オーストラリアには求人誌がない?履歴書は手書きじゃなくていい?生活していく上で欠かせない「仕事」を確実にゲットするために、日本と違うアルバイト探しや就職活動の方法をおさえておきましょう。現地で役立つ求人サイトや、就きたい仕事への応募方法などを具体的にご紹介します。
まずはレジュメ(履歴書)を準備しよう!
アルバイトでも社員でも、新しい仕事に就こうと求職活動を始めるなら、オーストラリアでも日本と同様に履歴書が必要になります。オーストラリアでは、インターネット上で手に入る無料のテンプレートを使用することが多いです。一般の人が提供しているものもありますが、オーストラリア政府機関が運営する「JobAccess」というウェブサイトが便利です。ここにあるPDFファイルのテンプレートをダウンロードして指示通りに記入、印刷すればレジュメの完成。この国では手書きの履歴書を使用する習慣はないので、PCで全て入力します。
http://www.jobaccess.gov.au/publication/resume-template-standard
日本と大きく異なるのが、レジュメ冒頭の「この仕事を自分の今後のキャリアの中でどう活かすか?」という部分。つまり「なぜこの仕事に就きたいか」という動機・やる気を重要視しているということ。とてもポジティブな感じがしますよね。
職歴の欄はただ過去に働いた会社名を並べるだけでなく、そこでどんなスキルを得たかを具体的に書く必要があります。例として、カフェで働きたいなら過去に飲食店で働いた経験から「フレンドリーで丁寧な接客、バリスタ技術、調理技術、衛生管理」などを挙げることができるでしょう。どんな小さなことも自分が学んだこと、活かせるものであれば何でも書ける!と考えるとこれはアピールのチャンスです。
一番最後の「Referees」の項目は日本には無いもので、これは辞書に載っている意味だと「審判員、身元保証人」となってしまいますが、実際には「推薦人」のようなものだと思ってください。ここに書く名前は元職場の上司や学校の先生となり、求職者であるあなたの人柄やこれまでの勤務態度について、彼らに問い合わせが入ることがあるのです。オーストラリアは人と人との信頼関係を大切にする国なので、こうした方法が根付いているのかもしれません。
▼【動画で解説】英文履歴書の書き方!
いざ応募。レジュメを配るって本当?
オーストラリアでは職探しの方法は大きく分けて3種類です。1つ目は友人知人に仕事を紹介してもらう、2つ目はインターネットの求人サイトから応募、3つ目はアポなしでレジュメを渡しに行く方法です。特に飲食店や販売などでのカジュアル(アルバイトのこと)のポジションだとわざわざ求人サイトに情報を載せないことも多く、直接行って「ここで働きたいので、マネージャーに会わせてくれますか?」あるいは「レジュメをマネージャーに渡してもらえますか?」と店頭にいるスタッフに聞くのが一般的です。
仕事を得るのはタイミングと運次第ということになるため、数十軒の店にレジュメを配って歩いたという友人もいました。逆に運さえ良ければ数枚配っただけで返事をもらえることもあります。最初は勇気がいるかもしれませんが、ローカルの職場で働くための第一歩として何軒も回ることで度胸が付いたと言う話をよく聞きます。
連絡は電話またはSMSで来ることが多いようです。連絡が来る=面接かトライアルを受けられる、という場合がほとんどで、カフェなどの場合は面接無しで「働ける服装で来て」と言われて行ってみたらすぐにレジの打ち方を教えられ現場に入る、ということも珍しくありません。1日または数日のトライアルを経て正式採用が決まるという合理的なシステムですね。
インタビュー(面接)をする場合、オーストラリアではとにかくポジティブに自分をアピールすることが求められます。インタビューは「私を雇うことがあなたの会社のメリットになる」ということを伝える場。笑顔でしっかりと挨拶をし、誰よりもやる気があると大げさなくらいに印象付けることが仕事ゲットのカギです。
▼【動画で解説】アルバイト探しPart 1
▼【動画で解説】アルバイト探しPart 2
オーストラリア最大の求人サイト「seek」(シーク)
オーストラリアには求人誌という紙の媒体はありません。そこで活用されているのが求人サイト。中でもseekは最大規模でたくさんのジャンルの仕事が登録されています。業種の他、キーワードも入れて検索する仕組みなので、例えば英語と日本語の両方の能力を活かせる職場を探すなら「Japanese」を検索ワードに入れてみると良いでしょう。
<seekウェブサイト>
生活全般に役立つ「Gumtree」 (ガムツリー)でも職探しができる!
不動産物件情報、セカンドハンド(中古)の生活用品の個人取引に活用される他、求人情報も多く掲載されているGumtree。オーストラリアでは知らない人のいないクラシファイド・サイトです。
<Gumtreeウェブサイト>
社会貢献できる仕事を探すなら「Ethical Jobs」(エシカル・ジョブズ)
seekやGumtreeほどは有名ではないですが、Ethical Jobsは医療、介護、福祉、教育、環境保全、人権保護など「より良い社会を作るためにプラスになる企業・団体」の求人情報ばかりを集めたサイト。有給の仕事だけでなくボランティアやインターンシップもありますが、募集しているポジションは営業、リサーチ、会計などさまざまです。
<Ethical Jobsウェブサイト>
オーストラリアでの職探しで一番大切なこと
オーストラリアで暮らしてみて、仕事探しに関しては特に「信頼」と「ネットワーク」が重要だと感じます。というのもこの国では「人づてに紹介してもらって職を得る」というパターンが大手企業でも決して珍しくないからです。日頃から人間関係を大切にし、持っている情報をシェアし合う、という習慣は、異なるバックグラウンドを持つ人々で構成された多国籍国家での毎日を生きやすくするために根付いたのかもしれません。オーストラリアらしい職探し、ぜひ楽しんで挑戦してみてくださいね!
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