【英語を母国語のように使いこなしたい方必見の勉強方法】~スピーキング編②:スピーキング力がぐんと上がる!おすすめの学習方法!

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英語の勉強法

つい先日、日本人の英語のスピーキング学習をトピックとし、「なぜ日本人は英語を話すことが苦手なのか」というテーマで日本人としての国民性や日本での偏った英語教育についてお話しさせて頂きました(下記参照)。
【スピーキング編① なぜ日本人は英語を話すことが苦手なのか: https://ryugakumagazine.com/english/8399/

その続編ということで今回は「スピーキングの学習方法」をテーマに、私が実際に行った学習方法をいくつかご紹介していきたいと思います。その学習方法は「Phonics(フォニックス:音声学/発音学)」という言語学の分野を用いたもので、英会話学校など話すことを第一の目的としているところで採用されています。皆さんの中にもしかしたらフォニックスを過去に学んだ方や聞いたことがある方、もしくは英語の発音記号について学んだことがある人がいるかもしれませんが、そういう方にとっては今回の記事は読みやすく理解しやすいかもしれません。逆に、全く発音に関しての知識がない、又は学んだ経験がない方にとっては少し複雑で難しい印象を与えてしまうかもしれません。

ですが、日本で生まれた日本人で一から英語を学んでいる立場から言えることは、「やらなきゃ始まらない。」「できなくて当たり前。」「できないならやるのみ。」これに尽きます。英語を上手く話すことに生まれ持った才能などはいらないと思っているので、皆さんにも諦めずに今回の記事を参考にして頂いて、英語を綺麗に話すことを意識して頂けたら幸いです。(^_^)

はじめに:スピーキングを学ぶうえでの心構え

皆さんはこれまでどのようにスピーキングを学習してきましたか?
日本の学校ではCDの後に続いての音読、教科書のスクリプトの音読、ペアになってそれぞれの役割のセリフを読むロールプレイングなど、英語の文章をすらすらと読む力をつけること、そして英文を読むことに慣れることに重点を置いて学習が行なわれている傾向があるように感じられます。これらのスキルは勿論必要です!しかし、そのような「読む練習」をしている時に、日本語のように読んでいませんか?正しい英語の発音が出来ていますか?
 
前提として、発音を学び習得するためには少なからず自分で文章を作るための語彙力や文法力が必要です。なので、自分の英語スキルが会話を学ぶよりも前の段階であると感じる場合は、先に文法を学び英語のルールと構文の作り方を学びましょう。
 
次に、皆さんにとってスピーキングを学ぶことの目的は何ですか?
「会話力を上げること」「スラスラと英語を話せるようになること」etc.  人それぞれ苦手分野が異なれば、学習目的も人それぞれ異なり、また、人それぞれ日常会話レベル、ビジネスレベルなど、どの程度の英語を習得したいかで学習目的や方法ももちろん異なります。
私が留学マガジンを通してご紹介してきた勉強法や英語学習についてのコラムは「英語⇄日本語の通訳士・翻訳士」を目指している私個人の基準と、「何事もとことん上を目指す」という私の性格が強く反映しているため、趣味で英会話を学んでいる人や、将来日本での就職に役立たせるためといった目的の人向けではないかもしれません。ただ、英語の読み書きはできるのに、話したらカタコトなんてかっこ悪いと思いませんか?
 
皆さんに今回の記事を通して少しでも考えて頂きたいこと。たしかに英語と日本語は発音・発声方法が異なるため、日本人にとって綺麗に英語を話すことは簡単ではありません。しかし、正しい発音法を学べば日本人でもネイティヴスピーカーのように英語を話すことはできます!未だに英語の発音に日本語訛りが残っていたり、自分が話す英語がネイティヴスピーカーになかなか通じない方、それは練習不足です。

アメリカやイギリス、オーストラリアのような英語圏は移民国であるため、たくさんの人がそれぞれの出身の国の訛りのある英語を話します。なので、ネイティヴスピーカーも、相手の英語に少し訛りがあるからといって理解できない訳ではなく、ある程度話す文の構成がしっかりしていて、救いようがないほど発音が酷いという訳ではない限り、ネイティヴスピーカーとの会話に支障はありません。しかし、裏を返せば”伝わってしまう”ということは”発音を矯正する必要性に気づけない”ということ。この機会に自分の英語の発音を見直しましょう。(‘ω’)☆

発音矯正法:Phonicsを学ぼう① Phonics(フォニックス)とは

前述でさらっとご紹介したPhonics(フォニックス)とは、英語圏の幼稚園や小学校などで実際に行なわれている言語学の分野で、「アルファベットの読み方」や「綴りと発音の規則性」について学ばせる教育方法です。私たち日本人も幼稚園や小学校低学年の頃はひらがなやカタカナ一つ一つの読み方から学び、段々と「゛」や「゜」のつくもの、つかないものの区別がつき、文章として上手に発音しながら読めるようになっていましたよね。英語圏でも同じように子供達にアルファベットそれぞれが持つ発音、そして綴りと発音の間にある規則を教えることによって、聞いたことのない単語でも読み方と発音を予測して正しく読めるようにするというねらいがあります。
 
日本でも少しずつではありますがこの英語圏の子供向けの英語学習法を、第二言語学習法の一種として取り入れるようになりました。実は私も、高校生の頃に日本の英語教育にフォニックスを学習法として取り入れた第一人者の方の講演を直接受けたことがあり、フォニックスという学習方法の存在と理論を学んだことが自分の発音を見つめ直すきっかけとなりました。
  
英語圏の子供達と私たちの英語学習のレベルはともに「英語」というまだ未収得に近い言語を学んでいるという点ではほぼ同じ。だったら、同じ学習方法で英語の読み方を学べば正しい発音が学べると思いませんか?私たちの文法力や語彙力は英語圏の小学生よりは高いかもしれませんし、文章の読解力や、書く力は彼らよりあるかもしれません。しかし、私たちのように英語を第二言語として学習している者の多くは、「話す」ことにおいては上述のようなアルファベットの名前や音、文字などといった基礎中の基礎を学ばずにいきなり文章を読むというところから学び始めてしまっているのです。これは、私たちが子どもの頃にひらがなやカタカナの読み方を習わずにいきなり国語の教科書の文章を読む練習から始めているようなものです。
なので、「フォニックス=英語の読み方を音と文字で、アルファベット単位で示したルール」を学ぶことからスタートし、正しい発音と英語の読み方のルールを身につけていきましょう。

発音矯正法:Phonicsを学ぼう② フォニックスから学べること

①アルファベットの名前と音の違い

皆さんは既にA~Zまでの26個のアルファベットの読み方を教わっているかと思います。この読み方(例:エイ、ビー、スィー など)がそれぞれアルファベットの名前です。では、それらのアルファベットに名前とは別で音があることはご存知でしたか?皆さんはこれまで英単語の読み方はローマ字を参考にしていた、あるいはそう読むものだと暗記して覚えることが多かったと思います。
しかし、英語圏の子供たちは1つ1つのアルファベットが持つ音と、それら1つ1つが組み合わさることによって発生する違う音などを学んでいくため、「書かれている単語を正しく読む」ことができるのです。日本人のように単語を単語として覚えながら学んでいくとどうしても音や単語の構成に法則性を見出すことが難しいのに対し、英語圏の子供達のように一つ一つの文字の音を早い段階で学べばいちいち単語の読み方を覚えなくても簡単に読み方を予測し、また音を聞くだけで正しいスペリングで書くことさえ可能になってしまうのです。

②フォニックスの法則

それでは、アルファベットの名前と音の違いをいくつかの法則とともに見ていきましょう。
例えば「cake」。カタカナ読みだと「ケーキ」ですが、英語の正しい発音だと「ケイク」になります。では、どうして「cake」と書いて「ケイク」と読むのか。
「ケイクと発音するように学校で教わったから!」 いやいや、ちゃんと理由はあるんです。

法則 ⑴

*「c」は、後に続く文字(母音)が「a, o, u」の時 ⇒ 「k」(ク)の音になる。
*「c」は、後に続く文字(母音)が「i, e」の時 ⇒ 「s」(スー)の音になる。

この法則に従って、「cake」を文字単位で分けてみると、「c」は(ク)と発音されることがわかります。

法則 ⑵

*強く読まれる部分(アクセントがついている)文字(母音)⇒ そのアルファべットの名前の読み方で発音
される。例) 「a」→「エイ」/「i」→「アイ」 ※例外あり

法則 ⑶

“サイレントe”
*語尾が「e」で終わる場合、前の母音(a, i, u, e, o)をその名前の読み方で発音させ、「e」自体は発音され
ない。例) make(メイク)/ coke(コウク)

さらに上記の法則に「cake」を当てはめると、
「c」(ク)、「a」(エイ)、「k」(ク)、「e」(発音されない)
となり、「クエイク」→「ケイク」となります。(※「クエイク」と表記しましたが、「k」の音は日本語の「ク」ではなく、喉の奥から「ク」と発音する時の形から息だけを出して出た音なので、「ケイク」となります。)
今回は例として3つのフォニックスの法則をご紹介させて頂きましたが、まだまだ法則はたくさんあります。もちろん法則を学ばずともこれまでの英語学習で何となく法則性を見出せている方は少なくないと思いますが、フォニックスを使った英語の正しい読み方や法則をもっと学びたいという方は是非今後の学習にフォニックスを使ったものを取り入れてみてはいかがでしょうか?

発音矯正法:Phonicsを学ぼう③ フォニックスが学習できるおすすめの教材・アプリ

これまで文法やリーディング学習編では、あまり日本語で編集されたテキストブックや問題集をおすすめしてきませんでしたが、フォニックス学習においては正しい音の読み方を正しい発音方法とともに学習していきます。従って、初めから英語で書かれている教材を使ってしまうと舌の位置や口の開け方などが全て難しい単語を交えて説明されてしまうため、理解するだけでも苦労することになりかねません。なので、日本語のテキストブックを使ってまずはルールを理解し、正しい音と発音方法を身に着けることをおすすめします。

おすすめの教材①:“フォニックスってなんですか?”

前述でお話しした、日本にフォニックスを用いた英語教育・学習法を紹介した第一人者、松香洋子さんが出された英語学習に興味のある高校生~英語指導者といった大人向けのフォニックスの入門書となるテキストブック。フォニックスにおける音と発音のルールや、発音時の口の形から息の出し方などの技術面をイラスト付きで確認でき、付属のCDで正しい発音を聞きながら学習を行うことが可能です。
【もっとこの参考書について知りたい方はこちらへ!⇒ http://www.mpi-j.co.jp/kiji/kiji_1311.html

時間がない方へおすすめ!フォニックスを学べる無料スマホアプリ①:“ABCフォニックス”

iPhone/Android対応の学習アプリ。対象年齢が幼稚園~小学校低学年向けと、英語初心者向けと設定されているため、わかりやすいイラストと説明でフォニックスとは何か、そして正しい音の聞き取りと発音方法を学ぶことができる。

フォニックスを学べる無料スマホアプリ②:“英語発音速成攻略”

iPhone/Android対応の学習アプリ。発音記号が単語とともに表示されていて、どの発音記号をどのように発音するのか、音声を聞いて学ぶことができる。

おわりに

今回はスピーキングのスキルを上げる方法として「フォニックス」という学習法をテーマにお話しさせて頂きました。スピーキング力を上げるためにまず大切なこと、それは日本語と英語は違う言語であることを意識すること。書き方も違えば話し方も違います。なので、正しい英語の発音方法を今回ご紹介したフォニックスを通して学び、その違いを是非体感してみて下さい。(*^^*)
そして、発音矯正にはとてつもない時間と練習が必要となります。焦らず、諦めず、怠らずに学習を続けることが綺麗な発音を手に入れる近道なので、根気よく学習に取り組みましょう!
次回以降には、ワールドアベニューのお客様が多く通うJET English Collegeの「カランメソッド」※も詳しく紹介していきたいと思います。

※JET ENGLISH COLLEGE (ジェット・イングリッシュ・カレッジ)【2016年度版】

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