【イースターの祝い方 in オーストラリア】エッグハント、ホットクロスバンからイースターショーまで

キリストの復活祭であるイースター。オーストラリアではこの時期、毎年「イースター･ホリデー」という連休になり、シドニーでは大型イベントが開催されます。他にも、イースターならではの遊びや、この時期に食べる独特な食べ物があるなど、海外生活ならではのイースターの過ごし方に触れることができるはず。オーストラリアでイースターはどんなシーズンなのか、その実態を見てみましょう！

チョコレートショップが華やかに！

毎年イースターのシーズンが近付くと、オーストラリアでは街中のチョコレート店のディスプレーはイースター仕様に変わります。イースターのモチーフであるウサギや卵をかたどったこの時期限定のチョコレートが、店頭にもオンラインショップにもたくさん並ぶ様子はとても華やかです。
ちなみに、イースターの日程は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」とされており、毎年日付が変わります。オーストラリアではイースター当日（日曜）の前後の金曜（グッド･フライデー）、土曜（ホーリー･サタデー）、月曜（イースター･マンデー）を祝日とし、全部合わせて「イースター･ホリデー」と呼んでいます（一部の州では火曜も祝日）。日本のゴールデンウィークほどではないですが、国民の祝日が少ないオーストラリアでは大型連休となり、旅行などに出かける人も多いです。

「エッグハント」って？

古くからイースターには豊穣のシンボルであるウサギと卵がよく登場します。元々は本物の卵をペイントして飾っていたようですが、現代ではウサギや卵を模倣したチョコレートやジェリービーンズなどのお菓子が一般的。
このイースターエッグを使った「エッグハント」という遊びも、イースターの恒例行事です。卵型のチョコレートなどを家中に隠し、子供達に探させるというもので、見つけた人はそれをもらうことができます。語学学校などでも伝統文化の体験のためにエッグハントのイベントを催すところもあるようです。

「ホット･クロスバン」を食べよう！

イースターの時期になるとどこのスーパーマーケットでも必ず売られているのがこのパン。「ホットクロスバン（ズ）」（Hot Cross Bun）と呼ばれ、ちぎって１つずつ食べられるようになっています。ドライフルーツやチョコチップなどが入った甘いパンで、表面にアイシングなどで白い十字が描かれているのが特徴です。この十字がイエス･キリストの受難を表しているそうで、イースターの風物詩の１つと言えます。
お味のほうはごく普通の甘い菓子パンでクセは無いので、ぜひおやつに食べてみてくださいね。

ロイヤル･イースター･ショーって？

オーストラリアと言えば忘れてはならないのがシドニーの「ロイヤル･イースター･ショー（The Royal Easter Show）」です。イースターの起源である北半球ではこの時期は春にあたりますが、南半球のオーストラリアでは収穫の秋。元々この時期に開かれていた農作物の品評会が基になり、ロイヤル･イースター･ショーというビッグイベントが現代まで続いています。

その始まりにちなんで、ロイヤル･イースター･ショーでは農作物や家畜の品評会はもちろん、オーストラリア中のグルメやワインの販売店が出店し美味しいものを試食・購入できるようになっています。その他にも、羊やアルパカを使った繊維産業の紹介、ファッションショー、動物たちのパレード、警察犬のショーや犬のコンペティション、伝統競技であるロデオの大会、移動式遊園地など、１日いても飽きないたくさんの催しが広大な会場で開かれます。
今年2017年は４月６日〜１９日まで、シドニーのオリンピック･パークで開催されています。チケットは有料ですが、オーストラリアの第一次産業や豊かな自然に触れるのにぴったりのチャンスなので、ぜひ遊びに出かけてみてくださいね！

宗教を超えてイースターをお祝いしよう！

元はキリスト教のイベントだったイースター･デーですが、オーストラリアでは宗教・宗派を問わず秋の一大イベントとしてお祝いされているようです。この時期はスーパーマーケットの店員さんがウサギの耳をつけていたり、国中がイースター一色に染まっています。
日本ではまだメジャーイベントとは言い難いイースターを、オーストラリアでぜひ楽しんでくださいね！

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