英語の勉強法

English learnerの皆さん、こんにちは!皆さんは、英語を学習する際、何を大事にしていますか?文法ですか?語彙ですか?それとも読解、リスニングや会話表現でしょうか?今、挙げたものはもちろん大事だと言えるでしょう。そこで、皆さんが英語に憧れを持ったきっかけを思い出してみてください。はたして、それが英文法などだったでしょうか?恐らく大半がネイティブや英語の先生の綺麗な英語を聞いて、英語話せたらかっこいいな、とか外国人と日常的な会話をしてみたい、と思ったのではないでしょうか?綺麗な英語を話し、会話として通じる英語を話すポイントは「発音」です。ただでさえ、英語を何時間も費やして大変な修行のようなイメージがあるかもしれますが、発音は楽しく定着することができます!

M I S C H E L L E via Visualhunt / CC BY-NC-ND>

英語の発音が悪いと恥ずかしい思いをする!?

これからお話しすることは大げさに聞こえますが、全て実話です。私は幼い頃、海外に滞在をしていたのですが、まだ英語がうまく話せなかった母が地元の人に「マクドナルドはどこか」と尋ねたところ、「マクドナルド」が聞きとれず、何度か言って、やっと相手に通じたようです。また、私の弟が大学の友達と旅行でアメリカ行きの飛行機で「ウォーター、プリーズ」と水を頼んだ時も、コーラが出てきたようです。驚くことに、行きの飛行機だけで、7回中6回コーラが出てきたようです。

このように、たかがマクドナルドやウォーターのような簡単な単語だけなのに、英語での発音を知らかったために、通じなかったのでしょう。本来、英語は日本語と同じ円滑にコミュニケーションを図る基本かつ不可欠なツールです。そうなると、声に出さないのは避けられないことになります。

日本語と英語の発音の違い

では、日本語の発音と英語の発音はどんなところに違いがあるでしょうか。例えばaとoとuはそれぞれの発音を聞き分けられるでしょうか。また「た」と”ta”は全く異なり、”ta”の方が息を多く吐きます。英語は日本語と違って、口の筋肉を多く使います。そのような英語の発音をよくするための第一段階がフォニックス”phonics”です。

フォニックスを勉強して英語の発音を良くしよう!

まずフォニックスは文字の音を知って、音を繋げることによって初めて見た単語でも発音でき、さらにスペリングミスを起こしにくくします。実際に海外で英語を母語として話す子どもや、第二言語として英語を学ぶ人たちが必ず通る学問です。幼い子どもができるくらいなので学問と言っても固いイメージではありません。

例えば英語はアルファベットから始まります。”ABC”を「エービーシー」と言うのではなく、”ア、ブッ、クッ(声は出さずに息のみの音)”と発音をします(本来はカタカナでは書かないほうがいいのですが、今回は文字のみなのでカタカナで表記しました)。一つ一つの音を知ったら、今度はboxという単語に出会ったときに「ブッ・オァッ・クス」の3つの音を足してboxと発音をできるようになるのです。フォニックスに触れると、tap(タップ)の最後にeが付くとtape(テープ)と何故変わるのか、teaはaがあるのに何故(ティー)と発音するのか、その謎が明らかになってきます。

さらに、発音に欠かせないのが

  1. エリゾン elision (またはデリション”deletion”)
  2. リエゾン liaison (またはリンキング”linking”)
  3. アスィミレーション assimilation

が登場します。これらは英語の独自のリズムを定着させる効果があり、もっと英語らしく発音するための大きなポイントなので、ひとまずこの3つをおさえてしまった方がいいでしょう。これら全てに共通するポイントは「頑張りすぎずに発音すること」です。

エリゾン”elison(deletion) ”とは音の脱落です。例えば以下の単語を見てみましょう。

上の二つは同じ音や似た音が重なると、前の音が消えるのが分かります。では下2つは何故音の脱落が起きるのでしょうか。4つ全ての共通点を見ていくと、want, big, like, shouldのように最後にt, g, dのような「破裂音」と呼ばれる、短い音が付いています。また次の単語を見るとto, cake, haveの頭にt, c, hのような子音から始まっています。隣にこのような単語を円滑に発音するために、手前の単語をはっきりと発音しないという現象が起きるのです。

リエゾン”liaison(linking)”は前後の音を繋げていくことです。例えば昨年世界中で大ヒットしたピコ太郎の”PPAP”は一番基本的です。

というように発音をしていきますよね。母音から始まる単語があった場合、前隣りの単語と繋げて発音するという現象が起きます。

また家庭教師のトライのCMで使われた、Taylor Swiftの大ヒット曲のタイトルを見ていくと

liaisonも、やはり次の言葉にスムーズに行きたいために、一つ一つを発音しません。

最後にアスィミレーション”assimilation”ですが、音の同化です。一見、先ほど紹介したリエゾンと似て、前後の単語動詞を繋げて発音するのですが、繋げたときに違う音になるというのが特徴です。特にyouやyourを使う際は、特にassimilationが起きやすいです。例えば英語で「ありがとう」を”Thank you”(サンキュー)と発音しますが、伝える相手は目の前にいるのですから、わざわざ「ユー」を強調して「サンクユー」とは発音することはほとんどありません。またAKB48のヘビーローテーションのサビの部分をアルファベットと実際に歌っている歌詞を表記してみてみると

I want you (ウォンチュー)

I need you (ニージュー)

I love you (ラビュー)

という風に歌っていますね。
また、「~しなくてはならない」で有名なhave to(ハフトゥー)と発音をしていきます。

あまり神経質にならずに、多少肩の力を抜くことがポイントになります。子どもに英語を習わせると、あっという間に綺麗な発音が身についていきます。彼らは勉強ではなく、一つの運動としてやっています。逆に大人はそれまで習ったことや英語に対する固定観念が邪魔をすることもあるため、「勉強」または修行のつもりでやってしまいます。なので、軽い気持ちで楽しみながら声出しをするアクティビティとして捉えると良いでしょう。

大人が軽い気持ちで、楽しくするためには、趣味と掛け合わせていくと効果は大きいでしょう。例えば、音楽が好きなら最初はサビの部分を歌えるようになるまで発音をしてみたり、映画やドラマが好きならワンシーンのセリフを同じスピードで発音できるようにしてみたり、ゲームや英語に翻訳されたアニメで出てきたセリフを発音してみたり、色々な工夫で自分に合った効果的な方法はいくらでもあります。また、最近は英語学習のアプリで発音してくれるものも多く出ていますが、そのうちの一つで「究極英単語」というアプリを個人的に愛用しています。その中にリーディングとコラムという2つのメニューがあるのですが、文字を負いながら流れる音声に合わせて発音の練習をすることもできます。TOEICや英検で流れそうな音声なので、政治や記事を読むことが好きな人にはお勧めです。リーディングと違って、ほんの2、3分だけの音声を発音すると、かなり膨大な文字数になります。ですが、自分の趣味が入って慣れてくると、あっという間に2,3分経ってしまいます。

さいごに

発音を良くしていくには、まずは英語と日本語とでは全く発音の仕方が違うという事を理解することが大事です。最後に、この記事を読んでくださった皆様が綺麗な発音と世界に通じる英語を同時に楽しく身に付け、世界中の人と気持ちや思い出を共有できることを祈っています。

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