オーストラリア入国時に気をつけること。入国カードの書き方から税関まで2020年版

水田 真梨
この記事は私が書きました。

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オーストラリア留学 News

オーストラリアへの留学や旅行の際、気になるのが空港での入国審査。国ごとに異なる持ち込み品の基準や、税関でのチェック方法など、戸惑うこともあるかもしれません。そこで、初めてでも慌てない「オーストラリア入国」の基本を、入国カードの書き方と実際の入国審査経験を基にご紹介します。(オーストラリアへの留学情報はこちらからチェック

日本語の入国カードがあるとは限らない!

入国1外国行きの飛行機の中でCAさんから手渡される「出入国カード」。これは海外からやって来る人すべてに義務付けられているもので、目的地の空港に飛行機が到着した後、入国手続きを済ませる際に必要となる入国審査のための書類です。

この入国手続きは、大きく分けて①持ち込み品の申告、②滞在期間の確認、の2点がメインとなります。この入国カード(Incoming passenger card)をもらいそびれた!という時は「Can I get an incoming passenger card, please?」と機内で尋ねればOK。日系の航空機や日本からの直行便であれば日本語訳の付いた入国カードも用意されていますが、それ以外の航空機では英語版だけしかない場合もあります。いずれにしても記述はすべて英語ですので、間違いなく落ち着いて対処できるように書き方を覚えておきましょう。



実際に英語で記入してみよう!

入国2これはオーストラリアの入国カードのサンプルです。まず左上から、氏名、パスポート番号、フライト番号などを正しく記入します。続いて・・・

★「Intended address in Australia」は、あなたがオーストラリアに着いて最初に主に滞在する住所。ホームステイ先、ホテル、友人宅など、これから向かう場所の住所をそのまま書けばOKです。

★「Do you intend to live in Australia for the next 12 months?(これから12ヶ月にわたりオーストラリアに住みますか?)」
→ワーキングホリデーや観光ビザなら「No」、学生ビザなら、取得したビザ期間の長さに従って記入しましょう。

※留学の場合
12週間以下の短期留学であれば、観光ビザ
13週間以上の語学留学であれ、学生ビザ
同じく13週間以上の滞在で異文化交流を主目的としたワーキングホリデープログラムの場合、ワーキングホリデービザ

★「If you are NOT an Australian citizen:(もしあなたがオーストラリア国民でないなら以下の質問に答えてください)」

 「Do you have tuberculosis(結核にかかっていますか?)」
 →感染していると入国できません。かかっていなければ「No」。

 「Do you have any criminal conviction/s?(犯罪歴はありますか?)」
 →こうした場合、起訴されて有罪になった犯罪歴を指すようです。「Yes」だと別室で話を聞かれる可能性があるようです。

 
続いてカードの右側。いよいよ持ち込み品についてです。
★「Are you bringing to Australia(オーストラリアに以下の物を持ち込もうとしていますか?)」・・・以下の質問に「Yes」があると税関で質問を受けるため、慎重に、正確に記入しましょう。



 1、「禁止・規制されている医薬品、ステロイド(抗生剤)、違法ポルノ、銃、武器、不法薬物
→ごく一般的な風邪薬などであれば申告不要とされています。しかし薬事法は国によって異なりますので、特殊かもしれない薬はすぐ見せられるように手荷物に入れ、なおかつ英語で何と言うかメモを作っておけば問題なしです。

 2、「2250mlを超えるアルコール飲料、50本を超えるタバコまたは50グラム以上のタバコの葉」→もし誤って持ってきてしまった場合は正直に申告したほうがベターです。超過分の製品に対しては関税がかかりますが、申告せずにいたことがバレて「他にも何か隠しているのでは?」と疑いをかけられると大変です。

 3、「海外、またはオーストラリアの免税店で買った合計900豪ドル以上のもの(お土産も含む)

 4、「商用・宣伝目的の製品やサンプル品
 →この3と4は「Yes」だとおそらく関税を徴収されるか、あるいはビザの種類を疑われるのかもしれません。

 5、「1万豪ドル以上、または外貨でそれに相当する金額のお金

 6、「肉、家禽(鶏など)、魚介類、卵、乳製品、野菜、果物

 7、「穀類、種、球根、麦わら、ナッツ、植物、伝統療法の薬、ハーブ、木製品

 8、「動物、動物製品(装飾品も含む)、ペットフード、ペットの卵、バイオテクノロジー製品、標本、鳥、魚、昆虫、貝、蜂、およびそれらを使用した製品

 9、「土、土や淡水のついた靴や持ち物

★10、「過去30日以内に農場に行ったり、家畜、山や森などの原野、淡水のある場所に行きましたか?

★11、「過去6日以内にアフリカ、中南米、カリブ諸島に行きましたか?

→6〜9は、固有の生態系を持つオーストラリアでは特に厳しく管理されており、検疫という特殊な検査を通ったもの以外は国内に入れることができません。10も同様で、外来種の細菌や微生物が国内に入ることを防ぐ、11は疫病などについて注意するための質問のようです。
ここまで記入したら最下部にサイン(パスポートと同じもの)、入国日の現地の日付を書いて、やっとウラ面へ進みます。

ウラ面は自分自身のことを記入

入国3滞在先(ホテルなど)と緊急連絡先(日本の家族や友人)の電話番号や住所などを記入したら、右側へ。日本の電話番号は「012−3456−7890」なら、「81−12−3456−7890」のように81(国番号)をつけて頭の0を省いて書きます。

★「In which country did you board this flight or ship?(この飛行機または船にどの国から乗りましたか?)」
→日本からの直行便なら「Japan」、それ以外の国で乗り継いだ場合はその国の名前を。

★「What is your usual occupation?((普段の職業は?)」
→最近の自分の職業を英語で書けるようにしておきましょう。
以下、国籍と生年月日(いずれもパスポート通りに)を書きます。

★最後の記入欄は、学生、ワーホリ、観光ビザの人は「B」欄です。
ビザ通りの滞在年数(日数)、居住国(Japan)、滞在目的(学生なら「Education」、観光やワーホリなら「Holiday」か「Visiting friends or relatives」いずれか1つだけ)をチェックしたら完了です。

書き方を忘れないために

入国4いざ着陸が近づいてきてもまだ書き終わらない!なんて慌てなくても、空港到着後に税関前の記入デスクで書いても大丈夫です。ただ、待ち時間なくスムーズにするためには事前に準備して機内で記入を終えておきたいもの。
以下の移民局の公式サイトに上記の入国カードのサンプルも含め、持ち込み品のルールや、入国カードの記入方法もすべて掲載されていますので、日本を発つ前に必ず一度は目を通しておくことをお勧めします。

<オーストラリア移民局ウェブサイト>https://www.abf.gov.au/entering-and-leaving-australia/smartgates/arrivals

その上で、自分で作ったメモやこうした日本語の解説ページをオフラインでも読めるようにしておく、オフラインでも使える和英辞書を前もってスマートフォンにダウンロードしておく、などしておくと安心ですね。



飛行機をおりてから空港の外にでるまでの流れ

入国5飛行機を降りたら、スマートゲート(Smartgate)を通過するための、パスポート読み取り機を探しましょう。入管前にある免税店の手前やスマートゲートの直前にパスポート読み取り機が設置してあります。日本のパスポート(写真ページ)を読み取り機に載せると、日本語で質問が表示されますので、案内に従って(結核罹患歴や犯罪歴、検疫等の質問)質問に答えていくと、チケットが発見されます。

スマートゲートにはチケットを挿入し、前方のカメラで顔写真を撮影され、確認・照合の手続きが自動で行われます。照合が無事に終了されれば、挿入したチケットが返還されますので、忘れず必ず取りましょう。チケットを取れば、無事にスマートゲートが開き、入国審査は完了になります。※入国スタンプは押されません。

スマートゲートの顔写真確認が認識されない、または入国スタンプを押してほしい場合は、従前の通り入国審査官がいる列に並びましょう。
※日本と異なり免税手続きに入国スタンプの確認などはありませんので、入国スタンプを取得する必要性は2019年時点では極めて低いといえます。

入国審査官にパスポートと記入済みの入国カードを渡します。滞在目的、滞在期間などを口頭で尋ねられることもありますが、昨今ではほとんど会話はない傾向にあります。
しかし、荷物受け取り後の税関審査の厳格化に伴い、申告物がある場合は必ず申告書のチェックを忘れないとともに何を持ち込もうとしようとしているか内容物の英語名も含めて調べておくとよいでしょう。




さいごに

オーストラリア入国手続きの基本、いかがでしたか?飛行機の中では調べ物をしたくても電波もWiFiもないので、事前の準備が何より大事!ということをお分かり頂けたかと思います。スマホの充電が心配ならウェブページをプリントアウトしておくなど、少しでも前もって不安を減らしておくことで楽しいオーストラリア生活の第一歩を踏み出してくださいね!

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