官民協働海外留学支援制度「トビタテ留学JAPAN」(大学生向け)の第4期選考結果をまとめてみました!

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大学生向け留学情報

海外留学の支援制度としてスタートした「トビタテ留学JAPAN」。これまで国を上げた留学支援制度が整備されてこなかった日本にとって大きな一歩となりました。私達、海外留学エージェントも「トビタテ留学JAPAN」の申請に必要な渡航計画書の記入にあたって必要なアドバイス依頼をいただくこともあります。「トビタテ留学JAPAN」が始まってから4期までの選考結果から、改めて「トビタテ留学JAPAN」の活用方法についてご紹介できればと思います。
※記事執筆時点(2016/3/1)での公開情報を元に記事を作成しています。最新の情報は「トビタテ留学JAPAN」の公式サイトをご確認ください。

「トビタテ留学JAPAN」とは?

「トビタテ留学JAPAN」の主旨

日本の教育機関(高校・大学)に就学する日本人学生の海外留学を促進する官民協同のプログラムです。2014年〜2020年までに高校・大学生合わせて約1万人を海外に送り出す目標のもと留学に必要な資金を援助する制度と留学前の意識を高めるためのプログラム(留学事前事後研修)を企画・運営しています。
但し、プログラムの主旨として、1.日本の教育機関に就学していること、2.多様な活動を行うことと定められています。そのため、海外大学への進学や語学習得を主目的とする留学では応募することができません。また、30歳を超える方の申請はできません。

「トビタテ留学JAPAN」で支給される奨学金

下記の費用が返済不要の給付型の奨学金として支給されます。
・月払いの奨学金(月額12~20万円)
・渡航費(10~20万円)
・授業料金(実費、上限60万円)

選考時期と流れ

「トビタテ留学JAPAN」(大学生向け)の日本代表プログラムは、前期募集と後期募集の年2回募集されています。
〈選考の流れ〉
書面審査(1次選考)→ 面接審査(2次審査)→ 採否結果通知 → 事前研修 → 留学開始

応募書類の提出は、在籍している大学に提出することが必要です。また、書類受付の締切期間は大学毎に異なりますので在籍している大学のスケジュールを確認しましょう。
参考)
東京大学(http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/administration/go-global/scholarship/kanmin.html
慶応義塾大学(http://www.ic.keio.ac.jp/keio_student/scholarship/tobitate_scholarship.html

トビタテ留学JAPAN プロモーション動画

−AKB48とのコラボ企画−

−孫正義氏からの激励メッセージ−

「トビタテ留学JAPAN」日本代表プログラム第4期の選考結果のまとめ

選考結果率は約3割!?奨学金獲得は容易くない?

第4期の応募数は、1,415名。内、「トビタテ留学JAPAN」の選考を通過した学生は、437名(地域人材コースを含む)となり選考の通過率は約31%となります。公開されていた奨学金採用予定人数500名を63名下回る結果となりました。

−第4期 トビタテ留学JAPAN採用予定人数内訳と締め切り間際の応募人数−

選抜種別 採用予定人数 応募人数 合格人数
理系、複合・融合系人材コース 220人 459人 206人
新興国コース 80人 174人 47人
世界トップレベル大学等コース 100人 157人 52人
多様性人材コース 100人 576人 102人
地域人材コース 各地域ごと 49人 30人

地域ごとの人数枠が設定されている地域人材コースを除いた4コースの倍率別で考えると、倍率の高いものから順に下記のようになります。
多様性人材コース>新興国コース>理系、複合・融合系人材コース>世界トップレベル大学等コース
(倍率高い>倍率低い)

採用率が低いものから順に並べると下記のようになります。
多様性人材コース<新興国コース<世界トップレベル大学等コース<理系、複合・融合系人材コース
(採用率低い<採用率高い)

多様性人材コースは留学計画に盛り込める内容に自由度が高く、学生から人気も高いことが伺えます。
多様性人材コースのみ、定員よりも多めに採用されており、他のコースでは定員割れが出ている状態となります。

大学別奨学金採用人数ランキング

文科省では、採用された人数を大学別で公開しています。
−第4期 トビタテ留学JAPAN大学別採用人数−

順位 大学名 合格人数
1位 東京大学 27人
2位 九州大学 21人
3位 東京工業大学 19人
4位 京都大学 13人
4位 大阪大学 13人
6位 名古屋大学 12人
6位 東北大学 12人
8位 筑波大学 11人
9位 慶應義塾大学 10人
12位 早稲田大学 7人

結果は1位〜8位までの上位を国立大学上位校が占めるという結果になりました。慶應義塾大学や早稲田大学は年によって変動はあるものの第4期では数が伸びず、それぞれ9位と12位という結果になっています。ランキング上位校であれば奨学金に通りやすいというわけではないと思いますが、出身大学によって奨学金採用者の偏りは生じているようです。

国公立大学と私立大学ならどっちが採用された人数が多いの?

文科省公開のレポートでは、国公立大学や私立大学ごとの採用された学生数が公開されており、抜粋すると以下のようになります。
−第4期 トビタテ留学JAPAN大学種別による採用人数−

国公立大学(4年制) 私立大学(4年制) 専門・短期大学等
301名(68.9%) 111名(25.4%) 25人(5.7%)

第4期で奨学金採用された学生数は、圧倒的に国公立大学出身者が大きな割合を占めていたという結果となりました。平成26年の学校基本調査によると、日本には国公立大学178校(学生数:760,551名)、私立大学603校(学生数:2,094,978名)が設置されていますので、大学設置数からみても国公立大学出身者がトビタテ留学の主な合格者となっていることがわかります。

「トビタテ留学JAPAN」から学ぶ大学生が海外留学に挑戦する際に必要なこと

事前に海外留学渡航計画をしっかりと考えておく

就職活動を将来に控える大学生にとって海外留学は大きなチャンスでもあると同時に、失敗をしてしまうこともあります。失敗を防ぐために必ずやるべきことは、海外留学の渡航計画を事前に行うことです。無計画に海外に渡航してしまうことは可能にはなっているものの、半年〜1年間の時間をかけて留学においては計画性が大切です。ワールドアベニューのオーストラリアオフィスには、ワールドアベニューのお客様の紹介で来訪いただく大学生の方がいらっしゃるのですが、ワーキングホリデーで入国したものの語学学校が終った後の計画がなく今後どのように過ごしたらいいか分からないという相談が寄せられます。就職活動を見据えて海外留学を行うのであれば、留学期間中に何を成し遂げるのか十分に計画をたてましょう。留学のサポートを行っているワールドアベニューでは、進路相談を行える資格を持つキャリアカウンセラー資格を持つ留学カウンセラーが在籍していますので安心してご相談ください。

参考)
キャリアカウンセラーが一押しする就活で失敗しない就活必勝留学プラン「ビジネスインターンシップ」
キャリアカウンセラーが紹介する 企業にモテる『留学』8の特徴

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参考)
文科省:「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」の第4期派遣留学生の選考結果と壮行会及び支援企業・団体について(http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/tobitate/1366818.htm

文科省:学校基本調査-平成26年度(確定値)結果の概要-
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1354124.htm

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