英語で会話をしている時に、文法が分からずに言いたいことが上手に表現できなかったり、うろ覚えな文法で話してしまったりすることありませんか?
文法の基礎がしっかりできていれば、英会話は数をこなせば必ずできるようになりますが、文法をおろそかにしていると、いつまでたっても曖昧な表現で乗り切ることしかできません。しかも英語の論文や手紙など”英語を書く”機会に文法が出来ないと恥ずかしい文章を書く羽目になってしまいます。
今回はキホンの基本、中学英語の文法の中から会話にも絶対に役立つ【必ずおさえておきたい基本文法10個】をおさらいしてみましょう!
目次
- 動詞(be動詞、一般動詞)
- 文の種類(肯定文、否定文、疑問文、命令文、感嘆文)
- 疑問詞
- 三単現の “-s”・三人称単数
- 時制(現在形、過去形、進行形、未来、現在完了形)
- 助動詞(can, will, must, may, should, shall, would, could)
- 比較級・最上級
- 受け身(受動態)
- 不定詞
- 間接疑問文
- まとめ
1. 動詞
動詞は中学英語の基本です。基本の使い方をマスターしておかないと後々ついて行けなくなるので、しっかりおさえておきましょう。
動詞にはbe動詞(is, am, are:〜です、〜がある・いる)と一般動詞(be動詞以外の動詞)があります。通常、動詞は主語のすぐ後ろに置かれます。過去について話す場合、動詞は過去形に変化します。
【覚えておこう】
● 動詞は二種類:be動詞と一般動詞
● 動詞は主語のすぐ後ろに置く
● 過去については過去形に変化する
(A)be動詞
be動詞には大きく3種類、”am”、”are”、”is” があり、“=”(イコール)のような存在だと覚えておきましょう。
主語が “I” (私)なら “am” を使い、”you”(あなた) もしくは複数形の場合は “are” を使います。”it, he, she” など、”I” “you” 以外の単数の場合には “is” を使います。(”am”、”are”、”is” の過去形はそれぞれ “was”、”were”、”was” となります)
【例文】
● I am twenty-five years old.(私は25歳です)
● You are my friend.(あなたは私の友だちです)
● It is my car.(それは私の車です)
(B)一般動詞
be動詞以外の動詞が一般動詞です。三人称単数現在の場合には “-s” がつきます(参考:項目4「三単現の “-s”」)。一般動詞も基本的には主語のすぐ後ろに置かれます。
【例文】
● I eat breakfast every day.(私は毎日朝食を食べます)
● He goes to bed before midnight.(彼は12時前に寝ます)
● They sing very well.(彼らは歌が上手い)
基本的に一つの文章の中に動詞は一つなので、be動詞と一般動詞を同時に使うことはできません。(NG例 “I am eat breakfast every day.” “am”がbe動詞、”eat”が一般動詞)
2. 文の種類(肯定文・否定文、疑問文、命令文、感嘆文)
日本語では「あなたは英語を勉強しています。」「あなたは英語を勉強していますか?」と語尾を少し変えるだけで疑問文にしたり、否定文にすることが可能ですが、英語では文の種類によって動詞の場所や、使う英単語が変わってきます。それぞれ見ていきましょう。
(A)肯定文
「〜です、〜である」を表すシンプルな文章です。日本語と違い、「主語+動詞+補語・目的語」という順番になります。
【例文】
● I am a teacher.(私は教師です)
● I like dogs.(私は犬が好きです)
(B)否定文
「〜ではない、〜しない」を表します。be動詞の場合はbe動詞の後ろに “not” を付け、一般動詞の場合には “don’t (=do not)” や “doesn’t (=does not)”、”didn’t (=did not)” を一般動詞の前に入れます。
主語が “I” や “you” もしくは複数の場合は “don’t”、それ以外の単数の場合には “doesn’t” を使い、過去形の場合には単数・複数に関わらず “didn’t” が使われます。
【覚えておこう】
● be動詞の場合は”not”をbe動詞の後ろに
● 一般動詞は”don’t” や “doesn’t”、”didn’t” を一般動詞の前に
● 主語が “I” や “you” もしくは複数の場合は “don’t”、それ以外は”doesn’t”
● 過去形の場合には単数・複数に関わらず “didn’t”
【例文】
● I am not hungry.(私はお腹が空いていません)
● I don’t like dogs.(私は犬が好きではありません)
● She doesn’t drink coffee.(彼女はコーヒーを飲みません)
● He didn’t go fishing.(彼は釣りに行きませんでした)
(C)疑問文
「〜ですか?」のように “Yes / No” で答えられる文章と「誰・何・いつ〜ですか?」のように、相手に具体的な情報を求める疑問文があります。
“Yes / No” で答えられる疑問文は、be動詞がある場合、be動詞を文章の先頭にもってきますが一般動詞の場合には “Does” や “Do”、”Did” が文頭で使われ、あとの語順は肯定文のままで動詞は原型になります。
また「誰・何・いつ」と尋ねる場合は疑問詞(参考:「3.疑問詞」)が文章の先頭にきます。
【例文】
● Is this my breakfast?(これは私の朝食ですか?)
返答:Yes, it is. / No, it isn’t.
● Does she drink coffee?(彼女はコーヒーを飲みますか)
返答:Yes, she does. / No, she doesn’t.
● Did you lock the door?(ドアに鍵をかけましたか?)
返答:Yes, I did. / No, I didn’t.
● Who ate my breakfast?(誰が私の朝食を食べたのですか?)
● When did you have breakfast?(いつ朝食を食べたのですか?)
(D)命令文
「〜しなさい、〜してはいけません」「〜しましょう」を表します。命令文には主語が無く、動詞の原形や “Let’s” が文頭にきます。否定形の命令文は “Don’t” が先頭にきます。
【例文】
● Be careful.(気をつけなさい)
● Tell me the truth.(本当のことを言いなさい)
● Let’s go for a drink!(飲みに行きましょう)
● Don’t be mad at me.(怒らないで)
● Don’t do that again.(二度としないで)
(E)感嘆文
「何て〜なんでしょう!」と、感動・驚き・悲しみを感情豊かに表す表現です。”What” もしくは “How” が使われ、主語と動詞が後ろに続きますが、口語では主語と動詞が省略されることも多いです。
【例文】
● What a beautiful girl she is!(なんて美しい少女なんでしょう!)
● How beautiful!(なんて美しいんだろう!)
3. 疑問詞
疑問文を作る際に使われる単語で “What・Who・When・Which・Why・Where・Whose・How” があります。質問相手に具体的な情報を求める時に使われ、疑問詞の後ろは疑問文の語順になります。
【例文】
● What did you do last night?(昨晩は何をしましたか?)
● What time do you usually get up in the morning?(朝はたいてい何時に起きますか?)
● Who did this?(誰がこれをしたの?)
● Who is this man?(この男性は誰ですか?)
● Where do you live?(どこに住んでるの?)
● How did you get here?(どうやってここへ来たの?)
● How much money do you have?(あなたはいくらお金を持っていますか?)
4. 三単現の “-s”、三人称単数
三単現とは「三人称・単数・現在」のことで、この3つの条件が揃った時には一般動詞に必ず “-s” がつきます。
三人称単数とは “I” (一人称)でも “you”(二人称) でもない単数のことで、主なものは “it・he・she” ですが、”everyone / everybody” や “no one / nobody”、さらに個人の名前やモノも含みます。また、三人称単数でも “-s” がつくのは現在形の肯定文のみです。つけ忘れるミスをしやすいので、注意しましょう。
【例文】
● It takes two hours to get there.(そこに行くには2時間かかります)
● He knows everything.(彼は全てを知っている)
● The book looks old.(その本は古そうだ)
● My sister likes apples.(私の妹はリンゴが好きです)
否定文になると “doesn’t (=does not)” が動詞の前に入り、動詞は原型に変わります。
【例文】
● It doesn’t take two hours to get there.(そこに行くには2時間かかりません)
● My sister doesn’t like apples.(私の妹はリンゴが好きではありません)
疑問文では “Does” を文頭にもってきて、語順はそのままで動詞は原型になります。
【例文】
● Does it take two hours to get there?(そこに行くのに2時間かかりますか?)
● Does my sister like apples?(私の妹はリンゴが好きですか?)
5. 時制(現在形、過去形、進行形、未来、現在完了形)
(A)現在形
「〜です、〜します」という事実を表します。
【例文】
● She is a teacher.(彼女は先生です)
● I study English every day.(私は毎日英語を勉強します)
(B)過去形
「〜だった、〜した」という過去の出来事を表します。
【例文】
● She was a teacher when she was young.(彼女は若い時は先生でした)
● I studied English last week.(私は先週、英語を勉強しました)
(C)進行形
「今まさに〜している」「その時まさに〜していた」という表現は「be動詞+動詞の-ing形」で表します。現在進行形・過去進行形の違いはbe動詞の時制で表します。
【例文】
● I’m (=I am) studying English now.(私は今、英語の勉強をしています)
● I was studying English when you called me.(あなたが電話をかけてきた時、私は英語の勉強をしていました)
(D)未来形
「〜でしょう、〜するつもりです」といった、これから先のことを表します。”be going to” は話している時点ですでに決まっている未来のことを表し、”will” は話している時にきめた未来のことや予想を表します。
【例文】
● I’m (=I am) going to visit my friend in Hawaii.(ハワイにいる友だちを訪ねる予定です)
● I’ll (=I will) call you back later.(あとでかけ直します)
● She’ll (=She will) be fine alone.(彼女はきっと1人で大丈夫だよ)
(E)現在完了形
動詞には現在形、過去形の他に過去分詞があります。”go”(行く)は”went”(過去形)、”gone”(過去分詞)と変化します。そして「have+過去分詞」とすることで「〜したことがある」や「今〜したばかり」「すでに〜してしまった」というニュアンスを表現できます。主語が三人称単数の場合は「has+過去分詞」になります。
【例文】
● I’ve (=I have) been there twice.(そこへはこれまでに2回行ったことがあります)
● I’ve (=I have) heard of it.(それを聞いたことがあります)
● The train has just arrived.(電車はちょうど着いたところです)
● He’s (=He has) already had dinner.(彼はもう夕食を食べてしまいました)
6. 助動詞(can, will, must, may, should, shall, would, could)
“can”(〜することができる)、”will”(〜だろう)、”must”(〜しなければならない)、”may”(〜してもよい、〜もしれない)、”should”(〜すべきだ、〜したほうが良い)、”shall”(〜しましょう)は助動詞と呼ばれ、その名の通り動詞を助ける働きをします。
助動詞は「主語+助動詞+動詞の原形」の順番で用いられ、動詞は必ず原形が来ます。否定形の場合は「助動詞+not+動詞の原形」となり、疑問文を作る時は助動詞を先頭に出します。
【例文】
● The robot can play the violin.(そのロボットはバイオリンを弾くことができる)
● You can’t use this without permission.(許可無く使用することはできません)
● I must go shopping today.(私は今日買い物に行かなくてはいけない)
● You may be right.(君の言う通りかもしれない)
● May I use your phone?(電話をお借りしてもいいですか?)
● You should take an umbrella. (傘を持っていったほうがいいよ)
● You shouldn’t go there alone.(そこへは1人で行くべきじゃないよ)
● Shall I bring a bottle of wine?(ワインを一本持っていこうか?)
7. 比較級・最上級
2つのものを比較して、どちらかを「・・・より〜だ」と表すのが比較級、3つ以上の中から「一番〜だ」を表すのが最上級です。形容詞を「〜er」(比較級)、「〜est」(最上級)へと変化させて表現します。最上級の場合は “the” を前につけます。
【例文】
● Taro is taller than John.(太郎はジョンより背が高い)
● Taro is the tallest in his class.(太郎はクラスで一番背が高い)
シンプルな比較級・最上級だけでなく、口語ではちょっと形を変えた比較級・最上級もよく使われます。
【例文】
● She knows much better than I do.(彼女のほうが私よりもよく知っている)
● Kyoto is one of the most beautiful cities in Japan.(京都は日本でもっとも美しい都市の一つです)
※ “one of the most” の後の名詞を複数形にするのを忘れないようにしましょう
8. 受け身(受動態)
「be動詞+過去分詞」で表され「〜される」「〜された」という受け身の表現を表せます。現在形・過去形の違いはbe動詞の時制で表します。
【例文】
● This table is reserved.(このテーブルは予約されています)
● The meeting was cancelled.(会議はキャンセルされました)
9. 不定詞
「名詞+to+動詞の原形」で表され、直前の名詞を修飾したり、目的を付け加えます。「〜するための」「〜するために」とはじめは訳すと分かりやすいかもしれません。文章を後ろにつなげて行くことができるので、不定詞は会話では特によく使われます。
【例文】
● I have a lot of things to do today.(今日はやることがたくさんある=忙しい)
● He opened the window to get some fresh air.(彼は新鮮な空気を入れるために窓を開けた)
「疑問詞+to+動詞の原形」は口語でとてもよく使われる表現です。
【例文】
● I don’t know how to use this machine.(私はこの機会の使い方が分かりません)
● She told me what to do next.(彼女は私に次に何をすればよいか言いました)
● He didn’t know where to go.(彼はどこに行けばよいのか分からなかった)
「ask / want / tell+人+to+動詞の原形」は「人に〜するようお願いする、人に〜してほしい、人に〜するように言う」を表し、これも会話では頻出の不定詞です。語順を間違いやすいので注意しましょう。
【例文】
● I asked Taro to clean the kitchen.(私は太郎に台所を掃除するよう頼みました)
● I wanted John to come to the party.(私はジョンにパーティーに来て欲しかった)
● He told me to come to his office.(彼は私にオフィスに来るように言った)
10. 間接疑問文
一見、一つの文章の中に2つの文章があるように見え、疑問詞で始まる節が直前の動詞の目的語になっています。疑問詞の後ろは「主語+動詞」の語順になることに注意しましょう。
【例文】
● I don’t know what this is.(私はこれが何か分からない)
● She doesn’t know where I live.(彼女は私がどこに住んでいるか知らない)
● He knows how old I am.(彼は私が何歳か知っている)
まとめ
いかがでしたか? 説明のために「疑問詞」「間接疑問文」など難しい表現を用いてしまいましたが、一度理解してしまえば、英語学習がグンと捗りますよ。
また、これらの英語の基本があやふやなままでは自信をもって会話することも難しくなります。英会話では「早く話さなきゃ!」とついつい焦ってしまうこともありますが、基本をしっかりと固めておけばその場で悩んで会話が進まない…なんていうこともなくなりますね!
おまけ
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