オーストラリア出国時は「旅行者の税金払い戻し制度」TRS! 知ってお得に賢くお買い物♪

水田 真梨
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オーストラリア留学 News

オーストラリア滞在中に買った品物にかかった税金(GST)が、いくつかの条件を満たせば返金(リファンド)されることをご存知ですか?いつ、どこで、誰が、いくらの物を購入したら払い戻しの対象になるのか、そして手続き方法も含めて、実際の体験を基に「旅行者の税金払い戻し制度=TRS(Tourist Refund Scheme)」で還付金を手に入れるまでの流れを分かりやすく解説します。知らずに損をしないように、しっかり覚えておいてくださいね!

その税金、戻ってくるかも?

留学やワーキングホリデー、旅行などでオーストラリアに来る人は、ほぼ対象となる制度の「TRS」は、オーストラリアから出国する際に税金が払い戻される制度のことで、払い戻される税金とは「GST(Goods and service tax)」=物・サービス税。日本で言う消費税のようなGSTは、一部の生活必需品(調味料、未加工の野菜、食パンなど)を除き、ほとんどの消費財に10パーセント上乗せされています。日本へ帰国する際などにTRS手続きをすると、この10パーセントが戻ってくる、ということになります。

とはいえ、オーストラリア滞在中の買い物で支払った全てのGSTが出国時に戻ってくるかというと、そうではありません。TRSで申請できる「買い物」は、以下のルールに当てはまるものだけです。

<ルール>

  • ①オーストラリア出国60日以内に買ったもの
  • ②1つの事業者(1つのABN保持者)から買った300ドル以上の買い物
  • ③その買い物にお金を払ったのが旅行者本人であること
  • ④そのタックスインボイス(領収書)を持っていること
  • ⑤TRS手続きの際、その購入品を手荷物として手元に持っていること
  • ⑥その購入品が液体やエアゾール、または手荷物にできない大きな物の場合は機内預け入れ前に別の窓口でチェックを受けていること

以上の条件を満たしている購入品で、なおかつ以下の「除外品」に当てはまらないものならTRS手続きができます。

<除外品>

  • ●ビール、ブランデー、スピリタスなどアルコール類(普通のワインはOK)と煙草
  • ●元々GSTがかかっていない品物
  • ●一部または全部をオーストラリア滞在中に消費してしまったもの
  • ●機内に持ち込めないもの(エアゾールスプレーや火薬など)
  • ●携行していないもの(国際郵便などですでに送ってしまったものなど)
  • ●レンタカー、旅行ツアー、宿などの代金
  • ●インターネットで購入しオーストラリアに輸入したもの
  • ●ギフトカード類

ルールや方法は以下の豪州政府のウェブサイトに記載されていますので確認してみてください。
https://www.border.gov.au/Trav/Ente/Tour/Are-you-a-traveller

空港でリファンド(返金)手続き!

オーストラリアから飛行機で出国する際、国際便の出国ゲートをくぐってすぐの所に「TAX REFUND」の表示がありますので、そちらに進むとTRSのカウンターが。
そこにある上の写真のような列に並んで手続きの順番を待ちます。「MANUAL」は事前申請をしていない人の列、「QR」は事前申請を済ませてQRコードの付いた用紙を印刷してきている人の列です。このQRコード、印刷でなく専用アプリに入れておくこともでき便利ですので、空港での時間節約のためにも事前申請を済ませておいたほうが安全です。ただしアプリの使用ができない空港もありますので事前に確認してみてください。

事前申請の方法

事前申請は「My TRS Claim」と呼ばれ、以下のURLからできます。パスポート番号や出発日、オーストラリア居住者(Resident)かどうか、そしてTRS申請したい購入品の情報(購入店のABN、領収書番号、領収書発行日付、商品のタイプ、金額など)、還付金の支払先(クレジットカードやオーストラリアの銀行口座)をインボイス通りに入力するだけ。これを前日までに済ませてQRコード付きの書面をプリントアウト(またはアプリに登録)しておけば、当日は「QR」の列に並んで待つだけです。

<事前申請用URL>
https://www.border.gov.au/Trav/Ente/Tour/TRS-applications

申請する購入品は手元に用意!

TRSの手続きをする場合、①手続き対象の購入品、②パスポート、③飛行機の搭乗券、④購入品のレシート(タックスインボイス)を必ず手元に用意しておく必要があります。つまり、飛行機の預け入れ荷物に入れてはダメということ。できるだけ開封などしていない状態で、事前申請書類と一緒に購入品をカウンターの係員に提示します。
以前、夕方の便で出国する際にTRSカウンターへ行ったところ、同時刻の便が多かったのかカウンター前は長蛇の列で、40分ほど待つことになりました。手続きをする人は余裕を持って空港へ行き出国手続きを済ませておくのがオススメです。
カウンターでいざ自分の番が来たら、プリントしてきた書類(またはアプリの画面)とレシート、購入品を渡すと、あとは係員が手続きをしてくれます。

手続きそのものは5分程度で完了し、渡した書類と購入品を返却してくれ、TRSの手続き完了を示すレシートをもらっておしまいです。還付金は後日、自分の口座などに振り込まれていますので、確認してみてください。
私が初めてTRSを体験した時は、約500ドルの電気製品を買い、GST(10パーセント)分の約50ドルが返ってきました。トータル1時間ほどの手続きを済ませるだけでお金が戻ってくるわけなので、なんだかお得な気持ちになりますね。

アプリで事前に準備しよう!

まずは、アンドロイド版またはiPhone版のアプリを端末にダウンロードしよう。
AppStore(iPhone用)
GooglePlay(Android用)

Tax Refundを受けたいレシートの情報を元に入力を進めていけば、申請窓口(空港)で提示するようのQRコードが生成されます。
入力には時間がかかるので、空港に到着する前などの時間がある時にQRコード生成までを終わらせておくのがコツです。

レシートは捨てずに取っておこう!

TRSのカウンターに並んでいる人が手に持っていた申請品と思しき荷物は、ジュエリー、財布やバッグ、スニーカー、カメラやスマートフォンなどの電気製品、化粧品などさまざまでした。同一ABNの店舗で60日以内に購入していれば、1つで300ドルを超える商品でなく複数の商品でも大丈夫です(ただし機内持ち込みのできるものに限ります)。出国前60日以内の買い物の際、レシート(Tax invoice)は必ずもらい、捨てずに取っておくと後で便利ですね。
オーストラリア出国のご予定のある方は、ぜひTRSに挑戦してみてください!

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