こんにちは! ライターの佐々木ののかです。
この間、飲みの席でいつものごとく恋バナになったんですが、「ののかちゃんは日本の男じゃダメなのかもね」と言われました。日本在住の日本人男性6175万人分の可能性が一挙に絶たれた瞬間。ダメなのは日本人男性とのお付き合いより、わたしのメンタルかもしれません。
でも、確かにわたしは3歳から英語を習っていて、大学では国際開発学専攻。フランスにも1年間留学した経験があるのですが、全くといっていいほど実生活に活かせていません。これを活かさない手はありませんね! そんなとき、素朴な疑問が湧きました。
海外のメンズとお付き合いしてる人って、どこで出会ってるの?
どうやって付き合ってるんだろう?
というわけで、実際に街にいる国際カップルにどこで知り合って、どういう経緯で付き合うことになったのか、そのなれそめを聞いて今後の参考にすることに。正直なところ、他人のなれそめを聞いて回るのは精神的に辛いものがありますが、それもこれも自分のためです。レッツ ヒアリング〜! GO! GO!
というわけで、やってきたのは代々木公園。
理由は簡単。「外国人 デート 東京」でググったら、一番上に「公園」と出てきたからです。便利な世の中ですね。
しかもこの日はタイ・ベトナムフェス。同じ東南アジアと言えど、一緒にするのはやや強引なのでは?と思ってしまいますが、国際カップルハンティングにいざ、出陣! です!!!
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開始10分。
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早速、1組目のカップルを発見しました!
ののか:すみません……今、国際カップルになれそめを聞いて回ってるんですが、ご協力いただけませんか?
カップル:いいですよ! 顔出しなければ!
ののか:全然! ありがとうございます!
こちらが1組目のおふたり。
ドイツ人彼氏さんと日本人彼女さんの国際カップルです。
ののか:早速ですが、お二人はどこで知り合ったんですか?
彼女:わたしが働いていたシェアハウスに2カ月だけ出張で彼が住んでいたんです。
ののか:えー! じゃあ日本で知り合ったってことですか?
彼女:そうそう! 私、全然英語喋れなかったんだけど、彼は長いこと日本で働いてたから、日本語でスムーズに会話できて……。
ののか:そうなんだ! これはワンチャンあるな……。
彼氏:ワンチャンって“dog”?
ののか:one chanceの略です。
2カ月の滞在中に知り合ったお二人は、その後すぐに遠恋に。お互いに行き来し合って、見事ゴールインし、現在は一緒に暮らしているそうです。シェアハウスなんて、いきなりの盲点でした。引っ越そうかな……。
どんどん行きましょう! お次は見るからに国際カップルなお二人。取材も2つ返事で受けてくれました。
ののか:早速ですが、お二人はどこで知り合ったんですか?
彼女:学校の同級生なんです。
ののか:へぇ~、何かインターナショナルスクールに通われて?
彼女:あ、ごめんなさい。この人、日本人です(笑)。
ののか:えぇっ!
聞くところによると、彼はアメリカ人のお父さんと日本人のお母さんのハーフで生まれも育ちも日本な生粋のジャパニーズなんだとか……。大変失礼いたしました……。
ののか:ちなみに、お父さんとお母さんはどうやって知り合ったとか聞いてます?
彼氏:普通にナンパとか言ってた気がします。
ののか:ナンパはアメリカではスタンダードなんですね……。
3組目はこちらの国際カップル!
ののか:“When did you start ~~?”(お二人はいつ出会ったんですか?)
彼氏:“Last night.”(昨晩だよ)
ののか:“Just last night!?!?!? Oh…very very HOT!!!! Where?”(え、昨日の夜? アツアツじゃん! どこで?)
彼氏:“Shinjuku Golden street”(ゴールデン街だよ)
ののか:え、ゴールデン街!?
確かにゴールデン街は、海外で売られている日本のガイドブックにも載っていて、「観光地」として人気が高いのだとか。それにしても、昨晩ゴールデン街で出会ったばかりの2人って、アバンチュールな香りしかしないな……。
順調に行っているように思いましたが、その後なかなか国際カップルを見つけられず、取材開始から1時間ほど経ってしまいました。
さすがはベトナム・タイフェス。人は多く、外国人同士のカップルも多いのですが、国際カップルが見当たらない。いても、“No disturb”(邪魔しないで)とか言われちゃって、徐々に心が荒んでいきます。
だいたい人のなれそめとか聞いたって、自分が外国人と付き合える保証はないし、羨ましさと妬みが募っていくだけなんですけど?
てか、このココナッツ、甘いココナッツジュースじゃなくて、ココナッツの汁の味しかしなくてちょっと酸っぱい……。
さっきのココナッツ屋のお姉さん、「これ超おいしくてぇ~、わたし今日だけで3杯も飲んじゃいましたぁ~☆」とか言ってたの嘘だな。
世の中、理不尽だらけでイライラしてきた……。
もう、おてあげです。
そんなとき、向こうからやってくる国際カップルらしき2人が……。力と勇気を振り絞って声をかけます。
ののか:すみません~! 国際カップルの取材なんですけど……。
彼女:え、全然いいですよ!
ののか:やった! ありがとうございます!
3組目は、彼氏アメリカ人、彼女日本人のカップルでした。
ののか:お二人はどこで知り合ったんですか?
彼女:留学してた先で知り合って、彼が日本に来てくれたんです。
ののか:出た! 留学! でも日本にまで来てくれるってすごいなぁ……。ありがとうございました!
やはり留学勢は多く……
ののか:お二人はどこで知り合いましたか?
彼女:留学してて、そこで。
彼女:仕事でフランスに行っていて、そこで出会いました!
などなど、やはり一度海外に行った組は強いよう。わたしも1年間フランスに留学していたのに、フランス人と縁遠いのは何でだろうな……。
海外とは打って変わって、日本のとある場所も出会いのスポットのようでした。それは……
彼女:今日、タイ・ベトナムフェスで出会って付き合うことになりましたー!
ののか:え! さっき出会って付き合ったってことですか? 確かに外国の方はたくさん歩いてるけど、恋に発展しようがなくないですか?
彼氏:彼女、かわいくて声かけちゃいました……。
ののか:お、ということはナンパですね! そんなことって本当にあるんだ……。
彼女:さっき出会ったばっかりです!
ののか:ということはもしやナンパ……?
彼氏:Yes!
ちなみに、このできたてほやほやカップル2組の男性は、たまたまどちらもトルコの方でした。ターキッシュの愛は突然訪れるようです。
お祭りの熱気も手伝って、2人の盛り上がりにも拍車がかかるのでしょうか。タイ・ベトナムフェス、いい仕事してるなぁ……!
こんなお二人もいました。
彼氏:出会いは代々木公園であった、外国人交流会だったんですが、実は先日入籍しました!
ののか:すごい! おめでとうございます!
取材に応じてくれたカップル20組中3組がここ代々木公園で出会っていました。その割合なんと15%以上。すごいぞ、代々木公園! しかも結婚したカップルまでいるなんて、縁起が良い……!
タイ・ベトナムフェスに限らず、毎週末何かしらのイベントが行われているので、外国人のパートナー探しがてらお祭りを楽しんでみるのも良いのかもしれません。
そして、記念すべき10組目のカップルはドイツ人の彼氏と、日本人女性のカップル。
ののか:お二人はどこで出会ったんですか?
彼女:駅前です!
ののか:駅で出会って、どうやって恋にまで発展するんですか?
彼女:私から声をかけて……。
ののか:きゃ~、攻めますね! でも、何をしたらこんなイケメンをゲットできるんでしょうか……?
彼女:お酒を飲んで、酔っぱらえば大丈夫です♡
ののか:毎日お酒飲んで酔っ払ってるんだけどな……やっぱり色気の違い?
こんなカップルもいました。
彼女:クラブで知り合って、自分から声をかけました。
ののか:お姉さん、見かけによらず大胆……!
やっぱり積極性、大事みたいです。
ここまでで既に印象深いカップルたちがたくさんいましたが、中でも心に残ったのはこちらのカップル。実はもう結婚されていて、幸せな夫婦生活を送っているのだそう。
ののか:出会いはどんな感じだったんですか?
彼女:友人の紹介で、日本で知り合ったのがきっかけです。しばらくは遠距離だったんですが、メールで連絡を取り合いました。
ののか:素敵〜! それで結婚して、日本に住もうと決めたきっかけは何だったんですか?
彼女:最初は、永住権が取りやすいので、とりあえず彼の実家があるスウェーデンに私が行こうと思っていたんです。ただ、私の家庭の事情で戻ってこなければいけなくなってしまって……。日本だと、外国籍の方は結婚しないと永住権がもらえないので、『じゃあ結婚しようか』って。
ののか:いいなぁ〜! ちなみに言葉の壁とかは問題にならなかったんですか?
彼女:私も海外に行った経験があったので、不自由はしなかったんですが……。
彼氏:僕が頑固だから、きちんと日本語を覚えたくて、英語を禁止にしてもらったの。
ののか:なんて献身的! そんな頑固さなら積極的に発揮してほしい……末永く、お幸せに暮らしてくださいね!
その後も懲りずに国際カップルにアタックし続けること累計40組以上、
言葉の壁はないんですか? と聞くのが野暮に思えるほど、言葉を越えた強い絆で繋がっているのが感じられました。愛は国境を越えるって本当なんですね。
ただ、聞くところによれば、皆さん相手のことを理解したいと自然と勉強するようになるのだとか。好きな人ができたら英語の上達が早くなるというのも、あながち間違いではないようです。
お話を伺えた17組のなれそめを分析したところ、留学・渡航経験がある方が4組、ナンパが6組、友達の紹介で知り合った方が6組、インターネット出会った方が1組でした。
日本にいて、外国のメンズと付き合うためには、ナンパしたりされたりするのが1番てっとり早いようですが、相手の言っていることをしっかり理解できるようになるまでは時間がかかるよう。
相手との距離を物理的にも、精神的にも詰めていきたいなら、英語を学んでおくに越したことはないのかもしれませんね。
執筆/佐々木ののか
撮影/猿田祐樹
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