今回は中国に旅行した際に、『訪れるべき』という場所を紹介したいと思います。みなさんがご存知の上海や北京といった大都市ももちろん魅力があり、訪れるべき場所であることは間違いありませんが、中国広しと言うものの、「へぇ、こんなところがあるのか?」と思うような4つの場所を紹介したいと思います。
中国の「訪れるべき」観光名所1
甘肃省(かんしゅくしょう)敦煌市 (とんこうし)鸣沙山 (めいさざん)と月牙泉 (げっかさん)
「シルクロード」という言葉を聞いてイメージされるのはどんな景色ですか? 砂漠?ラクダ? そんなイメージにピッタリな場所がここです。日本式の漢字だと、“鳴沙山”と “月牙泉”。甘粛省にある敦煌 (音としては、“トゥンホワン”) 市の市街から南5kmにある、広大な砂山で、「神砂山」と呼ばれていましたが、風が吹くとき、そして砂の上を歩くと『キュッキュ』と音をたてることから、「鳴沙山」と呼ばれるようになったそうです。
そして、その鳴沙山の北の麓に、三日月型をした神秘のオアシス月牙泉が忽然と姿を現します。「月牙」というのは、中国語で「三日月」の意味をあらわします。砂漠の中にあるにも関わらず、これまで水が干上がったことはないそうですが、近年この泉は小さくなっているそうで、将来は消えてなくなるかもしれないそうです。
私はここにはラクダで行きました。日中は暑すぎるということで、夕方から日没にかけて行きました。ラクダは馬と違って左右に沈みこむように歩くため、少し乗りこなすのが大変でしたが、目に広がる景色は筆舌に尽くしがたいものでした。
中国の「訪れるべき」観光名所2
莫高窟(ばっこうくつ)
鳴沙山からほど近いところに、別名 敦煌石窟 (とんこうせっくつ) や敦煌千仏洞 (とんこうせんぶつどう) と呼ばれる沙漠の大画廊・莫高窟 (モーガオクー)と呼ばれる場所があります。シルクロードの西端、敦煌にある莫高窟は、長さ1600m、高さ50mにわたり上下5層に築かれた石窟群で、全部で492の窟があり、その中に2400余りの仏塑像が安置され、壁にも仏像にも鮮明な彩色が施されています。残念ながら窟内での写真撮影は一切できないのですが、それぞれの洞窟に描かれた壁画からは飛天や楽器である琵琶なども見て取ることが出来、シルクロードを通って様々な文化が行き交っていたことが垣間見られる場所です。、現存する世界最大規模の仏教遺跡として、1987年、「莫高窟」の名で世界遺産に登録されました。
<アクセス> 日本から上海または北京等を経由して敦煌入り。敦煌からは現地発着のツアーに参加をして行くのが一般的。莫高窟・鳴沙山・月牙泉がセットになったツアーが良いでしょう。
中国の「訪れるべき」観光名所3
四川九寨沟 (しせんきゅうさいこう)・黄龍 (こうりゅう)
九寨沟 (日本語表記では“九寨溝”)は、中国四川省の奥地にある透き通った水が流れる美しい峡谷のことで、原生林の生い茂る峡谷に大小100以上の湖沼や滝が点在しています。1970年代に森林伐採の労働者によって発見されるまで知られることのなかった秘境で、辺り一帯が石灰岩質の地層が浸食されて出来たカルスト地形であるため、湖沼の底に沈殿した真っ白な石灰成分 (主に炭酸カルシウム)や苔が太陽の光を反射することで、一日の中でも色が変化し、空の色を色彩豊かに映し出す神秘的な景観を成しています。
九寨溝からバスで3時間ほど揺られると、黄龍という場所にたどり着ける。ここは四川省松潘県の東、約35キロの所に位置する、深い渓谷に佇む湖沼群のことです。起伏に富んだ景色は「黄龍」の名のごとく、まるで黄色い龍がとぐろを巻いているように見えます。九寨溝と同じく、1992年に世界遺産に指定されました。
<アクセス> 九寨溝・黄龍を目指すには、まず中国の成都へ。成都から九寨溝へは飛行機で約1時間。しかし、九寨黄龍空港は地理的に気象条件が悪く、霧による視界不良や気流の不安定による運航スケジュールの乱れが頻発しているので注意が必要です。なお、九寨溝・黄龍ツアーでは標高が3000メートル以上を訪れるため、高山病の心配がありますが、私も、そして一緒に参加をしていたツアー客も大丈夫でした。
ちなみに。。。もし、余裕があれば、乗換地の四川省・成都はパンダ繁殖のための研究施設がありますので、1泊して行ってみるのも有りだと思いますよ。
中国の「訪れるべき」観光名所4
西安市秦始皇兵马俑 (せいあんし しんのしこうてい へいばよう)
数々の王朝が都とした西安にはさまざまな遺跡が残されています。秦の始皇帝陵と兵馬俑はこの西安 (中国語だと「シーアン」)の中心部から北東に40キロほど離れた山の麓にあり、市内から様々なツアーで行くことができます。
兵馬俑は1987年に世界遺産に登録をされました。
紀元前221年、中国は秦によって統一され、第一代皇帝である始皇帝の墓である「秦の始皇帝陵」が西安市郊外に作られ、周囲約6.2キロ、高さ76メートルと巨大な規模を誇っています。始皇帝は、38年もの歳月と70万人もの人々を動員し、生前に自分の墓を作らせたと言われています。
中に入って目に飛び込んでくるのは、戦車百数台、馬600体、武士は等身大の成人男性を模したもので、合計8,000体とも言われています。また、これらは様々な格好や表情を、さらに、全部東を向いているのです。圧巻という言葉がピッタリだと思います。そして、西安市内にある、西安鼓楼も立派で、夜になるとライトアップもされますし、是非1泊して兵馬俑と共に楽しまれると良いと思います。
また数日間の滞在も可能であれば、周辺には、三蔵法師ゆかりの大雁塔、楊貴妃が湯浴みしたと言われる華清池などの多くの遺跡も残されています。
<アクセス> 西安に行くには、成田空港から中国の北京・上海で乗り換えながら西安に行く便があります。また、中国の北京・上海などから新幹線でアクセスする事も可能です。
今回紹介した場所全てに共通することですが、日本語が通じないのは想定内としても、英語の通用力もかなり低いです。このため、日本から各種旅行会社が実施しているツアーに参加するか、現地で観光客向けに催行しているツアーに参加をすることが賢明だと思います。
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