せっかくオーストラリアへ来たなら、国内の他の場所も自分の目で見に行きたい!とワクワクしている人も多いはず。広大な国土を持つオーストラリアでは、選ぶ移動手段によってかかる時間も見られる景色も全く異なります。シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、ブリスベンなど他の街への旅行を100%楽しむために、飛行機、長距離電車、長距離バスなどの交通機関の料金や利用方法などを徹底比較。バックパッカーさんもバカンス気分の人も、速さ、便利さ、快適さなど、旅の目的に合わせて選んでみてくださいね!
その①やっぱりスピード重視!「飛行機」
日本の約20倍の国土面積を持つオーストラリアでは、主要都市間の距離も決して近くはありません。例えば、NSW州のシドニーから北へ行ったQLD州の都市ブリスベンまでは直線距離で約750キロで、これは日本で言うなら東京〜青森の距離に相当します。実際にシドニー〜ブリスベン間を車で行くルートで調べると、およそ10時間の距離(約900キロ)です。
飛行機ならシドニー空港からブリスベン空港までは約1時間30分。航空券も早期に購入すれば片道50ドルくらいからと、距離を考えるとずいぶんお得な感じがします。ただし飛行機の場合、発着するのはあくまで空港ですが実際には空港から街に出るまでの交通費も計算する必要があります。実際にシドニー〜ブリスベンまでの旅程を考えた場合、「シドニー・シティ→シドニー空港→ブリスベン空港→ブリスベン・シティ」というルートで交通費と時間がかかることになります。
オーストラリアで「シティ〜空港」の間の交通手段は電車(空港ライン)、バス、タクシーのいずれかになりますが、値段と時間的な融通を考えると電車が妥当でしょう。
例)シドニー・シティ→(空港ライン$16)→シドニー空港→(飛行機$50)→ブリスベン空港→(空港ライン$17.50)→ブリスベン・シティ=$83.5
ご覧の通り、ちょっと割高な空港ラインの電車料金のために、思ったよりは高くなってしまったかもしれません。尚、各空港ラインの電車賃は各州の専用ICカード(NSW州はオパールカード、QLD州はゴーカード)での割引運賃で計算していますので、カードを持っていない人は更に少し高くなりそうです。
また、航空券の代金はジェットスターなどの格安料金で計算したため、預け入れ荷物の代金を含んでいません。手荷物以外にスーツケースなどがあると、預け入れ荷物代金もプラスして考える必要があります。
時間:飛行機+電車=約2〜2時間半
金額:$83.5(ただし、手荷物のみ)
その②夜間移動もあり!「長距離バス」
バックパッカーなどの旅でよく耳にするのが長距離バスでの移動。車でないと通らない道を使って都市間を移動でき、見たことのない景色を見ながら旅情を味わうにはぴったりです。シドニー〜ブリスベン間の場合、片道16時間30分ほど、運賃は約100ドルでした。
利点としては、夜間移動の長距離バスも多いため、寝ている間に目的地に到着して、起きたらすぐ現地で観光開始、という効率的な動きも可能になります。また、バス会社によりますが手荷物の他に20キロの荷物2個までは追加料金不要というのも嬉しいポイント。
また、発着場所は主要駅や空港周辺にもありますが、他にもいくつも選べるため、できるだけ家の近くから乗りたい人や、飛行機ではアクセスしにくい途中の街で降りたい人も、あらかじめそのように予約しておけば対応可能です。
チケットの予約方法は各バス会社のウェブサイトの他、シティの主要駅(シドニーの場合はセントラル駅、ブリスベンならローマストリート駅など)の近くにあるバス会社の窓口でも予約できます。経験上、こうした長距離バスは人気につき満席になることもあるため、早めの予約がオススメです。
例えばシドニー〜ブリスベンの場合、約95〜109ドルでした。ちなみに、オーストラリアでは長距離バスのことをイギリス英語で「Coach(コーチ)」とも呼びます。シドニーで有名なコーチ会社はGreyhound、Murray、Premier Motor Serviceなどです。
時間:バス=約16時間半
金額:$95〜(荷物2個込み)
その③荷物が多いなら!「長距離電車」
新幹線ほどの速さではないのですが、ちょっと内陸の線路をひた走る長距離電車も魅力的です。一度利用しましたが、ブランケット持参で乗っているオージーがたくさんおり、逆にアジア人はあまり見かけませんでした。PCを持ち込んで映画を観たり、本を読んでいる人も多かったです。また、車内には軽食を販売する車両やトイレも完備で便利。
発着はシティの主要駅の他、郊外の駅にも多数停まります。写真はシドニー発着のXPTという高速鉄道で、シドニーからブリスベンに行くなら朝発→夜着、夕方発→早朝着、の2便が運行されています。座席のグレードは寝台車も含めていくつか選べ、一番安いエコノミーなら90〜130ドルほどで、家族連れの旅行者が増えるスクールホリデーの時期や週末などは料金が高くなる傾向があります。かかる時間は14〜15時間ほど。予約はXPTのウェブサイトから可能です。
手荷物5キロ以内の他、預け入れ荷物はスーツケースサイズ20キロ×2個までOK。飛行機と違って、計量するスタッフによっては多少の超過重量を見逃してくれることもあるとか。仮に超過した場合は、スタッフが販売しているビニールバッグを購入し、そこに超過分を分けて入れれば問題ないそうなので、荷物の量が心配な人には良さそうですね。荷物を預けて別の貨車に入れられるのが嫌な人は、客車の隅にある棚に(空いていれば)置いておくことも可能です。
時間:約14時間
金額:約$90〜(荷物2個込み)
さいごに
国内旅行の交通手段は、「旅の目的」に合わせて選ぶのが一番です。時間があるならオーストラリアならではの景色や乗客の様子をじっくり楽しむ電車や、バックパッカーの利用者が多いバス、もし荷物の少ない旅で時間を節約したいなら飛行機、と使い分けるのが良いでしょう。
また、サーフボードや自転車などの規格外の荷物を持って移動したい人は、長距離バスや電車なら、ものによって15ドル前後と安い料金をプラスして事前予約するだけで持ち込み可能なようです。
自分らしい「オーストラリアの旅」のプランを立てて、移動の道中もぜひ楽しんでみてくださいね!
Comments
関連記事もどうぞ
「海外留学」
のことなら何でもご相談下さい
ワールドアベニューでは、世界各国の海外留学プログラムをご紹介するだけでなく、海外教育機関と協力し、ワールドアベニュー限定プログラムを提供しています。興味をお持ちいただけた方は、まずはお気軽にご相談ください。