シドニーを楽しむイベント⑦映画の祭典「Sydney Film Festival」に行ってみた！

毎年６月頃に開催されるシドニー・フィルム・フェスティバルは、世界中の映画作品をシドニーのあちこちの映画館や劇場で一挙に上映する約２週間のイベント。公開されたばかりの新作も、普段ロードショーで観る機会の少ない国の作品も、はたまた古くからの名作まで、１日または数日限定でたくさんのオススメ映画が上映されます。野外でのアクティビティより室内が恋しくなる冬を楽しく過ごすには映画館がぴったり。ということで、今年のシドニー・フィルム・フェスティバルの様子をリポートします！

上映作品は２５０以上！

今年２０１６年は６月８日〜１９日まで１３日間に渡って開催されたシドニー・フィルム・フェスティバル（Sydney Film Festival）。この映画祭のために特別に集められた２５０以上の映画作品が、シドニー市内の１０以上の会場で上映され、毎年心待ちにしている映画ファンも多そうです。
今年もカンヌやサンダンスなどの国際的な映画祭で評価された作品を中心に、注目作品が目白押しでした。新作オーストラリア映画「Goldstone」やジェーン・オースティン原作の「Love & Friendship」、ファミリー向けなら「The BFG」や「Ice Age: Collision Course」、マーティン・スコセッシ監督作品特集やアフリカやアジアなど地域ごとの注目作の他、一般公募による短編映画コンテストの優秀作品など、フィクションやアニメ、音楽映画、ドキュメンタリーまで幅広いラインナップが特設サイトに勢ぞろい。
その中からいくつかの作品を選び、実際に観に行ってきました。

会場は「映画館」だけじゃない！

この映画祭の面白い点は、会場に映画館以外の場所も含まれていることです。美術館のイベントスペースや、普段は演劇を上演する劇場なども、シドニー・フィルム・フェスティバルの期間中はシネマに早変わり。写真は、シドニー中心部にある老舗の劇場「ステイトシアター（State Theatre）」です。古くからある劇場だけあって、内装がゴージャス！滅多に見ることのない素敵な建築に、「ただ映画を１本観るだけ」ではない特別感が高まりました。ちなみにチケット価格は通常時と変わらない19.9ドルでしたが、座席のシートも座り心地が良く、なんだかとてもお得な気分になれます。
もちろん、この映画祭のプログラムは普通の映画館（シネマコンプレックスや小さな映画館など）での上映もされていますが、観る作品を決める時に「会場」を基準の１つにして選んでみるのもいいですね。

俳優、監督の登壇もアリ！

この日の作品は「Goldstone」というオーストラリアで撮影された映画で、上映前になんと主演俳優がステージに登場！写真はダブル主演のオーストラリアの俳優さんたちで、これから観る人へ向けて映画の見どころやメッセージなどを簡単に語ってくれました。
フィルムフェスティバルの間は、作品や上映日によってこうしたイベントがセットになっているものがあるようです（全てではありません）。外国作品ですと海外から監督や役者さんがこの舞台挨拶のためにわざわざオーストラリアを訪れることもあり、国内外のゲスト数は１５０人以上だとか。上映前の挨拶だけでなく、上映後の質疑応答などの時間が設けられていることもあり、特別なファンでなくても思い出に残りそうです。

チケットの予約方法は？

たくさんの作品がたくさんの会場で上映されると聞くと、観たい作品の探し方や予約方法も会場によって違うのでは？と心配になる方もいるかもしれませんが、無料の専用アプリをダウンロードすれば全て解決です（メールアドレス１つで登録して使用できます）。
アプリで映画のジャンル、会場などのカテゴリから観たい作品・上映日を決めたら、そのまま「チケット購入（Buy ticket）」に進み、クレジットカードやPayPalで決済するだけと簡単です。
会場でのチケット提示方法は、①アプリの中にQLコード付き電子チケットを入れておき提示、②メールをプリントアウトして持参し提示、のいずれかになります。

さいごに

今年も大盛況のうちに幕を閉じたシドニー・フィルム・フェスティバル。私が観に行った作品もほぼ満席で、どれも満足度の高い映画ばかりでした。たくさん観たい人や友達と行く人などには、お得な１０枚綴りなどのチケットも毎年販売されているので、来年以降も６月にシドニーにいる予定の方は是非、オーストラリアの映画祭を味わってみてくださいね。

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