【完全保存版】アートな街・ニューヨークへ行くなら訪れたい美術館17選

Mayuko
この記事は私が書きました。

Mayuko

一覧はこちら
Mayuko
私が書きました。

Mayuko

Mayuko
この記事は私が書きました。

Mayuko

一覧はこちら
アメリカ留学 News

いたるところに世界が誇るアーティストが手がけたパブリックアートが点在するアートな街・ニューヨーク。せっかくニューヨークに行ったのならば、今までテレビや教科書でしか見ることのできなかった芸術に触れてみたいものです。そこで今回は、世界に誇る有名美術館から、専門性の高い美術館、買い物やグルメが楽しめる美術館まで、【完全保存版】と題して幅広くご紹介します。

目次
――――――――――――――――――――――――――――――――

NYに行ったら絶対に訪れたい!総合美術館
1. 現代という時代を見据えた最初の美術館
「近代美術館(MoMA)」
2. アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館
「メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)」
3. 展示アートとともに建築美も体感
「グッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum Bilbao)」
4. 全米で最古の美術館のうちの一つ
「ブルックリン美術館(Brooklyn Museum)」
 
邸宅が美術館に!?世界の中心NYを肌で感じられる美術館
5. 20世紀初頭に世界一の財閥を築いた金融王JPモルガン氏の元書斎と図書室
モルガン図書館&美術館(The Morgan Library & Museum)」
6. ニューヨークの中心で18世紀ヨーロッパへタイムスリップ!鉄鋼王フリック邸美術館
「ザ・フリック・コレクション(Frick Collection)」
7. アメリカの鉄鋼王カーネギーの豪邸を改築!デザインの凄さを知る美術館
「クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館(Cooper-Hewitt, National Design Museum)」
8. 国際的に著名な日系アメリカ人美術作家、イサム・ノグチのスタジオが美術館に!
「ノグチ美術館(The Noguchi Museum)」
9. ルービン夫妻のプライベートコレクションの展示が起源 西洋トップクラスの美術館
「ルービン・ミュージアム・オブ・アート(Rubin Museum of Art)」
 
メジャーどころだけじゃつまらない!個性派美術館
10. 無名アーティストの登竜門!貴方だけのお気に入りアートを見つけられる
「ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)」
11. 美術館で夏の野外ダンスパーティーが楽しめる?
「P.S.1コンテンポラリー・アート センター(MoMA PS1)」
12. 季節限定の野外ミュージアム ニューヨーク郊外の穴場美術館
「ストームキング・アートセンター(Storm King Art Center)」
13. 中世のアートと建築美に特化
「ザ・クロイスターズ(The Cloisters)」
14. 日本人建築家がデザイン!現代アートといえば
「ニューミュージアム(New Museum)」
15. アートとして身構えることなく行ける!お土産調達にもおすすめ
「ミュージアム・オブ・アート&デザイン(Museum of Arts and Design, MAD)」
16. ナビスコの元巨大工場をまるごと現代美術に!
「ディア・ビーコン(Dia Beacon)」
17. アメリカでの芸術家の育成を目的に作られたスクール&美術館
「国立アカデミー美術館(National Academy Museum)」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 

NYに行ったら絶対に訪れたい!総合美術館

まずは、西洋美術の名画からエジプト古代美術のコレクションまで、世界中のアートを幅広く堪能することのできる総合美術館をご紹介します。ニューヨークだからこその巨大美術館の数々。ここに行かずしてアートは語れません。

1. 現代という時代を見据えた最初の美術館「近代美術館(MoMA)」

ニューヨーク近代美術館(以下MoMA)は1929年に設立されてから86年間、近代および現代芸術の世界で最も素晴らしいコレクションを堪能できる「現代という時代を見据えた最初の美術館」として人々に愛され続けています。

8点の版画と1点の絵画の寄贈から始まったMoMAのコレクションですが、現在では6つの分野(建築・デザイン、ドローイング、フィルム・メディア、絵画・彫刻、写真、版画・挿画本)に分けられ、合計20万点を超える作品を楽しむことができます。

筆者おすすめスポット「MoMA DESIGN STORE」

MoMA DESIGN STOREで販売される世界の最新グッドデザインアイテムは、MoMAのキュレーターによって選定され、MoMAでしか手に入らないものが多数取り揃えられています。

ギフト用にはもちろんですが、ここでしか出会えないアイテムをゲットし、自宅をNYテイストにしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

MoMAは2004年11月、日本人建築士の谷口吉生氏の設計によってマンハッタンでリニューアルオープンし、以前の施設のほぼ2倍の収容力を持つ美術館に生まれ変わりました。世界に誇る近代美術館の設計を日本人が担っているなんて、とても誇らしいですよね。

*アクセス
The Museum of Modern Art
11 West 53 Street
New York, NY 10019-5497

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 10:30 A.M.-5:30 P.M.
火曜日
水曜日
木曜日 7月・8月は10:30 A.M.-8:00 P.M.
金曜日 10:30 A.M.-8:00 P.M. 4:00 P.M.-8:00 P.M.の入場料は無料
土曜日 10:30 A.M.-5:30 P.M.
日曜日
休館日 サンクスギビング、クリスマス

2. マンハッタンにある世界最大級の美術館「メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)」

どんな美術館?

メトロポリタン美術館は、ニューヨークの5番街に面するセントラル・パークの東端に位置する美術館です。全館を一日で巡るのは困難といわれるほどの規模を誇っています。絵画・彫刻・写真・工芸品ほか、家具・楽器・装飾品など300万点の美術品を貯蔵する世界最大規模の美術館です。

筆者おすすめスポット「Roof Top Garden」

展示コーナー兼カフェになっている屋上の「Roof Top Garden」では、緑の絨毯のようなセントラル・パークと世界有数の大都市ニューヨーク・マンハッタンを一望することができます。ビルの間に沈む夕日もおすすめです。

Roof Top Gardenへ行くためには、1階のヨーロッパ彫刻・装飾美術を抜けたあたりにあるRoof Top Garden行きのエレベーターを利用しましょう。ただし、オープン時期が5月から11月頃までの季節限定となっているため注意です。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

国立でも州立でもなく私立の美術館であるメトロポリタン美術館では当然、入館料を支払う必要があります。ただ、これはなんと美術館側の「希望額」。金銭的に厳しい美大生であれば少し足りなくても大目に見つつ、いかにも裕福そうな紳士淑女には気前の良さを期待しているということが言外にほのめかされています。なんともニューヨークらしい一面を感じますね。

*アクセス
1000 Fifth Avenue at 82nd Street
New York, New York 10028-0198
総合案内: 212-535-7710

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 10:00A.M.~6:30P.M. 5月第1週の月曜日は休館
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日 10:00A.M.~9:00P.M.
土曜日
日曜日 10:00A.M.~6:30P.M.
休館日 サンクスギビング、クリスマス、元旦

3. 展示アートとともに建築美も体感「グッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum Bilbao)」

どんな美術館?

らせん状のうずまきのような白亜の建物。日本でも帝国ホテルの建築などで知られる巨匠フランク・ロイド・ライトによって手がけられたグッゲンハイム美術館は、それ自体が20世紀建築の代表作品といわれています。

モネ、マティス、カンディンスキー、マルセル・デュシャン、ウィレム・デ・クーニン、森万里子など19世紀後期から現代までのアートを中心に7,000点以上のコレクションを楽しむことができます。

筆者おすすめスポット「The Wright」

ベスト・レストラン・デザインのアワードを受賞している革新的なインテリアに注目の集まるレストラン「The Wright」は筆者イチオシ。シンプルに素材の味をいかした季節のアメリカンフードを堪能でき、味はもちろんですが、美術館に併設されていることも納得のアーティスティックな盛り付けを楽しむことができます。
営業時間:11:30~15:30 木休 ※夏季はディナー営業なし

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

グッゲンハイム美術館では館外でも楽しめる作品があるってご存知ですか? 特に、美術館の裏にかかっている橋の下から一時間ごとに出てくる霧(中谷芙二子さんの作品「霧の彫刻」)や、日没後になってようやくお目にかかれるイヴ・クラインの「火の噴水」などは必見。一見さんはなかなか知らない、時間限定のアートです。

「霧の彫刻」
その時の風の具合によって、霧がいろいろな形を創っていきます。毎回、霧の流れが変わるため、何度見ても飽きのこないステキな作品です。

「火の噴水」
日が暮れないと始まらないため、夏よりも冬のほうが見られる確率は高い作品です。噴水のような花火を楽しめる貴重な機会をお見逃しなく!

*アクセス
1071 5th Avenue
New York, NY 10128
総合案内:212-423-3618

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 10:00A.M.~5:45P.M.
火曜日
水曜日
木曜日 休館
金曜日 10:00A.M.~5:45P.M.
土曜日 10:00A.M.~7:45P.M.
日曜日 10:00A.M.~5:45P.M.
休館日 サンクスギビング、クリスマス、元旦

4. 全米で最古の美術館のうちの一つ「ブルックリン美術館(Brooklyn Museum)」

どんな美術館?

ブルックリンのほぼ中央にあるプロスペクト公園(Prospect Park)に隣接し、150万点以上の作品を所蔵しているといわれるニューヨークで2番目に大きな美術館です。中でも世界有数のエジプト・コレクションを多数取り揃えており、アフリカ・オセアニア・オリエントの美術品も充実しています。

筆者おすすめスポット「First Saturday Dance」

アートも楽しみたいけど、「ニューヨークを訪れた際はクラブにも行ってみたい!」という方必見のブルックリン美術館でのダンスイベント「ファースト・サタデー」。

ダンスフロアとなる場所はイベントにより異なりますが、界隈に住む家族連れの姿も多く、歴史を物語る建築物内でDJが音楽をかけ、子供たちが軽やかなステップでダンスする様子は、「さすがアメリカ……!」と思わず見入ってしまうことでしょう。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

ブルックリン美術館では、東洲斎写楽を始めとする日本の浮世絵コレクションも楽しむことができます。なかでも歌川広重の木版画「浮世絵」シリーズである名所江戸百景の完全なセットを見ることができる、アメリカでも珍しい美術館です。わたしたちも教科書のなかでなんとなく眺めていた浮世絵ではありますが、アメリカ人にも意外と大人気。アメリカで人々を魅了する浮世絵の魅力を語り合ってみるのもありかもしれません。

*アクセス
200 Eastern Parkway
Brooklyn, New York 11238-6052
総合案内:(718) 638-5000

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 10:00A.M.~5:00P.M.
木曜日
金曜日
土曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
日曜日

 

邸宅が美術館に!?世界の中心NYを肌で感じられる美術館

ニューヨークに点在する美術館の中には、個人の邸宅を美術館として一般に公開しているものもあります。こういったタイプの美術館はメトロポリタンやMOMAなどと異なり日本にやって来ることも考えにくいため、必見です。

5. 20世紀初頭に世界一の財閥を築いた金融王JPモルガン氏の元書斎と図書室「モルガン図書館&美術館(The Morgan Library & Museum)」

どんな美術館?

モルガン図書館&美術館は、ニューヨーク市マンハッタン区マーレー・ヒルにある美術館および学術機関です。

20世紀初頭に世界一の財閥を築き、現在もアメリカと世界の政治経済に巨大な影響力を持つモルガン財閥。その創始者J.P.モルガンの個人コレクションを集めた図書館として1906年に設立されたものを、1924年に息子のJ.P.モルガン Jr.が公共法人化し、美術館として一般に公開しました。

贅の限りをつくしたこの宮殿のような図書室や、そのへんの美術館では太刀打ちできないような名画に、大都市ニューヨークに佇むヨーロッパの貴族趣味の豪邸など、さまざまな楽しみ方のできる美術館です。

筆者おすすめスポット「The Morgan Dining Room」

殺伐としたミッドタウンに唯一存在する静かな知的エレガント空間「The Morgan Dining Room」は、レンゾ・ピアノ設計のダイイングルームです。

室内にも関わらず緑が溢れ、開放感のあるガラス窓・天井の空間が3階まで吹き抜けており、時間によってバイオリンやチェロの生演奏を聞きながらお茶を楽しむことができます。溢れる自然光と緑のなか、大都会を眺めつつお茶を楽しむなんて、ここでしかできない贅沢です。
詳細:http://www.themorgan.org/visit/dining

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

J.P.モルガンは、かのタイタニック(客船)号の実際のオーナーであったことでも有名です。20世紀を代表する金融王・J.P.モルガンの人生や歴史をより深く知ることで、美術館の空間やコレクションに対する感じ方もきっと変わってきますよ。

*アクセス
225 Madison Avenue at 36th Street
New York, NY 10016
総合案内: (212) 685-0008

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 10:30A.M.~5:00P.M.
水曜日
木曜日
金曜日 10:30A.M.~9:00P.M.
土曜日 10:00A.M.~6:00P.M.
日曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
休館日 サンクスギビング、クリスマス、元旦

6. ニューヨークの中心で18世紀ヨーロッパへタイムスリップ!鉄鋼王フリック邸美術館「ザ・フリック・コレクション(Frick Collection)」

どんな美術館?

フリック・コレクション (Frick Collection) は、ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・イースト・サイド、当時は“百万長者の通り”と呼ばれた5番街の高級住宅街にひっそりと佇む、小さな美術館です。

「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーの鉄鋼会社に共同経営者として迎えられ、有り余る財を築きあげた実業家のヘンリー・フリックの個人的なコレクションを、彼の邸宅だった館で展示しています。絵画の他、家具や陶磁器など所蔵品のクオリティは非常に高く、小さいながらも優れた美術館として有名です。

筆者おすすめスポット「フェルメール 3点」

フリック・コレクションで展示している作品はどれも門外不出。ゆえにここでしか見ることのできない作品に出会うことができます。フリック氏は、生前、世界屈指のコレクターとして有名で、なかでも『真珠の耳飾りの少女』の画家として有名なフェルメールの作品3点『婦人と召使』、『兵士と笑う女』、『中断されたレッスン』がイチオシの見どころです。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

フリック・コレクションのなかでも見どころの三つの絵には大きな共通点が2点あります。

・登場人物がふたり
・主人公は若い女性で対話をしている

フリック氏は幼い子供をふたり亡くしており、その悲しみがこれらの絵を購入させたのだという説があります。

40歳の時にカーネギーの鉄鋼会社へ共同経営者として迎え入れられ、大きな成功を収めたものの、たびたび労働者側とぶつかり、死傷者を出す騒動も起こしました。結果“血も涙もない非常な経営者”と批判されて会社を去り、株と美術品の収集に専念したフリック氏……。彼にはどんな思いがあったのでしょうか。モルガン邸同様、その人の背景を知ることで、より有意義な時間を過ごすことができるでしょう。

*アクセス
1 East 70th Street
New York, NY 10021
総合案内:212-288-0700

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 10:00A.M.~6:00P.M.
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日 10:00A.M.~5:00P.M.
休館日 祝日

7. アメリカの鉄鋼王カーネギーの豪邸を改築!デザインの凄さを知る美術館「クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館(Cooper-Hewitt, National Design Museum)」

どんな美術館?

クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館は、デザインとデザイン史に関する展示をおこなっている唯一の国立博物館で、アメリカの鉄鋼王・アンドリュー・カーネギーの元邸宅です。

食器、装飾品、家具など25万点のコレクションを持ち、デザイン美術館としてはアメリカで一番充実しているといわれています。2000年からはナショナル・デザイン賞も開催し、ギフトショップと庭園は無料で開放されています。メトロポリタン美術館やグッケンハイム美術館も近くにあるので、セントラル・パークを散歩しながらふらっと……そんな立ち寄り方がおしゃれなニューヨーカーっぽいかもしれません。

筆者おすすめスポット「ギフトショップ」

クーパー・ヒューイット・国立デザイン美術館は、歴史的なデザインとコンテンポラリーデザインを専門とした博物館ですが、ギフトショップが充実していてステキです。近代美術館のギフトショップよりもユニークな出会いがあるかもしれません。

▼ちょっと覗いてみましょう!
http://shop.cooperhewitt.org/

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

日本で意味する「デザイン」とアメリカで意味する「デザイン」には、少し違いがあることを知っていますか。日本ではモノを作るとき、「デザイン」はあくまで「製作」の一部として認識されがちで、デザイン単体に対価が支払われるというケースはまだまだ少ないように感じます。

しかし、以前に「ニューヨークの治安を改善した日本人デザイナー宇田川氏から学ぶ『デザインのチカラ』」でもご紹介させていただいたように、アメリカにおいて「デザイン」とは非常に大きな影響力のある存在なのです。クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館は、そのことに気づかせてくれるでしょう。

*アクセス
2 EAST 91ST STREET
NEW YORK NY 10128
総合案内:212 849 8400

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 10:00A.M.~6:00P.M.
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日 10:00A.M.~9:00P.M.
日曜日 10:00A.M.~6:00P.M.
休館日 サンクスギビング、クリスマス、元旦

8. 国際的に著名な日系アメリカ人美術作家、イサム・ノグチのスタジオが美術館に!「ノグチ美術館(The Noguchi Museum)」

どんな美術館?

イサム・ノグチは日本人の父とアメリカ人の母を持つ日系アメリカ人で、パリのユネスコ本部庭園や大阪万博の9つの噴水、マイアミ州ベイ・フロント・パークの設計など、幅広い分野で世界的に活躍した芸術家です。

イサム・ノグチ美術館は、イサム・ノグチ氏が自ら構想し、作品の配置まで行ったという貴重な美術館で、その存在自体がノグチ氏の最も重要な作品のひとつといわれています。世界最大のノグチ氏による彫刻、建築模型、舞台デザイン、素描、家具・照明器具のコレクション、資料アーカイブを収蔵する場所です。

クイーンズ地区のロング・アイランド・シティという活気あふれる地域にありながらも、くつろいだ気分でじっくりとノグチ氏の彫刻・デザイン作品と向きあえる空間ですよ。

筆者おすすめスポット「ミュージアムショップ」

ノグチ氏がデザインした作品の多くが、イサム・ノグチ美術館のミュージアムショップで購入することができます。ノグチ氏が1950年代に日本で和紙と竹枠を使って産み出した AKARI(アカリ)ランプ、ハーマン・ミラー社が製造を続けているイサム・ノグチ・テーブルを始めとした家具類、またジョージ・ネルソンやチャールズ&レイ・イームズといった他の20世紀半ばのデザイナーによる家具とオブジェも購入することができ、インテリア好きにはたまりません。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

20世紀を代表する世界の巨匠としてピカソなどと共に選ばれた6人の芸術家のうちの1人であるイサム・ノグチ氏は「ミケランジェロの再来」「地球を彫刻した男」とも評されるほどです。

その人生は、多くの戦争が繰り広げられた時代のなかで、日系アメリカ人であったことから日本とアメリカの狭間で波乱に満ちています。日本人の血を引く偉大なアーティストとして世界中で愛された彼は、「私は東洋と西洋の二つの世界の融合である。そしてさらには両世界を超越する存在でありたい」と常に願い、現在も芸術家を志すものに多大なる影響を与え続けています。

*アクセス
32-37 Vernon Boulevard
Long Island City, New York 11106
総合案内:718.204.7088

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 10:00A.M.~5:00P.M.
木曜日
金曜日
土曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
日曜日
休館日 祝日

9. ルービン夫妻のプライベートコレクションの展示が起源 西洋トップクラスの美術館「ルービン・ミュージアム・オブ・アート(Rubin Museum of Art)」

どんな美術館?

ルービン・ミュージアム・オブ・アートは、ルービン夫妻のプライベートコレクションの展示から始まったヒマラヤ地方の美術に特化した美術館です。

中国、モンゴル、インド、ネパール、チベットと広範囲をカバーしており、吹き抜けの館内は地下1階と地上2階から6階がギャラリーです。壁の色を塗り分けた各階には2世紀の美術品から現代アートまで、さらには写真展もあり、バリエーションが豊富で見飽きることがありません。細かい描写の作品が多く、見ごたえもありますよ。

1階にはショップとヒマラヤ地方のメニューをアレンジしたカフェがあり、ときには生演奏も楽しむことができます。

筆者おすすめスポット「K2 Friday Nights」

金曜日の夜にオススメなのが、ルービン・ミュージアム・オブ・アートの一部でもあるクールなバー「K2 Friday Nights」です。ルービン・ミュージアム・オブ・アートのカフェスペース「Café Serai」が週に2回(水曜、金曜)だけ、営業時間を延長してバーをOPENします。

同僚や友人同士でやってきたおしゃれなガールズや、カップルたちがいっぱいの雰囲気には美術館特有の堅苦しさはまったく感じません。金曜日はミュージアムフロアーも夜10時まで開館時間を延長するため、アートとニューヨークの夜を同時に満喫できる、最高の瞬間を味わえることでしょう。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

1980年代に日本の伊勢丹と提携し、多店舗展開を行った米国の高級百貨店チェーン「Barneys New York」をご存知でしょうか。実はこのBarneys New Yorkが1998年に破産手続きを行った際、ルービン夫妻がなんと22億ドルで買い取って美術館にしたという逸話があります。立地や外観などがステキな理由も納得ですね。

*アクセス
150 West 17th Street,
New York, NY 10011
総合案内:(212) 620-5000

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 11:00A.M.~5:00P.M.
火曜日 休館
水曜日 11:00A.M.~9:00P.M.
木曜日 11:00A.M.~5:00P.M.
金曜日 11:00A.M.~10:00P.M.
土曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
日曜日 11:00A.M.~6:00P.M.

 

メジャーどころだけじゃつまらない!個性派美術館

観光だと滞在期間も限られているため、ついつい有名どころばかり行ってしまいそうですが、ニューヨークには小さいながらも魅力的な美術館がまだまだ存在します。留学などで少し長く滞在できるチャンスがあれば、観光としてではなく、自分が本当に興味関心のある分野の美術館へ足をのばしてみることをおすすめします。

10. 無名アーティストの登竜門!貴方だけのお気に入りアートを見つけられる「ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)」

どんな美術館?

1931年に開館したホイットニー美術館は、アメリカの近現代美術を代表する美術館のひとつです。特に存命中のアーティストにフォーカスし、作品の収集や大規模な展覧会を行っているほか、先鋭的なアーティストや影響力のあるアーティストを紹介する『ホイットニー・ビエンナーレ』を開催していることでも知られています。

2015年5月1日に移転リニューアルオープンした美術館の新たな建物は、フランス・パリのポンピドゥー・センターなどで知られる『プリツカー賞』受賞建築家のレンゾ・ピアノが設計。これまでのほぼ2倍の展示スペースを擁し、教育センターや読書室、レクチャー室、シアターなども併設されるほか、ロビーでは美術館のコレクション展示や特別展示なども! 見どころ満載です。

筆者おすすめスポット「アウトドアギャラリー」

移転により生まれ変わったホイットニー美術館では、ニューヨークの街並みも楽しめるようにアウトドアギャラリーがふんだんに設けられています。無名若手アーティストのものをはじめとして大胆な作品が多く、2年ごとに開催されるビエンナーレ展は若手や無名アーティストの登竜門としても有名とのこと。ここで見つけた若手アーティストが将来大物になったりしたら嬉しいですね。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

今回の移転にあわせて、ファション業界でも動きが!

オープニング・パーティーのスポンサーであるファッションブランドのマックスマーラは、「2015 プレフォール・コレクション」にて、現在のパーク・アヴェニューにある段々に迫り出した外観にインスパイアされた服など、ある種のコラボレーションともいえるコレクションを展開。ホイットニー美術館が一つの思想として分野を超えて結びつき、新たな世界観を作り出しているとも言われています。

歴史のある著名な美術館が場所を移転するというのは非常に稀なケースですが、さらなる進化を遂げた新生・ホイットニー美術館も十分に堪能できそうです。

*アクセス
99 Gansevoort Street
New York, NY 10014
総合案内:212-570-3600

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
木曜日
金曜日 1:00P.M.~9:00P.M.
土曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
日曜日

11. 美術館で夏の野外ダンスパーティーが楽しめる?「P.S.1コンテンポラリー・アート センター(MoMA PS1)」

どんな美術館?

地元ニューヨーカーや一部の人にしか知られていない、もう一つのMoMAが「P.S.1コンテンポラリー・アート センター(MoMA PS1)」です。

MoMAが名前の通り「モダン・アート=近代美術」を扱い、有名アーティストの作品を展示しているのに対し、MoMA PS1は「コンテンポラリー・アート=現代美術」を扱い、若手アーティストの作品を展示している美術館となっています。

新進の芸術家のための美術館であるPS1では、すでに完成された作品、というよりは荒削りなものも多く、MoMAレベルの内容を期待していくと期待はずれ……なんて印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、男子用小便器を「泉」と称したマルセル・デュシャンや、大量生産品のキャンベル・スープ缶の絵を描いたウォーホルのような未来の巨匠に出会えるかも。そんな風にワクワクしながら足を運んでみることをおすすめします。

筆者おすすめスポット「野外ライブ&パーティー Warm Up」

美術館というと、静かで厳かなイメージが強いですが、そこはさすがアメリカ、いや、さすがはニューヨークというべきか、MoMA PS1では「Warm Up」とよばれる屋外パーティーを楽しむことができます。毎年7月上旬から9月上旬まで毎週土曜日の午後に開催され、なんと無料!

芸術的な彫刻作品に囲まれながら、爆音でかかる上質エレクトロな音楽を聞いて躍る。なんとも不思議でアーティスティックなコンサートとして、常に満員の観客動員数を誇ります。

アートという共通の趣味を持つ、新しい出会いも楽しめるかもしれません。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

PS1はもともと小学校だった建物を改築し、美術館として活用しており、名前も「Public School」の略となっています。先にも若手アーティストの作品の発表の場という説明をさせていただきましたが、「MoMAの第一分校」という意味合いなのかもしれませんね。館内を回りながら、“Do you know what PS1 stands for?”(PS1ってなんの略か知ってる?) と会話を始めてみるのも面白いかもしれません。

*アクセス
22-25 Jackson Avenue,
Long Island City, NY
総合案内:(718) 784-2084

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 12:00~6:00P.M.
火曜日 休館
水曜日 休館
木曜日 12:00~6:00P.M.
金曜日
土曜日
日曜日

12. 季節限定の野外ミュージアム ニューヨーク郊外の穴場美術館「ストームキング・アートセンター(Storm King Art Center)」

どんな美術館?

「ピクニック気分で行ける、ニューヨーク郊外にある穴場のアートスポット」なんて聞くと行きたくなってしまいませんか?

ストームキング・アートセンターは、ニューヨークのマンハッタンからバスで約1時間のところにあります。春の訪れとともにオープンし、冬の到来とともにクローズする季節限定(4月から11月ころ)の屋外美術館。ニューヨーク郊外の豊かな自然に囲まれた空間には、戦後から近現代までおよそ100人以上の著名なアーティストによる彫刻作品が大小含め100点以上も展示されており、アートと自然の融合を試みた美術館として有名です。

ストームキング・アートセンターの敷地面積はなんと東京ドーム43個分以上! 日本の野外にある彫刻美術館とは比べものにならないほどのスケールを誇ります。

筆者おすすめスポット「広大な敷地をサイクリングしながら楽しめる自然のなかのアート」

敷地内にはトレイル(自然歩道)があり、順々に作品を鑑賞していくことができます。緑の中を気ままに散策しながら作品との偶然の出会いを楽しむのもオススメです。敷地が広大なためレンタサイクルもありますので、効率的かつアクティブに鑑賞したい方は活用してみてください。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

ニューヨーカースタイルでストームキング・アートセンターを楽しむのなら、「ライチピクニック」がオススメ。

屋外のため、フードや飲み物は持ち込み可能で、ピクニックエリアなるものが2箇所ほど設けられています。マンハッタンのおしゃれなベーグルサンドイッチなどとともに、ちょっと本格的なピクニック用バスケットやBGM、アウトドア用食器などを持ち込んで、自然とアートを堪能してみましょう!

*アクセス
1 Museum Rd, New Windsor,
NY 12553, United States
総合案内:845-534-3115
※マンハッタンからは、バス会社コーチUSAがポートオーソリティ・バスターミナルから直通バスを運行しています。

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 10:30A.M.~5:30P.M.
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日
休館日 4月1日~11月のみ

13. 中世のアートと建築美に特化した「ザ・クロイスターズ(The Cloisters)」

どんな美術館?

ザ・クロイスターズ(またはクロイスターズ美術館)は、メトロポリタン美術館の別館として1930年代に建築が開始され、西洋中世美術品ならびに建築関連の作品を5,000点以上収蔵する美術館です。

その外観は、複数の中世ヨーロッパ期における大修道院の建築様式を模してデザインされており、ニューヨークにいながらにして中世のヨーロッパに迷い込んだような雰囲気を感じることができます。

筆者おすすめスポット「ローカルバスの車窓から眺めるNYの街」

ザ・クロイスターズは、ニューヨーク市マンハッタン区ワシントン・ハイツのフォート・トライオン・パークにある美術館です。位置としてはハーレムよりもずっと北。Madison Avenueと83rd Street角のバス停から、M4のバスに乗り込み、通り抜けるハーレムやワシントン・ハイツなど、ニューヨークの街並みや音楽を楽しみながらのバス旅がおすすめです。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

かっこいい、というよりはお得なぷちネタ。出発は、メトロポリタン美術館からがおすすめです。ザ・クロイスターズはメトロポリタン美術館の別館なので、同日であればメトロポリタンの入場バッチがあれば無料で入ることができます。

*アクセス
99 Margaret Corbin Drive
Fort Tryon Park
総合案内: 212-923-3700

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 3月-10月 10:00A.M.~5:15P.M.

11月-2月 10:00A.M.~4:45P.M.

火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日
休館日 元日、サンクスギビング、クリスマス

14. 日本人建築家がデザイン!現代アートといえば「ニューミュージアム(New Museum)」

どんな美術館?

ニューヨークで近代アートといえばMoMAですが、現代アートならここ「ニューミュージアム」!

1977年に「新しいアート、新しいアイディアを提案していく」というミッションのもと設立された、マンハッタンで唯一のコンテンポラリー・アート専門の美術館です。ユニオンスクエア、ソーホーなどと移転してきましたが、2007年にはバワリー地区に新しいミュージアムビルをオープンさせました。

シンプルな作品から過激な作品まで、鋭い審美眼で選定されたアートの数々は、メッセージ性の高いものが多く、刺激を求めるアート愛好家にオススメです。

筆者おすすめスポット「スカイルーム(Sky Room)」

ニューミュージアムの一番の見どころは、なんといってもビルの7階にあるスカイルーム!!

週末のみオープンしているスカイルームは、ニューミュージアムの最上階7階にあります。エレベーターでマンハッタンを見下ろすテラスへ向かいましょう。7階というと、ニューヨークのなかではそこまで高くはありませんが、マンハッタンの喧騒を長めながらのんびりするという贅沢な時間を過ごすことができます。

ときおりイベントやパーティーなども開催されますので、ぜひスケジュールをチェックしてみてください!

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

バワリー・ストリートに突如現れた、大きな箱を積み重ねたようなデザインのビルディング「ニューミュージアム」ですが、この斬新なデザインは、日本の建築家・妹島和世氏と西沢立衛氏によるユニット・SANAA(スワヒリ語でアートを意味する)によるもの。誕生から7年経つ今も、このエリアを代表するアイコン的存在です。同じ日本人の活躍はとても嬉しいですね。

*アクセス
235 Bowery New York,
NY 10002
総合案内:212-219-1222

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
木曜日 11:00A.M.~9:00P.M.
金曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
土曜日
日曜日

15. アートとして身構えることなく行ける!お土産調達にもおすすめの「ミュージアム・オブ・アート&デザイン(Museum of Arts and Design, MAD)」

どんな美術館?

「クラフトミュージアム」として親しまれていた美術館が2008年に場所を変えて誕生したのが、この「ミュージアム・オブ・アート&デザイン」、通称“MAD(マッド)”。

世界で初めて嗅覚アート部門を設立し、香水の香りをアートとして展示する展覧会を開催したり、30万点以上のガラスや鉄、木など様々な素材を用いて生み出された他にはないコンテポラリーアート作品を楽しめたり……他の人には教えたくない魅力的な美術館です。

プロダクトデザインや、インテリアデザインに関わる仕事をしている方にはもちろん、ちょっと特別なお土産を見つけたいという方にもおすすめです。

筆者おすすめスポット「Robert / ロバート」

美術館の9階に位置し、カラフルなフューシャ・カラーのクッションやクリアな椅子、独特のデザインが施されたインテリアなど、斬新なデザインにあふれたレストラン「ロバート」。しかし実はこのレストランの見どころは、これらのデザインや近未来的な雰囲気ではありません。

実はこのレストラン、窓側の席に座るとセントラル・パークが一望できるのです。この素晴らしい眺望こそがロバートの最大の魅力。ぜひ、皆さんも訪れる際は、窓側の席を予約してみてくださいね。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

MADの大きな魅力の一つ。それは、「体感できるアート」!! MADの6階には「ワークショップフロア」と呼ばれるフロアがあり、ガラス張りの工房で製作中のアーティストの創作過程を実際に見学できたり、プログラムによっては実際に製作に参加したりすることも可能です。アートの本場ニューヨークで、アートが生まれる瞬間を実体験するだなんて、なかなかできるものではありません。ここでしかできない貴重な経験をしてみてください。

*アクセス
2 Columbus Circle
New York NY 10019
総合案内:212-299-7777

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
水曜日
木曜日 11:00A.M.~9:00P.M.
金曜日
土曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
日曜日
休館日 祝日

16. ナビスコの元巨大工場をまるごと現代美術に!「ディア・ビーコン(Dia Beacon)」

どんな美術館?

ディア・ビーコンは先に紹介させていただいているMoMAやメトロポリタンミュージアムよりもあまり耳慣れない美術館ですが、マンハッタンから少し離れてはいるものの、1日かけてでも訪れる価値のある現代美術館の一つです。

1929年に建てられたビスケット会社ナビスコの包装紙印刷工場として使われていた場所を改装しており、空間を贅沢に利用して展示されたアンディ・ウォーホルやルイーズ・ブルジョワ、リチャード・セラなどの有名作家の作品や、洋雑誌などで見るザ・米国的現代美術の世界を楽しむことができます。

筆者おすすめスポット「Today’s Panini」

併設されたカフェ“Today’s Panini”で、ぜひオーダーしてみましょう。
panini

日本でパニーニというと、白いパンに焦げ目をつけて、なかにはチーズとハムがたっぷり……そんなイメージがあるかと思いますが、ここのパニーニはもうちょっとワイルド!

表面をしっかり焼きこんで、カリカリと言うよりはザクザクな印象のパンに挟まれたチーズと野菜、そしてワイルドな厚みのハム。その全てが風味のよいバターとピクルスの酸味で彩られ、とっても美味しいと評判です。
ディア・ビーコンまで足を運ばれた際には、広大な緑を眺めながら、このToday’s paniniをぜひ頰張ってみてください。

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

なんと敷地面積はテニスコート約100個分もあります。2003年5月18日に美術館としてオープンしたのですが、建物は20世紀初頭の建築物らしく、鉄鋼とコンクリートとガラスが赴きある素敵な美術館です。

*アクセス
3 Beekman Street, Beacon,
NY 12508
総合案内:(845)440-0100

*開館時間
1月~3月

曜日 時間 備考
月曜日 11:00A.M.~4:00P.M.
火曜日 休館
水曜日 休館
木曜日 休館
金曜日 11:00A.M.~4:00P.M.
土曜日
日曜日

4月~10月

曜日 時間 備考
月曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
火曜日 休館
水曜日 休館
木曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
金曜日
土曜日
日曜日

11月~12月

曜日 時間 備考
月曜日 11:00A.M.~4:00P.M.
火曜日 休館
水曜日 休館
木曜日 11:00A.M.~4:00P.M.
金曜日
土曜日
日曜日

17. アメリカでの芸術家の育成を目的に作られたスクール&美術館「国立アカデミー美術館(National Academy Museum)」

どんな美術館?

国立アカデミー美術館は、ニューヨークで一番古い歴史を持つ美術館です。ロンドンのロイヤルアカデミーをモデルにして、19世紀初頭にアメリカでの芸術家の育成を目的に作られた国立アカデミー(スクール部門)が運営母体となり、設立されました。

19世紀以降のアメリカンアート7,000点を収蔵し、その数は国内最大規模といわれています。アートブティックのようなショーウィンドウがあるので思わずお店と間違えて中に入ってしまいそうですが、ギフトショップを抜けると立派な美術館になっています。

筆者おすすめスポット「スクール部門」

スクール部門の生徒作品の展覧会も年間を通して開催されていて、こちらは無料です。近い将来にニューヨークで活躍するアーティストの作品を拝見できるかもしれません(5 East 89th Street, New York, NY)。なお、スクール部門では、留学生の受け入れも行っています(英語力とポートフォリオは必須)。
詳細:http://www.nationalacademy.org/art-school/international-students/

知っておくとちょっとカッコイイぷちネタ

アメリカの美術館はそのほとんどが私立であり、資金集めには膨大な労力が費やされています。チャリティーパーティーやコンサート、イベントなどで寄付金を募り、古い作品の修復に充てたり、キュレーター(学芸員)の育成や美術に関連する教育普及活動などの資金源としていたりすることが多いのです。このアカデミーでもさまざまなチャリティーイベントやオークションを行い、若いアーティスト向けの奨学金プログラムも提供しています。

*アクセス
1083 Fifth Avenue at 89th Street
New York NY 10128
総合案内: 212-369-4880

*開館時間

曜日 時間 備考
月曜日 休館
火曜日 休館
水曜日 11:00A.M.~6:00P.M.
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日

さいごに

海外の美術館は日本と違って入場料も安く、カフェやレストランなども充実しています。一人になってゆっくりと何かを考えたいときや、友人と一緒にアートを楽しみたいときなどに訪れることも多く、より身近な存在だったように感じます。

観光でニューヨークへ行かれる方はもちろん、留学で長く滞在する方にはぜひ上記の情報をご活用いただき、より充実したニューヨーク・ライフを満喫してくださいね。

Comments

comments

「海外留学」

のことなら何でもご相談下さい

ワールドアベニューでは、世界各国の海外留学プログラムをご紹介するだけでなく、海外教育機関と協力し、ワールドアベニュー限定プログラムを提供しています。興味をお持ちいただけた方は、まずはお気軽にご相談ください。