オーストラリアにも、日本の「国民の祝日」のような公的なお休み(Public Holiday)が存在します。しかし、日本と違いオーストラリアでは州ごとに異なる祝日が設定されている他、同じ祝日でも日程が異なることがあります。。州ごとの祝日の違いや、それぞれの祝日の意味、そして過ごし方を来豪前に覚えておきましょう!
オーストラリアの祝日って? 州ごとに違うカレンダー事情
州ごとに法律も異なるオーストラリアでは、カレンダーも州によって少し異なります。元旦やクリスマスなど大きなイベントはもちろん同日に祝いますが、イースターやクイーンズ・バースデーなどは少し日程が違う場合もあるため、州を超えた移動をする場合や、また航空券や宿の価格にも影響しますので注意しましょう。
以下、代表的な祝日の由来や祝い方を挙げてみました。これを覚えればあなたもオーストラリア通!記事の一番下に、2016年の祝日一覧も。
元旦(1月1日)ーーー1年の始まりの祝い方は?
1年の始まり、元旦。前日の大晦日(New Year’s Eve)にはカウントダウンの花火やライブ・イベントなどで盛り上がるのも同じで、そのため元日の街はひっそり静まり返っています。初詣のような年始ならではのイベントも特にないため、旅行に出たり、穏やかに家庭で過ごす人が多いのです。
オーストラリアには三が日という概念がなく、多くの企業では1月2日が仕事始めとなっています。もっともこの国ではお正月よりクリスマスを盛大に祝うので、お正月はクリスマスの後に来るオマケの祝日のような感覚なのかもしれません。
オーストラリア・デー(1月26日)ーーー全土共通で豪州建国を讃える日
オーストラリアの建国記念日とも言えるのが「オーストラリア・デー」で、1788年に植民を目的としてイギリスから艦隊が到着した記念日。全州を上げてお祝いのイベントが各地で開かれ、オーストラリア国旗のフェイスペイントをほどこした人々や航空ショーなどで街はお祭りムードに包まれます。しかしオーストラリアは多民族国家ですので、迫害されてきた歴史を持つ原住民アボリジニや多国籍の人々が共生していることを忘れずにいたいですね。
イースター・ホリデー(3月下旬〜4月下旬)ーーー大型連休と言えばイースター!
日本人には馴染みが薄いですが、街に可愛らしいエッグ・チョコやウサギのオブジェが溢れるイースターの季節。キリストの復活祭として始まったイースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」を中心とした連休であるため、日程は毎年変わります。グッド・フライデーと呼ばれる金曜日から、イースター当日を含め、イースター・マンデーと呼ばれる月曜まで4連休になるのが一般的でシドニーを含むNSW州でも同様です。ただし、州によっては火曜も祝日と定める(つまり連休が長い)所もあります。
また、「イースター・ショー」と呼ばれる農業と畜産の大掛かりな祭典が各地で開かれるのもイースター・ホリデーの前後です。農作物や家畜(牛、馬、アルパカなど)のコンテストなどを擁するイベントで、可愛い動物と触れ合えるコーナーがあったり、オーストラリアらしさを満喫できるのでとてもオススメですよ。
アンザック・デー(4月25日)ーーー日豪の歴史に触れる日
第一次世界大戦時に勇敢に戦ったオーストラリア・ニュージーランド軍(ANZAC)を讃え追悼する日です。街では軍服を着た人々によるパレードなどがあるそうですが、残念ながら私はまだ見たことがありません。というのも「日本人はアンザック・デーは大人しく過ごそう」という風潮があるからなのです。日本軍がオーストラリア本土に攻め込んだ歴史があることをご存知でしょうか?それを踏まえ、日本を快く思わない人々の気持ちを逆なでしないように、というのが真意のようです。現代では日本人だからと迫害されることは一切ありませんが、アンザック・デーは私達の歴史を考える良いきっかけにもなります。
クイーンズ・バースデー(6月第2月曜)ーーー州ごとに違う「女王誕生日」
立憲君主国であるオーストラリアは、イギリスの植民支配なき今もイギリス女王エリザベス2世の誕生を祝う日を定めています。女王の実際の誕生日は4月ですが、本国イギリスで気候の良い6月に祝おうと決めたのが始まりだとか。このお気楽な流れはオーストラリアでも続き、全く別の月にクイーンズ・バースデーの祝日を定めている州もあります。なんだか不思議ですね。
クリスマス&ボクシング・デー(12月25日&26日)ーーー1年の締めくくる最重要イベント!
シドニーでは11月末頃から街にはクリスマス・ソングが流れ大きなツリーが飾られ、すっかりクリスマス・ムード。家族へのプレゼントの用意やクリスマスの過ごし方を計画し、年間で一番盛り上がる季節です。クリスマス・イブの夜は誰もが「良いクリスマスを!」と言って別れ、そこから年始まで長期休暇になる会社がほとんどです。
クリスマス当日を家族と一緒に過ごした後、26日のボクシング・デー(Boxing Day)はその名の通りプレゼント・ボックスを開けるためのお休み。翌日からは年末の大セールも始まるので、街はすっかり年末モードで大賑わいとなります。ちなみに2016年は25日が日曜のため、振替休日(Additional Day)として27日も祝日になっています。
さいごに
州によりますが、年間13日前後の祝日が制定されています。日本と共通の祝日もありますが、オーストラリアでは祝日はスーパーマーケットなどの営業時間が短縮されたり休業となることもあるので、お出かけの前に必ずチェックしてみましょう。オーストラリア人のように、休む時はしっかり休む、とオン・オフを切り替えて楽しい毎日を過ごしたいですね!
以下はオーストラリアの2016年の祝日一覧です。<National>はオーストラリア全土共通、それ以外は各州の祝日です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2016 Public Holidays(オーストラリアの祝日)
1月1日(金)New Year’s Day National <National>
1月26日(火)Australia Day <National>
3月25日(金)Good Friday <National>
3月26日(土)Easter Saturday <National> (TAS & WA以外)
3月27日(日)Easter Sunday <ACT, NSW & VIC>
3月28日(月)Easter Monday <National>
3月29日(火)Easter Tuesday <TAS>
4月25日(月)Anzac Day <National>
6月13日(月)Queen’s Birthday <National> (WA & QLD以外)
10月3日(月)Labour Day <ACT, NSW & SA>
12月25日(日)Christmas Day <National>
12月26日(月)Boxing Day <National> (SA以外)
12月27日(火)Christmas Holidays(Additional Day) <National>
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