By ABC News ‘Coles to follow Woolworths’ lead and phase out plastic bags around the country’
オーストラリアの二大スーパーマーケットであるColesとWoolworthsがこの先12ヶ月以内(2018年6月30日まで)に店頭でのレジ袋配布を廃止する計画について発表しました。この計画が施行されるのはニューサウスウェールズ州(シドニー)、ヴィクトリア州(メルボルン)、西オーストラリア州(パース)の3つの州の全店舗で、ここに含まれない南オーストラリア州(アデレード)、首都特別地域(キャンベラ)、ノーザンテリトリー州(ダーウィン)、タスマニア州(ホバート)における店舗はすでにそれぞれの州全土でレジ袋配布を取りやめており、またクイーンズランド州(ブリスベン)の店舗では来年取りやめになることが決定しています。※()内は州都。
国の経済を支える大手企業が環境保護に対して大きな決断をし動くということは、企業のイメージアップにも大きく繋がるはず。それに買い物客に対するレジ袋の配布が取りやめとなった際は、現在既に店頭で販売されているエコバッグに加えて、従来のものより丈夫で再利用可能なレジ袋を有料(15¢)で販売開始するそう。買い物客の経済的な負担は増える見込みですが、自分達が済む環境のためと思えば仕方がないことです。
そもそも環境保全にレジ袋がどのように関係しているのか。レジ袋削減に踏み切る主な要因として以下のようなことが挙げられます。
1.スーパーのレジ袋はプラスチック製でそれをごみとして処理するには労働力と費用がかかる。またこの費用は国民の税金で賄われている。
2.放っておいて燃えたり溶けたりしてなくならないため、処理をきちんとしないと風で飛ばされた袋を野生の動物が飲み込んで死んでしまうなど、生態系を脅かす存在となり得る。
3.使い捨てで簡単に手に入ることから、人々をリサイクルに対する意識から遠ざけてしまう。
会計時にレジ袋の有無を確認したり、その場で購入してそこに入れる手間など、会計時のやり取りのちょっとした滞りも十分に予測できるが、それ以上にこれまで膨大な数のレジ袋を供給するのに必要となっていたコストが削減できることの方が大いに利益になると企業側は考えている。日本でもレジ袋廃止を進めるスーパーが増えてきてはいるけれどまだまだ私達の生活のすぐ身近にあるレジ袋。来年前期で廃止されるその時のために、今のうちからオーストラリアでも自分のマイバッグを購入して活用するなど、環境保護のために積極的に取り組みましょう。
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