英語が得意な人が確実に押さえている英文法【基礎編①:文型】

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英語の勉強法

語学習得において重要なスキル ――Reading/Writing/Speaking/Listening―― を学習する上で何より必要となってくるのが文法力。何故文法を学習することが大事なのか、そして効率的な学習法・おすすめの問題集などを以前他の記事で紹介させて頂きました。(参考記事:https://ryugakumagazine.com/english/7500/
上記参照の記事を踏まえ、今回から数回にわたり “押さえておきたい英文法”をテーマごとにポイントを絞りながらまとめていきたいと思います。今回は英語の文の構造についてお話ししていきます。

❖日本の学校における英文法の教え方のここが良くない!❖

本題に入る前に、日本の英文法教育において私が個人的にとても強く感じる問題点についてお話しさせて下さい。皆さんの中で書きに当てはまる方はいらっしゃいますか?

◎「I am going to~とwillはほぼ意味が一緒」などと教わったことがある。
 
◎「will→~するつもりでしょう」や「how→どう」といった日本語訳を教わったことがある。

私はどちらにも当てはまっていて、学校ではいつも「〇〇はこういう意味だから、こう訳すから」と教わっていたため、“日本語で訳したままの意味”で覚えていました。皆さんの中にもそのような経験がある方は少なくはないはず。私がこの教わり方、自分の文法の理解の仕方は間違っていると感じたのはネイティヴスピーカーと話す機会があった時。相手が時折言う「It could be possible.」や「It should be fine.」などの助動詞の使い方に「couldはcanの過去形でしょ?shouldって~した方がいいって意味じゃなかったっけ、、?」と、自分が習った使い方とネイティヴスピーカーの使い方との間に大きなギャップを感じました。

それから留学を始め、英語で英文法を学ぶようになったことでこれまで感じていたギャップと、日本人が理解している英文法や理解していることが100%間違っているとは言えないけど、ニュアンスが違うということにようやく気づけました。いちいち日本語に訳してから理解しようとするため、本来の英文・文法の持つ意味から遠ざかってしまうことが一番の問題点なのでは、と私は考えています。また、テストなどで「この英文を日本語に訳しなさい。」といった設問がよくあるように、どうしても母国語に訳しながら外国語を習得していく傾向があります。通訳士・翻訳家であればそのスキルは非常に重要でしょうが、前提としてそのような職業に就いている=英語のレベルがネイティヴ並と考えられるため、語学学習者・英語を学び始めるレベルの人にとっては徹底的に正しく意味を理解することが最重要だと思います。

限られた時間・科目数の中で英語を教えることは簡単なことではないですし、悲しくも英語はまだまだ日本では高校入試や大学入試で必要だから、又はより良い会社に就職するためなどの目的で学ばれることが多いので、日本語で“必要最低限”の知識しか教わり学ぼうとする意識しかないように感じます。それでも、単純に物事は正しく学びたいとは思いませんか?正しい英語の使い方を知っていたら、英語を今よりも格段に理解しやすくなるはずです。

❖【文法の基礎!】英語の文の構造(文型)を確認しよう❖

be動詞、一般動詞、進行形 etc.と法則から学ぶことから始めてもいいのですが、英文の構造を理解しながら学ぶことによって理解度が上がり4つのスキルアップにも結び付くので、まずは“文の構造=文型”の基本的な知識について以下にまとめてみました。

●文型:英文の構造をその文を構成する、決められた成分によって分類したもの。英語には5つの文型がある。
●文型を分類するための記号
S: 主語(Subject)/ V: 動詞(Verb)/ O: 目的語(Object)/ C: 補語(Complement) / ※M: 修飾語(Modifier)(5文型の分類には関与しない要素。)

第1文型:SV(主語+動詞)

主語と動詞だけで成り立つため、5つある文型の中で最も単純。「(主語)が~する(した)」という文に当てはまる。
例: I run. (私は走る。)

第2文型:SVC(主語+動詞+補語)

「(主語)は~である」という、主語の状態や性質を表す文であるため、動詞にはbe動詞(am/is/are)やbecome, feelなどの状態を表す動詞が使われる。また、文中の主語(S)は補語(C)である。つまり、「S = C」というルールが必ず文中で成立する。

☆重要ポイント☆
“補語(C)の部分には名詞(人や物の名前、地名など)、又は形容詞(熱い、冷たいなど、物の状態や
性質を表す言葉。日本語で「い」で終わる言葉に多い。)しか当てはまらない。”
例①: I am a student(名詞).  (私は学生です。) ◎私(S)= 学生(C)
例②: I feel hot(形容詞).    (私は暑いと感じます。) ◎私(S)= 熱い(C)

第3文型:SVO(主語+動詞+目的語(物・人))

「(主語)が(目的語)を(動詞)する」というように、第1文型 [SV] に動詞の対象となる目的語(O)が追加された形。目的語は主語ではなく動詞の目的を表しているため、「S = O」というルールは存在しない。

☆重要ポイント☆
①“目的語とは日本語の文で「~を」や「~に」にあたる言葉。そして英文の構成上、目的語は必ず動詞の後ろにくる。目的語は必ず名詞。(物・人)”
例: I study English. (私は英語を勉強します。)

第4文型:SVOO(主語+動詞+目的語1(人)+目的語2(物))

文中に目的語を2つ(人と物)伴う型。そのため「(主語)は(目的語①:人)に(目的語②:物)を(動詞)する」という文は第4文型に当てはまる。

☆重要ポイント☆
①目的語を2つ伴う動詞は限られている。(例:send/give/tell/show/lend/teach)
②目的語①と②の位置は前後逆にすることも可能(=①に物、②に人がくる)。但しこの場合、目的語②の前には「to」や「for」を伴うため、第3文型(+修飾語(M))となる。(例:send/give/tell/show/lend/teach)

例①: I show you this picture. (私はあなたにこの写真を見せます。)← 第4文型
例②: I show this picture to you. (私はあなたにこの写真を見せます。)← 第3文型

第5文型:SVOC(主語+動詞+目的語(人・物)+補語)

5文型で唯一S・V・O・C全てが入った文型。第2・3文型と異なり、第5文型では補語(C)は目的語(O)を説明している。つまり、第5文型では「O = C」というルールが必ず成立する。

☆重要ポイント☆
“第5文型を作る動詞は限られている。”(例:name/make/keep/think/find/elect/call)
例: I call my sister Vivi. (私は妹をヴィヴィと呼びます。) ◎私の妹(O)= ヴィヴィ(C)

修飾語(M)について

英語の5文型・文の構成において、S・V・O・Cのどれにも当てはまらず、文中にあってもなくても大きな影響が出ない要素を修飾句(節)としてMと分類します。そして、修飾語はあくまでもS・V・O・Cから成り立つ主要素のサポートであるため、5文型それぞれに使用することが可能です(下記参照)。

例①: I run every day.
(私は毎日走ります。) ◎第1文型+M ⇒ SVM
例②: I am a student of World Avenue College.
(私はワールドアベニューカレッジの学生です。) ◎第2文型+M ⇒ SVCM
例③: I study English at World Avenue College.
(私はワールドアベニューカレッジで英語を勉強しています。) ◎第3文型+M ⇒ SVOM
例④: I show you this picture I took last night.
(私が昨夜撮ったこの写真をあなたに見せます。) ◎第4文型+M ⇒ SVOOM
例⑤: I call my sister Vivi at home.
(私は家で妹のことをヴィヴィと呼びます。) ◎第5文型+M ⇒ SVOCM

☆Mの見分け方☆
・文中に<前置詞+名詞>がある場合。→ 修飾句
・文中に接続詞「that」「whether」や関係詞「which」、関係副詞「when」「where」を伴う節がある場合。→ 修飾節

❖まとめ❖

●英語の文法上、英文には5つのパターンがあり、それぞれS(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)から構成される。
●O(目的語)とC(補語)は必ず名詞でなければならない。
●Mという要素は修飾句(節)と分類される。Mは5文型のどれにも付け足すことができ、文の中では補助的な意味を表す役割を持っている。

英文法を学習する上でまず理解しておくべき単元、「文型」について解説させて頂きました。次回は同じく言葉を理解する上で必要な要素、「語・句・節・文」についてお話ししたいと思います!

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