近年、“グローバル人材”という言葉が出回り、それに対する取り組みが各界で行われるようになりました。
昨年は、文部科学省が海外留学を促進する「トビタテ!留学JAPAN!」を発足。東京オリンピックが開催される2020年迄に、高校生・大学生の留学生人数を倍増させることを目標としており、約150億の国予算が投資されることとなっています。
このように国自体が“グローバル人材”の育成に前向きな姿勢を見せる後ろで、多くの企業が“グローバル人材”の確保に向けて動き始めています。
2013年12月に就職活動を始めた大学生達対象に行ったアンケートで、「就職活動をする中で英語力の必要性が感じましたか?」という質問に対して「はい」と答えたのは、なんと全体の92%。
採用活動の段階で、企業は学生に対し、英語力を求めているのは間違いないです。
では、実際に、企業はどのくらいの英語力を持った学生を採用したいと考えているのでしょうか。
各企業が求める英語力
社内公用語を英語化にしている企業、新卒採用の80%を外国人採用にあてている企業、英語力判定試験の結果で賞与を与えている企業、様々な企業が“グローバル人材”の育成・確保に動き始めています。
下記の3社を例に、どのくらいの英語力が求められているのかを見て行きましょう。
- 全日空空輸
空港関連の仕事に就きたいと考えている方の憧れの的・全日空空輸では、業務に支障がないと思われるレベルをTOEIC600点以上と告知し、採用活動を行っています。英語力のみで判断はしないとのことですが、近年は800〜900点を保持している学生も見られるようになり、やはり英語力に目を留めてしまうのは事実のようです。
また、入社後も、管理職になる為の公募基準を600点以上と定めており、昇進にも英語力が必要となります。客室乗務員に関しては、訓練内容に合わせて、それらを受けることのできる英語力基準をそれぞれ定めている為、常に英語力の向上を求められる環境が整っています。
世界との窓口に立つ人材として、このような英語力が求められており、英語力がないと業務に支障をきたすことも考えられる為、入社前には英語力を高めて欲しいと採用側は思っているようです。
- 三菱UFJ証券
基準こそ特に定めていないが、海外に関わる業務に携わりたいと考えるのであれば、TOEIC800〜900点以上がひとつの指標となることを採用担当側は述べています。国内でも、海外取引先や事業部とのやり取りをすることもある為、英語力は必要になってきます。
英語力はあくまでも、採用する為のひとつの指標ですが、英語力が高いから重宝がられるという時代は終焉し、それがあって当たり前の時代がくると供述していることから、高い英語力を求めていることを暗に意味しているのではないかと思います。また、英語力を伸ばすには、地道な努力が必要な為、高い英語力を持つ学生がどのような努力をしてきたのかに注目していく動きを見せています。
- 武田薬品工業
“グローバル人材”確保に、いち早く動き始めたのが、武田薬品工業。新卒採用の英語力基準をTOEIC730点以上と定め、入社時から高い英語力を求めていることから、入社後割りと早いタイミングで、英語を使う業務に関わるもしくはほとんどの業務が英語を使う業務なのではないかということが、読み取れます。つまり、ただ単にスコアを持っているだけでなく、仕事で使える実践的な英語力を身に付けてから、就職活動に臨む必要があるでしょう。
また、役員の約3割が外国人であり、社内メールや会議書類が英語になることもある為、コミュニケーションを取れるレベルの英語力がないと、仕事に支障をきたしてしまうでしょう。
このように、各企業で基準こそ異なるものの、学生に英語力を求めているのは、一目瞭然。今すぐ、英語の勉強を始めた方が良さそうですね。
では、就職活動において、英語力を証明する為には、どの英語力判定試験を受けるべきなのでしょうか。
主な英語力判定試験の種類
- 日本英語検定
小学校・中学校と受けて来られた方が多いのが、こちらの試験。5級〜1級迄あり、準1級でようやく社会人として英語を使えるレベルと言われているが、こちらは日本のみの検定試験となる為、海外では通用しない。
- TOEIC
主にビジネス英語を取り扱っている試験。大学生になると、受け始める方が多いが、義務教育では学習していない単語や言い回しが出題される為、専用の勉強が必要となる。日本の多くの企業が、英語力を判定する指標として採用しているのが、このTOEICであるが、ListeningとReadingパートのみの試験である為、SpeakingやWritingといった自ら考えて発する英語力を身につけることは難しい。
- TOEFL
北米の大学入学基準に採用されている試験。Speaking・Listening・Reading・Writingの全てのパートを網羅しており、ペーパーテストやオンラインテストなど、方法も様々である。Speakingパートは、コンピューターに向かって決められた秒数内で答えを導き出す必要がある為、非常に難易度が高い。ただし、主にアメリカ英語が使用されている為、義務教育でアメリカ英語を学習した日本人には向いている試験。
- IELTS
TOEFLと同じくSpeaking・Listening・Reading・Writingの全てのパートを網羅している。Speakingは対面式になる為、TOEFLよりも比較的受けやすいと思う方が多い。しかし、圧倒的に違うのがReadingパートの文章の長さ。1つの文に使われている単語の数が700語のTOEFL に対し、IELTSは900語であり、Readingパートの解答時間は。60〜80分のTOEFLに対し、60分と短い。集中力と速読力がスコア獲得の鍵となる。
- ケンブリッジ英検
イギリスの名門、ケンブリッジ大学で設立された英語検定。世界中で、10,000を超える企業・学校・政府等の団体で、英語力を証明する為の試験として評価されている。
英語力別に、KET・PET・FCE・CAE・CPEという種類に分かれており、日本英語検定の世界バージョンのようなものである。ケンブリッジ英検の良いところは、TOEIC・TOEFL・IELTSのように有効期限が決められておらず、一度取得をすると、それが一生の資格となることである。日本英語検定も同じように一生の資格となるが、世界では通用しない為、一生残る英語力判定資格が欲しいのであれば、ケンブリッジ英検が絶対的に良い
これらが、主な英語力判定試験となります。
ただ、こんなにもあると、いったいどれを受けるべきなのか、わからなくなりますよね。
では、就職活動を有利に進める為に受けるべき試験とは、どれなのでしょうか。
絶対エース・ケンブリッジ英検
日本の企業では、英語力の判定において、TOEICを指標にしている企業が非常に多いのが現状ではあります。もちろんビジネス英語力を身につける上で、TOEICにおいて高スコアを取得することは、絶対にプラスです。しかし、TOEICには、Speaking・Writingパートがない上に、有効期限がある為、証明力が少し低いようにも感じます。
そこでオススメなのが、絶対エース・ケンブリッジ英検。イギリスの名門・ケンブリッジ大学で設立された試験というだけで、印象が強く、さらには全部門の試験があるため、英語力を総合的に伸ばすことができます。
ケンブリッジ英検は、主にヨーロッパの方に人気の試験で、ヨーロッパ地方では、対策コースを設けている語学学校が多数存在します。しかし、日本の留学生が多く渡航する国は、ヨーロッパではなく、英語圏のアメリカ・カナダ・オーストラリアが多いはず。残念ながら北米では、未だTOEFL受験者数が圧倒的に多く、大学入学基準にも制定されています。一方、オーストラリアでは、多くの語学学校がケンブリッジ英検の対策コースを開講しており、各校で特徴が異なります。
沢山ある学校の中でオススメなのが、スピーキングに特化した授業に定評があるJET English College。カランメソッドというイギリスの勉強法式を採用し、通常の4倍の速度でスピーキング力を上げていく効果があると言われています。このカランメソッド、実はケンブリッジ英検を、通常の4分の1の期間で合格迄導くと言われており、スピーキングと合わせて、試験対策にも効果抜群なのです。
JET English Collegeでは、PETとFCEの対策コースを開講しており、カランメソッドと同時受講をしていただく手法で、合格迄で導いていきます。文法力はあれど、コミュニケーション・会話が苦手な日本人にとって、スピーキングに特化しながらも、英語力を証明できる資格が取得できるのは、夢のような話ですよね。
企業は今、英語力のある学生を求め、日本だけでなく、海外に進出し、採用活動を行っています。日本企業の採用枠が、外国人で埋まってしまうのも時間の問題。そんな事態になる前に、留学をして英語力を身に付け、それを証明できる資格を日本へ持ち帰り、自信を持って就職活動に取り組めるよう、動いていきましょう!
留学プランのご相談やケンブリッジ英検コースの詳細は、ワールドアベニュー迄お問い合わせくださいね。
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