(Photo credit: Hubert Burda Media via Visual Hunt / CC BY-NC-SA)
今回は、楽曲はもちろん、ファッションでも注目を集める世界的歌姫、Ariana Grandeの人気曲の歌詞を題材に、英語学習をしてみたいと思います。
まず、簡単に彼女の紹介をします。
Ariana Grandeは、1993年6月26日生まれで、8歳の時、北米プロアイスホッケーリーグでの国歌斉唱が全米テレビデビューとなり、その後はドラマで主演をしたり、女優としても大活躍中です。歌手としては、“The Next Mariah Carey”とも言われる程、ズバ抜けた歌唱力の持ち主で、数々のヒット曲を生み出しています。
そして、大変な親日家としても知られているAriana。今回はそんな彼女の魅力の1つである、楽曲に目を向けてみましょう。
それでは、彼女のヒット曲の歌詞を見ていきましょう。
Ariana Grandeの人気曲1. Baby I
デビュー・アルバムYours Truly収録で、彼女のセカンドシングルとして発表された曲です。愛する人へ気持ちをどう伝えて良いか分からないというもどかしい思いでいっぱいのこの歌。今や彼女の代表曲としても有名になりました。
Baby, I got love for thee
So deep inside of me
I don’t know where to start
I love you more than anything
But the words can’t even touch what’s in my heart
(ねぇ、私すっかりあなたに恋してしまったの。
何から説明すればいいか分からないくらい。
何よりもあなたを愛してる。
だけど私の気持ちにぴったりくる言葉がみつからないの。)
冒頭の部分です。まず1行目で“thee” (/ðíː/)という言葉が使われています。これは、“you”を表す言い方で、辞書では古語や詩的な言い方と書いてあると思います。3行目では“I don’t know where to start” (どこから始めれば良いか分からない→何から説明すれば良いか分からない、と訳してみました)とあり、次は、“I love you more than anything”と「何よりもあなたを愛している」と打ち明けます。最後に、“the words can’t even touch what’s in my heart” (言葉は私の心の中にあるものに触れることさえ出来ない→言葉が見当たらない、と訳してみました)と締めます。
When I try to explain it I be sounding insane
The words don’t ever come out right
I get all tongue-tied and twisted
I can’t explain what I’m feeling
And I say, baby, baby,
Baby, baby
(気持ちを説明しようとしたら、おかしい人だと思われちゃうかも。
(だって)しっくりくる言葉が出てこないんだもん。
ちゃんとしゃべれなくなっちゃうし。
この気持ちを説明できないの。
だから、ベイビー・ベイビー・ベイビーって言うの。)
ここでも、面白い表現が見られます。まず、1行目で“I (may/might) be sounding insane”と言います。Insaneはcrazyと同じですから、「変に聞こえちゃうかも」という意味ですね。2行目では、“words don’t come out right” (言葉がちゃんと出てこない)と言い、tongue-tied (舌が絡まる→きちんとしゃべれない)とつながります。
(Baby I) oh, baby, oh, baby, my baby
(Baby I) oh, baby, baby I
(Baby I) all I’m tryna say is you’re my everything, baby
But every time I try to say it
Words, they only complicate it
Baby, baby (oh, whoa, oh, whoa)
(ベイビー…
あなたは私のすべてだって言いたいだけなのに。
でも、そう言おうとするたびに。。。
言葉はただただややこしくしてしまうの。
ベイビー…)
ここでは、3行目の“all I’m trying to say is…”に着目してみましょう。「私が言おうとしていることのすべては・・・」と言う感じです。
Ariana Grandeの人気曲2. Break Free
続いて、彼女のかわいさとコミカルなミュージックビデオで魅力いっぱいのこの楽曲。2枚目のアルバムMy Everythingに収録されています。
If you want it, take it
I should’ve said it before
Tried to hide it, fake it
I can’t pretend anymore
(欲しいのなら、手に入れなよ。
先に言っておくべきだったわ。
隠そうと、嘘をついてきたけど
これ以上ごまかせないわ。)
この最初の部分では、should + have + 過去分詞の形で「~すべきだった (のにしなかった)」という構文が使われています。ここでは、「言っておくべきだった」となっています。
I only wanna die alive
Never by the hands of a broken heart
Don’t wanna hear you lie tonight
Now that I’ve become who I really are
(恋で心が傷つくことだけはごめんだわ。
今夜あなたの嘘なんて聞きたくないから。
やっと、本当の自分になれるわ。)
お気づきかと思いますが、1行目の訳を敢えて書いていません。この部分に関しては、Ariana本人による面白いコメントがあります。
http://www.billboard.com/articles/6214034/ariana-grande-incorrect-grammar-lyrics。
タイム誌に語ったものですが、“I fought [co-producer Max Martin] on it the whole time.” “‘I am not going to sing a grammatically incorrect lyric, help me God!’ Max was like, ‘It’s funny — just do it!’ I know it’s funny and silly, but grammatically incorrect things make me cringe sometimes.”
本人は文法的に間違っている歌詞を歌いたくないそうですが、プロデューサーが「面白いからやってみろ!」と言うんだそうです (笑)。
次に、最後の部分の“who I are”の箇所ですが、ここも、正確には“who I am”となるべきところで、これで「現在の私」という意味になります。ですから、たとえば、“He made me what I am.”だと、「彼が今の私を作った→今の私は彼のおかげ」となります。
Ariana Grandeの人気曲3. Almost is Never Enough
最後に、デビュー・アルバム収録のバラード曲を紹介します。Nathan Sykesとのデュエット曲になっていて、2人の歌の上手さが際立つ大変美しい歌です。
I’d like to say we gave it a try
I’d like to blame it all on life
Maybe we just weren’t right, but that’s a lie, that’s a lie
(私たちなりにやってみたって思うの。
それを運命のせいにしたい。
私たちは相性が良くなかったのかも。でも、そんなの嘘よ、そんなの嘘。)
まず、“give it a try” (やってみる)というイディオムが使われています。その後の“blame it”のitが何を指すかは書いてはありませんが、「上手くいかなかった二人の関係」という様に理解出来ると思います。こういった解釈も面白いですよね。
Almost, almost is never enough
So close to being in love
If I would have known that you wanted me the way I wanted you
Then maybe we wouldn’t be two worlds apart
But right here in each other’s arms
(もう少し、もう少しじゃダメなの。
もう少しで恋に落ちそう。
もし私があなたを求めるように、
あなたが私を求めていたってもし分かっていたのなら。。。
二人は離れずに、お互いの腕の中に居たはずなのに。。。)
この曲のタイトルにもなっている部分です。“Almost is never enough”、直訳をすれば、「もう少しは、決して充分じゃない」となります。
その後の“apart”という単語は「離れて」という意味です。ですので、たとえば、“We were born two days apart.”であれば、「2日違いで産まれた」となります。
このあとでは、Nathan Sykesのソロ、そして二人のデュエットへとつながっていきます。
英語では1人称は“I”、2人称は“You”しかありませんが、それに比べ日本語のバリエーションは本当に豊富で、和訳をすることで、様々な情景を思い浮かべることが出来ると思います。
さいごに
(Photo credit: celebrityabc via VisualHunt / CC BY-SA)
いかがでしたか?
是非、みなさんもお気に入りの曲を見つけ、日本語に訳して、もう一度歌詞を味わってみてはいかがでしょうか。そこには、新しい発見が待っていると思います。
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