英語の勉強法

日常英会話で使われる英語表現はだいたい知っているという人も、それって本当に正しい英語ですか?日本人が学校で習う英語の挨拶表現の中には、ネイティブなら絶対に使わないものや、意味はわかるけれど違和感を感じるものがたくさんあります。この機会に、ネイティブがよく使う日常会話の挨拶表現を学びましょう。

 

① Morning. 「おはよう」

みなさんご存知のGood morning. 「おはよう」をもっとネイティブらしく言いたいときは、Morning.って言ってみましょう。ネイティブらしいフレーズの多くは、元の文が省略されたものが非常に多いです。この場合も、Good morning. ですでに短い挨拶フレーズだけど、Morning.っていうことで、こなれた感じになります。英語圏の映画やドラマでも使われているから、耳を澄ませて聞いてみてくださいね。Good morning. を使う場合も、後に名前を付けることで、ただの挨拶ではなく、気持ちのこもった表現になります。
 

② What’s up? 「何してる?」

What are you up to? の省略形で、「何してる?」という意味で使われます。実際に何をしているのか詳しく聞きたいというよりは、会話の始めの挨拶として言う程度のものです。親しい人同士の間で使われる表現なので、ビジネスの場やあまり知らない相手には使わないほうが良いでしょう。答えとしては簡潔に答えるのが一番です。
 
Nothing much. 「まぁまぁです。」 Not much. や Nothing. や Nothing in particular. 「特別何も」でも同じような意味になります。
 
I’m doing great. 「いい感じだよ。」のような答えが多いです。
 
相手にも聞き返す際には、How about you? 「あなたはどう?」と聞きます。日本では英語の授業でHow are you?  「元気ですか?」という表現を覚えるので、それを多用してしまいがちですが、ネイティブはそれよりもWhat’s up? を使用することが多いので、ぜひ覚えて使ってみてください。

 

③ It’s been a long time. 「久しぶり」

It has been a long time. を省略した形です。It’s been a while.でも同じ意味になります。かなり長い間会っていない人に対して言うときは、I’s been ages. でagesを使うことで、久しぶりであることをを強調することができます。日本ではLong time no see. という表現が「久しぶり」に当てはまるフレーズとしてよく知られていますが、ネイティブはあまり使わない場合が多いです。その理由としては、昔、英語圏に留学した中国人が、中国語から英語に直訳して考えた表現だからだと言われています。文法的に正しいとは言えず、ネイティブがこの表現を聞くと違和感を感じるそうなので、今から久しぶりはIt’s been a long time. として覚えておきましょう。

 

④ See You! 「じゃあね。」

I will see you. が省略された形です。また会うことを前提として普段の挨拶で「じゃあね」や「またね」の意味として使われます。親しい間柄では、もっと縮めてSee Ya! と言うこともあります。See you. の後に場所や時間などをつなげることで、詳しい内容を伝えることもできる便利な表現です。
 
See you later. 「またあとで」
次に会うのが数時間後や、夫婦の間で朝に仕事へ出かける場合に夜また家で会うことを前提として、このフレーズを使います。

See you again. 「またね。」
いつかは分からないけれど、またいつか会いたいという気持ちを表すことができます。

See you next week. 「また来週」
週に1回英会話のレッスンに通っている場合は、この表現をよく聞くかもしれませんね。英語圏のテレビ番組でも、番組の最後にこのフレーズを聞くでしょう。

See you on Monday. 「来週の月曜日にね。」
土日が休みの職場で金曜日の仕事終わりには、この表現があちらこちらで聞こえてくるかもしれません。

 

⑤ Have a nice day. 「良い1日を。」

日本語では行ってらっしゃい。という表現を使いますが、英語ではそれにあたる表現がありません。その代わりに家を出るときに、使われるフレーズは上でご紹介したSee you. にプラスしてHave a nice day. の表現がよく使われます。Have a good day. も同じ意味として使うことができます。
 
Have a nice day at work. 「仕事場で良い1日を過ごしてね。」
仕事へ行く旦那さんに対して使える表現です。

Have a nice day at school. 「学校で良い1日を過ごしてね。」
学校へ行く子供にはこのように言います。
 
同じ表現を少しアレンジすれば、旅行へ行く人にHave a nice trip. 「良い旅行を。」と言うことができます。英語圏の職場で金曜日には、Have a nice weekend. 「良い週末を。」という挨拶が飛び交います。家族との時間や休みの日を大切にする英語圏の人々らしい挨拶表現だと言えるでしょう。高校の授業でもALTがHave a nice weekend.とよく生徒に
言っています。応用も含めてHave a nice day. と言われたら、返答としてはYou, too. 「あなたもね。」というのが一般的です。文の始めに、Thanks. とつけると丁寧になりますね。


 

⑥ Nice meeting you. 「会えて良かったよ。」

It was nice meeting you. をの省略した形です。Nice to meet you. 「初めまして」から初対面の人との挨拶が始まり、別れ際にはこの表現が使われます。Nice to meet you. と形が似ているため、両方の違いがわからなかったり、混乱してしまう人もいるようです。どちらがどの表現を表しているのか、しっかりと覚えておきましょう。

 

⑦ How was your day? 「今日はどうだった?」

日本語の「ただいま」や「おかえり」に直接対応する英語はありませんが、あえて言うならそれぞれ、I’m home. と Welcome home. と表現します。英語圏ではこれらの表現よりも、How was your day? と会話が始まる場合が多いです。答えとしては
 
It was great. 「すごくよかったよ。」
何か良いことがあって、良い1日だったと言いたいときに使います。

It was ok. 「まぁまぁだったよ。」
日本語でOKというと、それが良いことのようにポジティブなイメージで使われていますが、英語圏でOKというのは「まぁまぁ」という意味として使われます。そのため、何も特別なことがなく、可もなく不可もなくと言う時には、このフレーズで答えます。

Same as usual.「いつもと同じだよ。」
毎日仕事に行くだけで、特別何も起きていないときには、このフレーズです。

It wasn’t good. 「あまり良い日ではなかったよ。」
このフレーズを聞くと家族はきっと心配して、何があったのだろう?と聞いてくることでしょう。何か嫌なことがあったり、失敗したり、何か言いたいことがあるときにはこのフレーズで答えましょう。
 
みんなでその日一日あったことを話します。英語圏では特にこの表現を聞かない日はないというほど、毎日使われます。小さなことから大きな出来事まで、まさにその日あったことを何でもお互いに伝えます。出来事だけでなく、その出来事に対してどう思ったのかという自分の気持ちや意見も話します。この表現自体は短いですが、ここからいろんな話が広がっていく大事な表現です。
 

⑧ I’m off. 「出かけるよ。」

英語では行ってきますの表現がないかわりに、今から行くという意味の表現がたくさんあります。I’m off. もその1つです。家族に行ってきますの気持ちを込めて、I’m off. と言ったり、後ろにtoをつけることで、どこに行くのか具体的に伝えることができます。
 
I’m off to America. 「アメリカへ行ってくるよ。」

I’m off to work. 「仕事へ行くよ。」

I’m off to bed. ベッドに行くよ。という意味から「寝るよ。」
 
話の途中であったり、もう行かないといけない状況を先に相手に伝えたいときには、It’s time to go. 「もう行く時間だ。」やI have to go. 「もう行かないと。」のようなフレーズを使うと良いでしょう。

 

⑨ Thanks. 「ありがとう。」

英語圏ではどんな小さなことでも、誰かに対して感謝の気持ちを込めた「ありがとう」をよく口にしているように思います。お店のドアを前の人が支えてくれていたら、「ありがとう」というように、小さな心遣いもたくさんあるし、それに対するありがとうの言葉も飛び交っています。そんなときにThank you. と言うのも、もちろん良いですが、Thanks. ということで言いやすく、ネイティブらしくなります。もちろんビジネスの場など丁寧に言うときは、Thank you. や Thank you very much. と言いましょう。Thanks. ではちょっと足りないぐらい、何かを何度もしてもらったりという時には、Thanks a lot. も使えます。

 

⑩ Take it easy! 「気楽にね」

イライラしていたり、不安だったり、そんな気持ちの人に対してTake it easy! と言って相手の気持ちを落ち着かせてあげましょう。普段の会話の中でも、月曜日から頑張って働いて、金曜日には疲れてしまっている人にもTake it easy! と言って仕事へ送り出してあげることで、ちょっとした気遣いの表現ができます。

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