英語が得意な人が確実に押さえている英文法【基礎編②:語・句】

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英語の勉強法

“押さえておきたい英文法 基礎編”として、前回は「文型」についてお話しさせて頂きました。
https://ryugakumagazine.com/english/8912/ 参照)
今回は第2弾の「語・句・節・文編」です。それぞれを細かく解説していくには少し複雑で内容量も多くなってしまうので、<語・句>、<節・文>の2回に分けてお話ししていきたいと思います。

はじめに:英語はニュアンスで問題が解けていても、それは理解しているとはいえない

TOEICやIELTSの試験の問題、もしくは学校で出される英語のリーディングの問題を“なんとなく”で解いたことはありませんか?「何でここにthatがあるのかはわからないけど、“なんとなく”that以下の文が答えなような気がして・・」や、「“なんとなく”訳したらまあまあ理解できた」など、たとえは少し大袈裟かもしれませんが、、その“なんとなく”って何なんですか?!私も気持ちはわかります。英文法を十分に理解していなかった頃は“なんとなく”で解いて、たまたま当たっていてあたかも自分の力で解いたような気分でいました。ですが、必ずその「わかっているつもり」というのは「わからなくなる」時があります。というか、きちんと理解して「なぜそうなるのか」を理解していないと、必ずいつか「わからない問題」に出会う時がきます。
英語に限らず、物事を理解することの目標は「〇〇だから△△になる」と、その理由と結果をしっかりと答えられることにあると私は考えています。英文法も意味がわからない単元、文中にある存在の意味がわからない単語をそのままにしておくといつまでたっても本当に英語を理解できているとは言えませんし、しっかり理解できていない言語を聞いて理解しようとしたり、相手に情報を伝えようとすることなんて恐ろしく難しいことだと思います。車を運転する方法だって、きっと皆学科を学ぶことよりも運転する練習をすることの方が多いはず。しかし、交通ルールや車の動かし方をきちんと学んでから運転の練習を始めないと、将来事故に遭ってしまう可能性が高まってしまうはずです。復習する単元を増やしたくない人のためにも「急がば回れ」、まずは英文法の基礎を学び、よく理解しておきましょう。

語・句の解説

英語に限らず、言葉には大きく分けて<語・句・節・文>の4つのユニットがあります。

語(word)言葉の最小単位。文中の単語。例えば、”I have a pen.”という文は、「I」「have」「a」「pen」の合計4つの語(単語)で構成されています。

◎句(phrase)2つ以上の語で形成された文中のグループ。「句」はその句の持つ意味や文中の機能により大きく名詞句・形容詞句・副詞句・前置詞句など細かく分類することができる。

★「句」を理解してリーディングを得意にする2つのポイント★

1. 文中から名詞句をあぶり出し、文を<主語(名詞句)>、<動詞>、<それ以外>とラベルをつける

名詞句(noun phrase):文中で名詞として機能する句。主語や述語となったり、動詞の*他動詞に伴う目的語の部分に見られる。
*他動詞:目的語を伴う動詞。「(名詞・名詞句)を~する、(名詞・名詞句)に~する」と訳される。また、動詞の後ろに前置詞を伴わないもの。

◆名詞は文を読み解いていくのに重要な要素となる主語や出来事の対象物となる目的語になるため、名詞を文の中から見つけることで「誰が、何が」といった動作を起こす主体、そして文の中心となる物事や人を特定することができます。

◆名詞句は大抵名詞の前に冠詞(例:a/an/the)や形容詞(例:cute/happy/lucky)、所有格(例:my/her/his/their)を伴っており、それらは後に続く名詞を修飾します。すなわち、文中の名詞(物事や人物)がどのような状態にあるかを説明しているため、名詞を見つけることが出来たらその前の単語(主に冠詞・形容詞・所有格)にも注目することで名詞が文中ではどのような状態にあるかを特定することができます。
  
例1「名詞句が主語となるケース」
      
My favourite sport is soccer. (私の好きなスポーツはサッカーです。)
Speaking French is quite hard. (フランス語を話すことは極めて難しい。)
It is quite hard to speak French. (フランス語を話すことは極めて難しい。)

例2「名詞句が述語となるケース」
My future goal is to become a teacher. (私の将来の目標は教師になることです。)
  
例3「名詞句が他動詞の目的語となるケース」
I enjoy cooking Italian food. (私はイタリア料理を料理することを楽しんでいます。)

2. <それ以外>の部分に「前置詞」があるかどうか確認する

ここまでお話した手順で文を分析すると、下記のように分類することができます。

ここで注目すべきポイントは、「前置詞(例:as/for/in/at)を文の中で見つけたらその前置詞に伴う名詞も含めて1つのグループでまとめること」です。これを前置詞句と分類することができます。
    
*前置詞句(prepositional phrase):文中で前置詞から始まり、冠詞や名詞などを伴う句。形容詞や副詞として句中の名詞や文中の名詞句を修飾し、状態や程度などを説明する。
 
◆先ほど少し触れましたが、「句」には細かく分類すると名詞句・前置詞句の他に形容詞句や副詞句といったものが存在します。しかし、前置詞句に特に注目する必要性として、前置詞句には形容詞や副詞として名詞を修飾する働きをするものが多く、また英語において文が複雑になるほど前置詞句を用いて先述の名詞句、動詞などを修飾していくというスタイルが多く見られます。したがって、基礎レベルで前置詞句の見分け方・分類方法を学び理解した方がこの先複雑で長い英文に出会った時も身構えることなくすらすらと読み解くことが見込めます。

以上のたった2つのポイントを踏まえるだけで、

文の中でどこからどこまでが主語なのか
主語となる人・物事の詳しいステータス
  
などを文頭から文末まで1語ずつ読み進めて理解してスタイルではなく、「句」という役割ごとにまとめ2つ以上の単語が集まったまとまりごとに解析することができるようになります。
初めのうちはどうしても左から右へ順番に単語を読みながら頭の中で日本語に訳して英文を理解していく人達が多いと思いますが、「句」という概念を理解することで文をより効率的に理解することができ、リーディングを読み解くスピードアップと長文読解力の向上が図れるはずです。

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