英語の勉強法

日本の住所を英語で表記する場合、よく「逆から書く」といわれますが、実際はどのように書くのでしょうか。簡単に言うと、私たちが日本語で住所を書く場合、都道府県、市町村、番地というように、大きな区分からだんだん小さくなっていきますが、英語の場合は小さな区分から大きな区分に向かって書いていくということです。

「都道府県 市町村 地名 1-2-3 ○○マンション4-567号室」というのであれば、まず、最後の数字の部分からさかのぼって書いていきます。
4-567 ○○マンション、1-2-3 地名、市町村、都道府県、そして郵便番号、国名(日本)という具合です。

では早速、各パート毎に見ていきましょう。

英語での住所の書き方その① 階数、部屋番号、建物名をマスターするべし

階数と部屋番号は、ハイフンでつないでひとまとめにします。


例)
4階567号室 → 4-567

○○マンション/アパート/ハイツ/ビルなど建物の名前の部分は、○○ Mansion / ○○ Apartment / ○○ Heights / ○○ Building( Bldg.と略しても可)などという具合に、そのままローマ字や英語で書きます。


例)
あさひマンション4-567号室 → 4-567 Asahi Mansion

ちなみに、建物名を書かずに階数と部屋番号だけでも郵便物はちゃんと届きます。
ローマ字表記にすると、まどろっこしくなる場合やアルファベットのスペルに迷う場合などは、建物名を省いてしまうのも手です。

部屋番号の前に「#」の印をつけて書くこともできます。
#は数字の前に置く印で、番号記号といいます。普段、私たちはシャープと呼びますが、英語ではpound signまたはhashといいます。


例)
#4-567 ○○ Mansion

ところで、会社の住所などの場合、部屋番号がなく階数だけのケースもあります。
その場合、数字だけを書くと階数なのか部屋番号なのか分かりにくくなりますので、○階と書くとよいでしょう。英語では次のようになります。


例)
4階 → 4th Floor(Floorは Fl.と略しても可)

余談ですが、アメリカとイギリスでは建物の階数表記が異なります。
アメリカ式は日本と同じように1階は1階(first floor)、2階は2階(Second floor)ですが、イギリス式で1階というと、2階のことになってしまいます。

ではイギリス式では1階は何というのでしょう? 
答えはGround floorです。エレベーターではGroundの頭文字を取って「G」と表示されていたりします。

英語での住所の書き方その② 住所をマスターするべし

番地は数字の部分をハイフンでひとまとめにして書きます。


例)
1丁目2番地3 → 1-2-3

1chome 2-3という表記になっているケースもあります。手紙を配達する人が分かることがポイントですので、きちんと伝わるのであればどちらでも構いません。 

住所本体も「逆から」の法則に従い、地名からさかのぼって市町村、都道府県の順に書き、それぞれの間はコンマを置いて区切ります。

その際、県、市、町、村、区などは、そのままken、shi、choまたはmachi、 kuなどとローマ字にしても良し、prefecture(県)、city(市)、town(町)、village(村)のように英語にしても良し、いっそのこと省いてしまっても良しです。


例)
Matsumoto-shi, Nagano-ken / Chiyoda-ku, Tokyo(ローマ字の例)
Nikko-city, Tochigi-prefecture / Chiyoda ward, Tokyo(英語の例)
Yokohama, Kanagawa / Chiyoda, Tokyo(省いた例)

慣例として東京都の都、京都府や大阪府の府などは省き、単にTokyo、Kyoto、Osakaとされることが多いです。

英語での住所の書き方その③ 郵便番号をマスターするべし

都道府県名まで書いたら、次は郵便番号を書きます。
日本で使われている「〒」のマークは日本独自のものですので、海外に送る手紙につける必要はありません。7桁の数字をそのまま書きます。


例)
123-0001

外国にも郵便番号があります。
アメリカではZIP codeと呼ばれています。ZIPとはZone Improvement Planの頭文字です。
イギリスなどではpostcodeまたはpostal codeといいます。

英語での住所の書き方その④ 国名をマスターするべし

住所をすべて書き終えたら、最後に国名「JAPAN」が来ます。

封筒に書く場合は、目立つように赤字で書いたりアンダーラインを引いたりしてもよいでしょう。いくら住所が正しく書かれていても、国名がないと外国からの手紙は届かないからです。必ず忘れないようにしてください。

ちなみに、外国から日本の住所へ手紙を出す場合、宛先住所は必ずしもローマ字を使ったり英語式の順番で書く必要はありません。日本で書くのと同じように日本語で書いても届きます。ただし、ここでも最後に「JAPAN」と書くことだけは忘れないでください。外国から出す手紙は、やはり、国名だけはないと届きません。

封筒に住所を書くときは、左上に自分(差出人)の名前と住所を書き、中央寄り右下に宛名と宛先を書きます。

おまけ

ここで、手紙を書くときの注意点もいくつかご紹介しましょう。

敬称について

日本式では、一連の住所を書いた後、最後に宛名を書きますよね。英語では宛名が住所よりも先にたち、宛名から書き始めます。

宛名には、日本語の「様」にあたる敬称をつけます。敬称は名前につけるものではありません。必ず苗字の前につけます。


例)
Mr. Andrew Smith  ○
Mr. Andrew ×

男性に宛てる手紙の場合、敬称はMr.になりますが、女性の場合は男性と異なり、既婚か未婚かによってMrs.、Ms.、Missと、複数あるのはご存知の通りです。
けれども、女性を既婚・未婚で区別することは不合理であるとして最近では一律Ms.が使われることが多く、Mrs.やMissといった表記を見ることはまずありません。

夫婦の場合は、Mr. and Mrs.と書きます。


例)
Mr. and Mrs. Smith(夫妻宛て)
Mr. and Mrs. Smith and Family(家族全員宛て)

The Smith FamilyまたはThe Smiths
(家族全員宛て。The +Familyとするか、The+複数形にする)  
 Andrew and Ellen Smith(親しい間柄、かつフォーマルでない場合は敬称を省いてもOK)

なお、一般に敬称のあとにはピリオド( . )をつけることとされていますが、イギリス式の場合、ピリオドはつきません。


例 )
Mr. Ms.(アメリカ式)
Mr  Ms(イギリス式)

そもそも敬称自体がついておらず、氏名(名前+苗字)だけが書かれている手紙も多く見られます。フォーマルな手紙でなければ、敬称なしでも問題ありません。

また、手紙やメール本文の冒頭にあらためて相手の名前を書きますが、その際は名前の前にDearをつけます。お互いにファーストネームで呼び合う仲であれば、Dear の後に敬称なしでファーストネームを書いてもOKです。ただし、Dear +苗字にはなりません。


例)
Dear Mr. Smith,  ○
Dear Ellen,  ○
Dear Smith,  ×

結びについて

日本語の手紙を書く場合、手紙の最後は敬具や草々などと書いて結びますが、英語の手紙でも結びの言葉(結句)は欠かせません。
アメリカ式 Sincerely yours,
イギリス式 Yours sincerely,

また例えば、会社宛の手紙などで先方の個人名が分からず、Dear Sir, で始めるような手紙の場合は、上記ではなく次のような結びを使います。
アメリカ式 Yours truly,
イギリス式 Yours faithfully,

現代は手紙を送る習慣はすっかり減り、もっぱらメールでやりとりすることが多くなっています。メールでのやりとりの場合は、上でご紹介したような結句はあまり見られません。
メールの場合は Best regards, Regards, Kind regards,などがよく使われています。

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