・英語圏5か国の中から皆さん一人ひとりにあった国を見つけていただくべく、各国の留学メリット・デメリットの比較をご紹介いたします。

そもそも「英語圏の国」とは?

英語圏とは、公用語や国語に「英語」を定めている国や地域、またはその国に暮らす人びとが使用する言語が「英語」である国や地域の総称です。かつてイギリスの植民地とされていた国や地域が条件として当てはまることが多く、主には、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダなどが挙げられます。

では次に、英語圏で人気な留学先5か国を比較してきましょう。

――――――――――――――――――――――――
1. 日本人に大人気のカナダ
2. ハイステータスが手に入るアメリカ
3. 住みやすさを考えるならオーストラリア
4. 大自然あふれるニュージーランド
5. とにかくハードルが高いイギリス
6. さいごに
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人気留学先・英語圏5か国のメリット・デメリット比較

1. 日本人に大人気のカナダ

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カナダ留学のメリット

■ 安全でリーズナブル!
世界の中心ニューヨークや、有名大学がそろうボストン、エンターテイメント満載のロサンゼルスなど、旅行先としても留学先としても根強い人気を誇る国アメリカ。しかし、銃規制の問題から治安面が心配だったり、物価が高かったり、留学先として何かとハードルの高いのも事実ですよね。
そんな中、カナダには、「リトルニューヨーク」と呼ばれ、ファッションやエンターテイメントが栄えるトロントや、常に世界の住みやすい都市ランキングで上位ランクインするバンクーバーなど、都会を安全に楽しめる都市があります。さらに、アメリカと比べて物価が安いことも魅力の一つです。
バンクーバーはアメリカのシアトルからたったの4時間という近さで、アメリカの文化にも触れることができます。安心してリーズナブルに英語の勉強に取り組むことができるため、「本当はアメリカに行きたいけど費用面や治安面で心配」という方にとってカナダへの留学はメリットの多い選択といえるでしょう。

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■ フランス語も学べる?!
地図でみるとカナダの右上4分の1くらいの範囲を占めるケベック州での公用語はフランス語。ケベック州最大の都市であるモントリオールでは、カナダの公用語である英語とフランス語が飛び交います。ケベック州の街は、リトルニューヨークと呼ばれるほどニューヨークに雰囲気の似たトロントとは一変し、ヨーロッパ調な雰囲気が漂います。モントリオール市はフランス語圏の都市としてはパリ・キンシャサに次ぐ規模の都市であり、ある程度英語を習得していないと生活は大変ですが、英語とフランス語の両方の言語に触れることのできる貴重な環境です。

■ 平均的であたりはずれ感がない!
治安もよく国際色豊かなカナダ。教育水準は世界屈指の名門私立大学アイビー・リーグのあるアメリカのようにものすごく高いわけではありませんが、決して低くありません。レベルの低いところはいやだけど、あまりにもレベルが高すぎると不安…… そんな日本人にとって「あたりはずれのない選択肢」と言えます。

■ “きれいな”英語が身につく!?
カナダへの留学を検討されていらっしゃる方であれば、「カナダの英語はきれい」と、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。なにをもって英語の「きれい」「きたない」を判断するのかは難しく、世界的にみてかならずしも「カナダの英語がきれい」というわけであありません。しかし、もともとイギリスの植民地だったためイギリス英語の名残を残しつつ、お隣の国アメリカからの発音や文法の影響も強く受けているカナダの英語は、極端にアメリカ英語にもイギリス英語にもよっていないことから、日本人にとって聞き取りやすいところがあるようです。

■ 充実した留学制度が整っている
カナダには、学生ビザ制度はもちろん、観光ビザでも就学時間数に制限がなかったり、またアメリカにはないワーキングホリデー制度があったりと、一通りの留学制度がそろっています。とくに、ワーキングホリデー制度に関しては、ビザの期限である1年間の中で最大24週間就学でき、就労にも特に大きな制限がなく、他国への旅行も自由にできます。オーストラリアやニュージーランドのように一定条件を満たせば滞在期間を延長できるなどの特別なオプションこそありませんが、基礎的な英語力を身に着けてからご渡航される方にとって充実した条件が整っています。

カナダ 留学制度 滞在期間 就学制限 就労制限
観光ビザ 最長24週間 就学可能期間:最長24週間
就学可能時間/週:制限なし
不可
ワーキングホリデー 最長1年間 就学可能期間:最長24週間
就学可能時間/週:制限なし
制限なし
学生ビザ(※) 25週間以上~希望就学期間 就学可能期間:制限なし
就学可能時間/週:フルタイム
不可 ただし、カレッジ以上の教育機関へ通う場合は一定の条件下で就労が可能な場合あり

※カナダで語学学校に通うことを前提に学生ビザを取得する場合、政府指定校(Designated learning institutions リスト校)でないと就学許可証が発行されませんのでご注意ください。

 

カナダ留学のデメリット

■ 日本人が多い
2015年には、6,500名定員のワーキングホリデービザが応募開始後たった4か月で定員に達してしまうほど日本人に大人気のカナダ。「多くの日本人が渡航する留学先だからこそ安心」という考え方もありますが、「日本人ばかりではついつい甘えてしまって英語力を伸ばせないのではないか?」ということを懸念される方にとってはデメリットといえるでしょう。

■ ものすごく寒い
日本の26倍という規模のカナダ。都市や州によってその気候もさまざまです。
留学先として人気のバンクーバーやビクトリアはカナダで最も穏やかな気候と言われていますが、同じく人気のトロントは1月の平均最高気温がマイナス5度、時期によってはマイナス10~15度まで下がり、体感温度はマイナス30度といわれています。また、比較的温暖な気候といわれるバンクーバーでも10月・11月頃から3月・4月頃にかけては雨季に入り、日本の梅雨を上回る降雨量…… カナダの冬はウィンタースポーツに出かける以外、外には出たくなくなってしまう感じがしますね。

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2. ハイステータスが手に入るアメリカ

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アメリカ留学のメリット

■ 憧れの国、アメリカへ行ける
アメリカは、世界屈指の先進国かつ、世界最大の国民経済を有する国です。同時に政治的な影響力が強いことに加え、ファッションや音楽、各種エンターテイメントなど文化的勢力をもちます。映画やドラマなどの舞台になることも多いため、日本で生活しているとアメリカの文化に触れない日はありません。そんなアメリカでの生活や留学にあこがれを抱く人も少なくありません。何事も最先端でみんなが憧れる国アメリカ。このアメリカへの留学は、クラスのアイドルを彼女にできた!というような優越感に浸れるかもしれませんね。

アメリカ 海外留学情報はこちらから

参照記事:【完全保存版】アートな街・ニューヨークへ行くなら訪れたい美術館17選

■ 世界トップレベルの大学が集っている
世界の大学の教育水準の高さを示すランキング 「Times Higher Education 2015-2016」によれば、世界の大学トップ100位のうち38校がアメリカの大学でした。アメリカには2,500以上の大学があるため、ランクインする大学数が多いということも理由の一つではありますが、アメリカにはアイビー・リーグと呼ばれる世界屈指の名門私立大学、ハーバード大学やコロンビア大学など、誰もが耳にしたことのある超有名大学がそろっています。日本だと「東大卒=頭がいい」という公式が成り立つように、世界で共通認識される優秀な学歴を手にすることができるチャンスがあるといえるでしょう。
 

アメリカ留学のデメリット

■ 留学費用が高い
アメリカの大学の学費は、他の国と比べて高いことで有名です。また留学では学費だけではなく生活費も必要になりますが、アメリカでは就労に関する規制が厳しいため費用の捻出に苦労する人が多くいます。
勉強も仕事もできるワーキングホリデー制度のあるカナダやニュージーランド、学生ビザ制度でも就労が可能なオーストラリアなどと比較すると、事前に貯めておかなければならない費用は高めです。

参照記事:海外留学の費用について知っておきたい5つのポイント(出費編)

■ 「働きながら勉強する」のは狭き門
アメリカにはワーキングホリデー制度がありません。また、観光ビザでの渡航ではフルタイムでの就学ができません。インターンシップ制度もありますが、参加条件が厳しく、留学生のための制度というよりは、すでに留学経験のある人が就労経験を積むための制度という位置づけの印象です。他の国のように、「働きながら勉強する」ということはかなり難しく、経験できることの幅は他国と比較すると狭い印象がありますね。

アメリカ 留学制度 滞在期間 就学制限 就労制限
観光ビザ 最長12週間 修学期間:最長12週間
就学時間/週:最長18.5時間/週まで
※フルタイムで就学する場合は、12週間以下の滞在でも学生ビザを取得する必要あり
不可
ワーキングホリデー
インターンシップ ※参加条件あり インターンシッププログラム 最長12か月 不可 フルタイム・有給で可能
原則:ホテル、観光、農業関係
トレーニングプログラム 最長18か月 不可 フルタイム・有給で可能
原則:ビジネス一般(ビザ規定上、対象外の業種もあり)
学生ビザ 13週間以上~希望就学期間 ただし、フルタイムで就学する場合、1週間からでも学生ビザの取得が必要 就学期間:1週間~希望修学期間
就学時間/週:フルタイム(18.6時間以上/週)
不可 ただし、カレッジ以上の教育機関へ通う場合は一定の条件下で就労が可能な場合あり

※インターンシップ制度への参加には下記のような条件があります。(2019年12月現在)

インターンシップ:
・専門学校・短大または大学に在学中の学生で、最低でも2学年以上の過程を修了している、もしくは専門学校・短大または大学を卒業後、1年以内の方。
・インターンシップ内容が、専門学校・短大または大学の専攻にあった分野であること、もしくは専攻分野を補強する目的の研修内容であること。
・就労可能な英語力を有していること。(TOEIC700以上 目安)
・年齢:35~40歳(目安)
トレーニング:
・日本の専門学校・短大または大学を卒業後、就学内容に関連のある分野での職務経歴が1年以上ある方、または、高校を卒業後、5年以上の職務経歴がある方。
・インターンシップ内容が学校で学んだ、または職歴にあった分野であること。就労可能な英語力を有していること。
・年齢:35~40歳(目安)

参照記事:アメリカに移住したい!と思ったらまず知っておきたい10のこと



 

3. 住みやすさを考えるならオーストラリア

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オーストラリア留学のメリット

■ 留学環境がものすごく良い
コアラ、カンガルー、大自然…… そんな印象の強いオーストラリアですが、実は、治安、生活環境、教育水準、留学制度、どれをとっても世界的に高い評価と充実度を誇る国として世界各国の留学生に人気です。特に大きな特徴として挙げられる点を3つほど挙げてみましょう。

1、安心して渡航できる治安や生活環境
毎年2回、英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、トップ10の中にオーストラリアの主要4都市がランクイン!安定性、医療水準、文化、環境、社会基盤の5分野を基準に評価されているランキングなため、オーストラリアが非常に生活しやすい国であることがわかります。

2、教育水準は世界トップクラス
先のアメリカのご紹介の際に、世界の大学ランキングではトップ100のうち39校がアメリカの大学ですとご紹介させていただきましたね。このトップ100位の中にオーストラリアの大学も8校がランクインしています。オーストラリアの大学は39校の国公立大学と3校の私立大学の計42校。この内8校がランクインしているということは、オーストラリアの大学の19%以上が世界トップランカーといえます。(アメリカは2,500校以上あるといわれるので、全体の1.5%が世界トップランカー)

3、国を挙げて取り組まれている留学生サポート
オーストラリアは、留学生の受け入れと保護に関して法律や義務を制定している世界的にも珍しい国です。留学生にオーストラリア人と同等の教育を提供することを保証するESOS法(※)と呼ばれる国家法やCRICOS(※)という留学生を受け入れる教育機関に対して政府への登録を義務図ける制度を設けています。
※参照:https://www.studyinaustralia.gov.au/japan/australian-education/about-australian-education

他にも、時差が少なかったり、親日家だったりと、安心して渡航できる環境が整っています。

■ 留学制度の充実度が高い
オーストラリアは最長2年間渡航できるワーキングホリデー制度があったり、学生ビザでも働くことができたりするなど、他国と比較して各種留学制度の充実度が高いという特徴があります。特に、学生ビザでも働けるという点は、しっかり勉強したいけど、できるだけ費用を抑えたい!という学生にとって大きなメリットといえるでしょう。

オーストラリア 留学制度 滞在期間 就学制限 就労制限
観光ビザ 最長12週間 (長期観光ビザは最長24週間まで) 就学期間:最長12週間
就学時間/週:制限なし
不可
ワーキングホリデー 最長2年間 ※2年目のワーホリ制度申請に伴って条件あり 就学期間:最長4か月/年(2年間渡航する場合は、それぞれの年のなかで最長4か月ずつ可能)
就学時間/週:制限なし
一雇用主のもと最大6か月/年 可能
学生ビザ(※) 13週間以上~希望就学期間 就学期間:13週間以上~希望就学期間
就学時間/週:フルタイム
40時間/2週間 可能

2019年7月1日からセカンドワーキングホリデービザ取得後に一定の条件を見たせば、3年目のワーキングホリデービザが取得できる新制度がスタートする予定となっています。働きながらオーストラリアに長期滞在が可能となるワーキングホリデー制度の3年目が取得可能な国は、世界中を見渡してもオーストラリアしかありません。仕事先も豊富で最低時給も高いオーストラリアだから、長期間のワーキングホリデーでも不安なく過ごせるのではないでしょうか。

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参照記事:西シドニー大学に通う現役JDに聞く!「海外での学生生活、ぶっちゃけどう?」
 

オーストラリア留学のデメリット

■ 地域によっては日本人だらけ?
日本人観光客が多く、ワーキングホリデー渡航者も多いケアンズ、ゴールドコーストなどは、日本人観光客を対象としたお店も多く、日本人コミュニティも多いため、英語力をそこまで駆使せずとも日本語で生活できてしまう環境があります。英語力向上を一番の目的として留学を考えている方にとっては、魅力的な環境ではないかもしれません。特に日本からの卒業旅行が集中するシーズンでは、街の中心地や観光地で日本人の姿を見ることも増えてくるでしょう。

■ 物価が高い
自販機で販売されているペットボトルの水1本が300円程度と、世界でもトップクラスに入るほど物価が高いオーストラリアでの生活費はやや高めに感じることでしょう。。その分仕事の時給も高いため、働きながらであれば生活しやすいですが、勉学にしぼった留学の場合には十分な資金を用意することをおすすめします。オーストラリア留学中は賢く買い物をすることで、食費などを抑えることができます。また2019年に入り物価の上昇に歯止めがかかったほか、日本円との為替レートが留学生にお得になりつつあり、物価の高さは以前ほど感じなくなりつつあります。

参照記事:オーストラリア留学で生活するなら?食料品のお値段を調査してきました!

4. 大自然あふれるニュージーランド

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ニュージーランド留学のメリット

■ 豊かな自然に囲まれている。
ロード・オブ・ザ・リングのロケ地としても有名なニュージーランドは、豊かな自然にあふれています。国土のほとんどが広大な牧草地や山岳地帯であり、「羊の数が人の数よりも多い」とも言われるほどです。日本では眺めることのできない星空や山々の美しい自然を堪能することができます。
参照記事:ホビットの村が実在していた!ニュージーランドにある知られざる美しい世界

■ 中高生も安心して生活できる
軽犯罪の発生率や医療の質、食べ物など30以上の基準で世界中の140の都市をランク付けする「世界で最も住みやすい都市ランキング」で毎年トップ10入りするニュージーランド最大の都市オークランド。さも大きい都市のように感じますが、実は人口135~140万人と、日本のさいたま市(「県」ではなく「市」)と同程度。都会的な誘惑も少なく治安が非常に良いです。そのため、15〜16歳の中高生でも安心して渡航できる環境です。

▼ニュージーランドで人気の中高留学
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ニュージーランド留学のデメリット

■ 田舎
大自然のなかでのアウトドアや、世界遺産めぐりなど自然豊かだからこそできることもたくさんあります。しかし、人口の数よりも羊が多い……、羊の群れで交通渋滞が起こる……など、田舎すぎてしまう一面も。都会的な刺激を求める人にとっては、物足りなさを感じる瞬間が多いかもしれません。

■ 田舎すぎることで発生するデメリットは大きく3つ。
1、飽きる。 2、仕事が少ない。 3、出会いも少ない。
中高生の年齢のお子様であれば、遊びの誘惑が少ない環境のほうがよいという考え方もあります。しかし、大学生や大人になってからの留学には、英語の勉強以外にもそこに住む人々との出会いや英語環境での仕事経験など、できることは多いほうがよいという方もいらっしゃると思います。そういった方にとっては、やや物足りなさを感じてしまうかもしれません。

 

5. とにかくハードルが高いイギリス

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イギリス留学のメリット

■ ヨーロッパ諸国への旅行が格安!
イギリス留学へのメリットといえば、やはりこれ!ヨーロッパ諸国への旅行が、とにかく安い!!ギリシャやイタリア、ドイツなどへの飛行機を使った旅行が、日本で●●と●●を新幹線で行き来する程度の金額で旅行できてしまいます。しかも、イギリスには近場のヨーロッパ諸国からの留学生が多いため、そこで知り合ったヨーロッパ各国の友人宅巡りができてしまえば、宿代も抑えられます。

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■ 日本人の比較的少ない環境で英語に集中できる
イギリスへの留学(特に長期間)は他国と比較して、多くの条件や制限があるため、取得が難しく、他国と比較し、渡航する日本人はやや減少傾向にあります。渡航すること自体がやや難しい状況がありますが、渡航後に関して言えば、英語環境にどっぷりとつかれるでしょう。

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参照記事:留学経験者おすすめ!ロンドンのイベント3選




 

イギリス留学のデメリット

■ 食費と交通機関の運賃が高い
イギリスは食費や交通機関の運賃の物価が高い国です。月の生活費は800ポンド~1500ポンドが相場と言われていますが(都市によって変動します)、これを日本円に換算すると136,000円~255,000円/月。イギリスで1年間過ごすだけで生活費だけですごい額になってしまいます。

■ 現地で高給料の仕事に就くのが難しい
イギリスにはヨーロッパ人が多いため英語漬けの環境を得る上では非常にポジティブな環境です。一方で、アルバイトをしたいと思ったときには、もともと英語力の高いヨーロッパ出身の人と闘わないといけないため、安定した収入を得ることが難しいといえます。英語力に自信がない場合には、あらかじめしっかりと費用を用意しておかなければなりません。金銭面に余裕がないと難しそうですね。

■ 語学留学するのに資金力や英語力が必要
イギリスのワーキングホリデーの定員は1,000名。オーストラリアやカナダなど他国と比較するとかなり少なめです。ワーキングホリデー以外のビザで留学する方法としては学生ビザがありますが、一定レベルの英語力とかなりの資金が必要となります。

(例)12か月(1年間)学生ビザで渡航しようと考えた場合
イギリス学生ビザは、ポイント制を導入しており、学生ビザ取得に必要なポイント(40点)を取得する必要があります。

30ポイント→イギリスのビザ管理局にスポンサー登録された学校で既定レベル以上のコースで入学許可を受けCAS番号を取得

10ポイント→資金力が基準に達している(基準以上の金額が自分の口座に28日間以上継続してある)ことを証明

▼証明する必要のある資金の目安

滞在期間 滞在都市 証明が必要な滞在費(授業料を除く)
9ヶ月未満 ロンドン £1020/月
9ヵ月以上 ロンドン郊外 £820/月

したがって、12か月と考えると、下記の資金証明が必要です。
ロンドン 12,240ポンド=2,080,800円
ロンドン郊外 9,840ポンド=1,672,800円

ハリーポッターや、ビートルズなどエンターテイメントにもあふれ、英語を勉強したいという方の多くが憧れるイギリスですが、渡英するにはさまざまなハードルがあるんですね……。

さいごに

画像6いかがでしたでしょうか。
それぞれの国にそれぞれの魅力はあるものの、いざ留学となると、制度的な観点や資金面からできることできないことが出てきます。

私の場合、留学を決めたときには国にはまったくこだわりを持っていませんでした。
なぜなら、医療福祉関係の学部を卒業しており、海外と日本の福祉の違いを現場で体感したいという思いや、将来的に国際協力活動への参加につながる経験・英語力の習得を念頭においていたため、ただの語学留学ではなく、医療や福祉の現場で就労経験を積むことができるプログラムを探していたからです。そこで、当時制度的に可能だったイギリスの福祉関係のインターンプログラムで渡航しました。(2010年よりヨーロッパ人以外の国籍だとインターン不可となってしまったため現在は難しくなってしまったようです・・・)
単純に環境を考えれば暖かく海もきれいなオーストラリアなどの方が性格にはあっていたかも……なんて思うこともありますが、目的を最重視したことで結果として英語力が飛躍的に伸び、念頭においていた経験を得ることができたため、大満足な経験になりました。

留学は旅行とは異なり、その国の世界遺産や観光地を楽しむだけのものではありません。皆さんも目的やきっかけ、将来なりたい自分の像などをきちんと見極め、制度や資金をしっかりと考慮した上で留学先と留学プランを選んでみてはいかがでしょうか。

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