毎年10〜11月頃にシドニーで開催される「Sculpture by the Sea」は、ボンダイ・ビーチ周辺の海沿いの遊歩道や広場に大きな彫刻作品が数十個もドーンと展示される大胆な野外アート展です。世界中のアーティストが作り出したキュートなオブジェから摩訶不思議な作品までを、キラキラ輝く広い海と空を背景に観ることができる、という貴重な体験。地元のオージーにも大人気のこのイベントの様子をリポートします♪
毎年シドニーとパースで開催のスカルプチャー・バイ・ザ・シー!
年に1回のスカルプチャー・バイ・ザ・シーは、1997年にシドニーで始まった野外彫刻展です。シドニーシティからバスなどで約30分のボンダイビーチとタマラマビーチをつなぐ「コースタル・ウォーク」という海岸沿いの遊歩道に沿って無数のアート作品が展示され、散歩感覚で美しい海と芸術を同時に楽しめるという、なんともオーストラリアらしい開放感にあふれたイベント。もちろん参加は無料で、ビーチで泳いだり遊んだりするついでに楽しむこともできます。ボンダイでの開催は例年10月から11月にかけてで、今年は10月20日〜11月6日に開催されました。今年のボンダイでは開始後2日目にして暴風雨で高波にさらわれてしまった浜辺の展示作品などもあったとか。何かと話題で人気のこのイベント、日曜に出かけてみるとアートを楽しむ人で賑わってしました。早速、どんなイベントか見てみましょう。
ビーチにも、海岸沿いにもアート作品がいっぱい!
これは「After Party」と名付けられた作品で、本物のショベルカーに空き缶やリボンなどが満載され、運転席にはミラーボールが。スカルプチャー・バイ・ザ・シーは海沿いの豊かな自然の中での開催ということもあって、自然環境をテーマにしたアーティストの作品も多いのが特徴です。といっても難しく考えさせるのではなく、照りつける日差しに負けない鮮やかさや美しさで何かを語りかけてくれるような作品がたくさん。
遠目に見たら黒いポリ袋のようなこの作品、近寄ってみて思わずギョッとしました。まるで人が中に入っているような……。しかも違う形の「人間入りゴミ袋」のような作品が辺りに点在し、どれもまるで今にも動き出しそうなリアルな存在感。こんな風にドキッとさせてくれるのも現代アートの面白さです。
こちらはオーストラリアの郊外でよく見かける「カンガルーの飛び出しに注意」の道路標識、と思いきや、標識からカンガルーが逃げ出した!というユーモアあふれる作品。オーストラリアらしさ満点ですね。
出展アーティストはオーストラリア国内だけでなく、世界中から募られ、全作品100点以上。中には日本人アーティストと思われる名前を見かけ、どうやら毎年日本からも参加アーティストがいるようです。次回スカルプチャー・バイ・ザ・シーを訪れる際には日本人作家の作品を探してみるのも面白いかもしれません。
展示されているアートの作品は、購入もできるんです!
「Sculpture Inside」 と書かれたこちらの建物。外の暑い日差しを避けて中に入ると、野外で展示されていた作品のミニチュアや、同じアーティストの作品がところ狭しと展示され、値札が付いており購入も可能となっていました。価格は数百ドルから数千ドルまで。既に売約済みのものもたくさんあり、オーストラリアでどんな作品が人気があるかが分かってこちらも楽しめました。
お気に入りのアートを探しに行こう!
今回行ったコースタル・ウォークは約2キロ、大人の足で約30分の距離で、ボンダイビーチとタマラマビーチのどちらからでも行くことができますが、スカルプチャー・バイ・ザ・シーでのオススメはタマラマビーチからのスタート。というのも、起点となるポイントの周辺に無料の日焼け止めなども置かれており、わずかなコインの寄付などで誰でも自由に使えるようになっているので、これで備えも万全です。
オーストラリアの紫外線量は日本の約5倍といわれ、皮膚ガンの発生率も高いので、オーストラリアでは季節を問わず国を挙げてUV対策が推奨されています。気持ち良い海風と日差しを浴びる前に、是非しっかり対策して「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」を楽しんでくださいね。
なお、近年ではパースでも開催(2017年3月3日〜19日開催予定)しており、シドニーでもボンダイ以外にバランガルー地区というシティ近くの海浜公園でも開催されました。ぜひ風光明媚な海岸の景色を楽しみながら、あなたのお気に入りの作品を探してみてくださいね。
<Sculpture by the Sea公式サイト>
http://sculpturebythesea.com
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