アメリカ国内だけでなく、世界中が注目する今回のアメリカ大統領選。普段からニュースや新聞を目にする機会が少ない方も、今回の大統領選における候補者達の熾烈な争いはFacebookで動画として流れるとともに大統領候補者としては考えられないような過激な選挙活動方法で話題となっているドナルド・トランプ氏は特にSNS上でもネタとして扱われてしまうほど。。今回は2016年アメリカ大統領選の基本情報からシドニーの地元紙SMH(The Sydney Morning Herald)が今日報じた、まさにタイムリーな大統領選に関するニュースについてご紹介していきます。
大統領選は長期戦!
国が大きいことも一因となっているのか、アメリカ大統領選は立候補者も多く、はじめに立候補者が表明されてから新大統領の任期が開始されるまでなんと1年以上もかかっているのです。今回の大統領選も、各政党から立候補者が表明され、党の指名獲得を目指すために選挙活動が始まったのが2015年末。そこから各党の候補者を選出し、民主党と共和党からそれぞれ候補者として相応しいと選出されたのがヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏。2016年10月末現在はこの2人の候補者による公開テレビ討論が行われている最中なのです。“放送禁止ワードが飛び交う”という、大統領候補者の公開討論とは思えないような事態にまで発展している今回の大統領選。前述で、立候補者の選出~新大統領の就任まで1年近くかかるとお話ししましたが、実際に新大統領が選挙結果によって選出されるのは今年の12月。そしてこの選挙の投開票日は来月の第1月曜日の次の日の火曜日、つまり11月8日であり、今日10月25日から投開票日まではあと2週間しか残っていないのです。
アメリカの早期投票制度
投票に関して、アメリカには“早期投票制度(early voting)”があり、21の州と首都ワシントンD.C.がこの制度を採用しているため、これらの地域に住む有権者は投開票日として公示されている11月8日を待たずして、投票することが可能なのです。マスコミが早期投票を行った有権者にアンケートを行ってしまえば、投開票日までに既にどちらの候補者が有利、もしくは不利な状況に立っているのかということがわかってしまい、その結果を踏まえて両候補者が残りわずかの時間で未投票者の心をどのように動かしていくのかも見どころとなるでしょう。これからご紹介するSMH紙が取り上げたニュースは、まさに現時点での早期投票の結果に関するものです。2週間後に新大統領が決定する今日、両候補者の立ち位置はどのようになっているのでしょうか。。
早期投票者の大多数がヒラリー氏を支持していることが判明
現時点で500万人以上がすでに投票を終えている中、SMH紙がヒラリー氏の事務局に問い合わせたところ、早期投票の結果、ラテン系アメリカ人によるヒラリー氏への支持率がこれまでに比べ99%上がったそうです。このことから、早期投票を行ったラテン系アメリカ人のほぼ全員がヒラリー氏に票を投じたと明かしているとのこと。ドナルド氏へのラテン系アメリカ人の支持率はアメリカ国内におけるラテン系アメリカ人の総人口の17%であるのに対し、ヒラリー氏への支持率は65%であることが最近の調査で明らかにされていたため、この早期投票の結果は65%というラテン系アメリカ人からのヒラリー氏への高い支持率がそのまま反映されていると考えられています。昔からのメキシコやキューバからの移民が多いアメリカ合衆国において、そうした国出身の祖先を持つラテン系アメリカ人から高い支持率を集めるヒラリー氏に対し、ドナルド氏はメキシコからの移民受け入れに強い反対感情を示しているほか、「アメリカとメキシコの国境に壁を建設する」という発言をしてしまっているだけに、今回の大統領選、投開票日を目前にもう新大統領は決定しているのかもしれません。。。
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