英検(英語検定)の基本情報はこれでバッチリ。合格点はどのくらい?各級のレベルはどのくらい?全てまとめています!

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英語の勉強法

国際社会の波の中、日本でも小学校から英語が必修となり、高校もしくは大学まで出れば10年前後英語を学ぶことが義務となりました。また、幼児教育の一環として英語教室に通うことが一般化し、幼いときから英語を学んでいる人に出会うことも珍しくなくなりました。
そんな、誰もが多かれ少なかれ英語を学ぶ社会にあって英語を一つの武器として生きていくためには、資格という明確な基準を持つことが求められます。英検、TOEIC、IELTS、通訳案内士など英語能力を測る資格は数々ありますが、日本国内に関して言うならば、英検がもっとも認知度が高い資格だと言えます。今回はその英検について、受けるための基本情報を取り上げます。
 

英検(英語検定)ってどんな形式の試験なの?

英検、英検と言いますが、正式名称は『実用技能英語検定』です(以降、「英検」)。5級からはじまり、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と七段階に分かれており、一次試験の筆記とリスニング、二次試験のスピーキングによって総合的な英語のレベルを測り、合否が判定されます。
 

英検(英語検定)って何のための試験なの?

最近ではTOEICなどが主流になってきたこともあり、実用性や資格の価値について懐疑的な声も聞かれますが、2016年度から5級と4級でも任意のスピーキングテストが始まるなど、時代に合わせて進化が感じられます。また、TOEICと違い、一度取得するとずっと経歴として記載が可能なことや、一般への認知度の高さゆえに誰の目にも一目でレベルが分かるということを考えても、ある程度の実力があるなら英検は持っておきたい資格です。
 

英検(英語検定)ってどうやって申し込みをするの?

申し込み方法はいくつかありますが、大きく分けて団体受験と個人受験に分けられます。
学生や英会話教室に在学中の方であれば、学校や教室側が団体受験という形で受け付けることも多いです。その場合、いつもの慣れた場所で受けられるというメリットがあります。
個人で受験する場合は、英検を実施している『日本英語検定協会』に直接申し込むことになります。インターネットのHPからの申し込みが最近は一般的ですが、コンビニや一部の書店でも簡単に申し込めるので、24時間いつでも、思い立ったときに申し込みが可能です。試験は全国約230都市・400会場で実施されていて、受験票に記載されている最寄りの会場で受験することになります。ただし、1級の二次試験のみ札幌・仙台・横浜・東京・新潟・名古屋・京都・大阪・広島・福岡・那覇の11都市で実施でしか実施されないので、ご注意を!
 

英検(英語検定)ってどの日程で受けられるの?

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試験の日程は毎年ほぼ変わらず、年に三回、6月・10月・1月の日曜日に実施されており、5級と4級は一次試験が、3級以上を受験する場合は、一次試験合格者にのみ、後日、二次試験が課されます。団体受験の場合は土曜日や金曜日に実施される場合も多いです。また、先述した通り、2016年度検定より4級と5級の受験者もリスニング試験を受験することが可能になりました。合否は一次試験のみで決まり、資格に大きな影響はありません。しかし、会場に赴くのではなく、受験サイトを通じて録音形式での受験が可能であることや、二次試験日から一年間いつでも受けることができるという柔軟性、何より3級の対面試験受験に向けた勉強としても活用できることを考慮に入れると、かならずチャレンジすべきです。特に英会話教室などへの通学経験がない小学生や中学生の場合は、3級の二次試験で突然話せと言われても緊張して頭が真っ白になってしまうという事態も起こりえるので、たとえ合格できないとしても受けてみる価値はあります。
 

英検(英語検定)ってなにかの役にたつの?

英検取得の一番のメリットといえば、やはり、その他の試験に役立つということです。
中学受験、高校受験、大学受験において、英検の特定の級以上を持っていれば優遇処置として英語の試験に加点をしてもらえる学校もここ数年で増えてきていますし、中には一芸入学できる学校もあります。一橋大学や大阪大学のような国立大学、明治大学や立命館大学などの難関私立大学もその中に含まれます。
現在、国内事業だけで経営が成り立つ会社は少なく、ほとんどの企業が多かれ少なかれ部品の調達や商品販売経路として海外とかかわりを持っています。そのため、たとえ外資系の企業や無国籍企業でなくとも、就職試験において、ほかの受験生と差別化を図る上で英検の資格は目を引きます。面接で、あえて自分から話題を振らずに長所や特技でほかのことを話し、むこうから質問されるのを待つことで、ほかの受験生より一つ多くアピールすることができたという経験もよく聞きます。それだけ、英語が話せる、理解できる人材が求められているのです。
さらには、別の英語関連資格の取得にも役立つことも。たとえば通訳案内士の資格は、外国人観光客が2000万人を超え、東京オリンピックも決まった今、需要が高まってきていますが、英検1級を持っていれば一次試験で英語が免除されます。
 

英検(英語検定)ってどんなレベルなの?合格点はどのくらい?

各級のレベルと合格点、時間などをまとめるとこうなります。

等級 レベル 語彙 合格点 解答時間
5級 中学初級程度。あいさつや天気の話などができる。 300~600語程度。 60%前後 筆記25分
リスニング20分
4級 中学中級程度。挨拶に加え、自分や相手のことについて話ができる。 600~1300語程度。 60%前後 筆記35分
リスニング28分
3級 中学卒業程度。海外旅行で簡単なやり取りができる。 1250~2100語程度。 60%前後 筆記40分
リスニング25分
準2級 高校中級程度。自分の意思が伝えられ、予約などが英語でできる。 2600~3600語程度。 60%前後 筆記65分
リスニング25分
2級 高校卒業程度。海外留学が可能なレベルだが、学術的な内容になると困ることも。 3800~5100語程度 60%前後
(2016年度より変更予定)
筆記75分
リスニング25分
準1級 大学中級程度。日常生活で困ることはほぼなく、ノンネイティブとして十分コミュニケーションがとれる。 7500~9000語程度。 70%前後 筆記90分
リスニング25分
1級 大学卒業程度。ノンネイティブとして十分なレベル。学術的な内容や専門的な分野にも対応できる。 10000~15000語程度。 70%前後 筆記100分
リスニング30分

履歴書に書けるのは2級以上とよく言われますが、実際のところ、大学受験や入社試験で優遇されるのは準1級以上です。2級と準1級の間には大きな差があるからです。
5級から2級までは階段を一段ずつ登っていくようなものですが、2級から準1級は十段、準1級から1級は二十段ほどの差があります。それほど難易度が跳ね上がるのです。2級までは一発合格で通ってきた人が準1級でつまずくというケースや、1級は取得を諦めたというケースもめずらしくありません。
表にした通り、準1級から合格ラインが上がることや求められる語彙が倍近くになること、また1級の合格率が10%前後、つまり準1級レベルの人でも10人に1人しか受からないという現実を考えると、いかに狭き門かがわかると思います。
 

英検(英語検定)ってどうやって対策するの?勉強法は?

画像2英検は語彙のテストだと言われることもあるくらい、単語力が重要なので、毎日決まった数の単語を覚えることを習慣化しましょう。
その上で、2級まではとにかく文法の基本を身につけることが大切になってきます。文法の基礎知識を身につけつつ、繰り返し問題を解くことで英検のクセを掴めば、2級まではとんとんと合格できるでしょう。
では準1級や1級に合格するにはどうすればいいのか?まずは先述した通り語彙の強化が大前提となります。例えば、『おとなしい』(quiet)ではなく『慎み深い』(demure)という言葉を知っていることが求められます。つまりネイティブと話すための語彙ではなく、新聞や学術的な文書を読むための語彙が求められるのです。それに加えて、英作文の訓練、リスニング力強化などなど、しなければいけないことは山ほどあります。しかしここまですれば絶対に受かるというラインは残念ながらないのです。30分でも、1時間でも、とにかく毎日の努力を積み重ねること、その地道な努力の先に1級という称号が見えてきます。
 

英検(英語検定)に一番大切なのは…

英語力は日本語と違い、普通に生活していれば身につくというものではありません。大切なのは、毎日少しの時間でもいいので英語学習を習慣化すること、そして何よりビジョンを持つことです。何のために英検を取りたいのか、英語を話して何をしたいのか。そこがしっかりとしていれば、きっと英検にも合格できます。

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