モデル・イラストレーター五島夕夏の      ワールドアベニュー留学相談体験レポート

あの日メルボルンの寄付形式のレストランで学んだ優しさを、僕は決して忘れはしない。

前原 和裕
この記事は私が書きました。

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オーストラリア留学 News

こんにちは。2013年11月から2014年10月までオーストラリアでワーキングホリデーをしていた前原です。

ぼくはその当時、メルボルンの日本食レストランで働いていたのですが、たった3日でクビになり、本当にお金もない中どうしようと思っていたところを、寄付形式のレストランに救ってもらいました。そして、そこで出会った人たちにも……。
今日は、メルボルンにある寄付形式のレストランで学んだ、お金より大事なことのお話をご紹介します。

 

はじめに:寄付形式のレストラン「Lentil As Anything」とは?

僕が助けられた寄付型のレストラン、「Lentil As Anything」。

こちらは非営利組織が運営しているインド系のレストランで、お客さんが価値あると感じた値段の分だけ払ってほしいという哲学を掲げています。尊敬や平等、機会、信頼、自由、親切心のルールで成り立っており、この方法でもう15年間も続いているそうです。

当時のぼくは、仕事もなければ貯金も全くありませんでした。なので、このレストランを知った時はもう神のような存在に思えたことを覚えています。

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※こちらのボックスに食べ終わったら寄付したい金額を入れます

 

オーガニック満載のカレーメニューを食べてみた

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ぼくが訪れた時はディナータイムだったので、長蛇の列ができていました。ちなみに、ぼくの後ろのカップルが盛んにキスをしており、見て見ない振りをしておきました。
なお、「Lentil As Anything」は先ほども少し触れましたが、インド系の非営利組織が運営しています。インドの思想にのっとり、肉関係のメニューは出てきません。

 
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全て野菜しか使われていないメニューになっています。肉もなければ、魚もありませんでした。

 
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バイキング形式なので、セルフで好きなだけ取ることができます。

 
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個人的にはこちらのトマト味のライスが最高においしかったです。

 
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こんなに山盛りにしてみたのですが、全て完食してしまいました! 

 
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食後にはチャイも飲み、心と身体が満たされました。カレーの味も美味しかったですし、音楽を楽しそうに演奏している人もいて雰囲気が最高でした。本当に、心からオススメしたいレストランです!

 
食べ終わったぼくは、ため息をついてこう思いました。

 
(これでぼくに仕事さえあれば、本当にいいんだけど……)

 
空腹は満たされたけど、今のぼくには仕事がない。そんな気持ちでレストランでチャイを飲んでいたぼくに、2人のアジア系オーストラリア人が声をかけてきました。

 

キリスト教徒のオーストラリア人がぼくに声をかけてくれた

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ぼくに声をかけてきたのは、オーストラリア育ちの中国系のオーストラリア人でした。名前はチャウとドナルド。彼らはキリスト教徒で、「Lentil As Anything」の隣にある教会に用事があったため、このレストランで食事をしていたようでした。まだ全然英語に自信がなかったぼくにやっと話し相手ができたことが嬉しく、この2人に今の自分の状況を正直に告白してみました。

 
「今のぼくには仕事がない。一緒に住んでいるシェアハウスの住人ともモメている。この先、仕事をメルボルンで見つけられる自信もない」

 
2人はぼくの話を黙って聞き終えた後、いろいろなアドバイスをしてくれました。
そしてお互いの信仰の話に移ったとき、ドナルドが突然こんなことを聞いてきたのです。

 
「ねぇ。Philippians 4:7って知ってる? ちょっとぼくのiPhoneでは日本語ページが出てこないから、自分で調べてみて」

 
(その言葉はなんだろう?)

 
必死に英語での会話についていくために、ぼくは自分のiPhoneにドナルドが伝えてきたキーワードを打ち込みました。何度かぼくが入力を間違えたあと、やっとのことで出てきたのは「ピリピ人への手紙」という聖書の一節でした。

 

口語訳聖書 – ピリピ人への手紙

4:7 そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう

 

 
「わかるかな? たしかに今の君は大変かもしれない。そしてぼくらも君の仕事を代わりに探してあげることもできない。でもね、どんなにまわりの様子が大変だろうと、ぼくらは心にピースを持ち続けることが大事なんだよ
そのドナルドの言葉が、今の自分の状況と重なり心にグサっと刺さりました。

 
仕事、お金、お金にまつわる人間関係。

 
ぼくはメルボルンに着いてから、なんだかんだでずっとお金のことばかり気にしていました。だけどお金ばかり気にしてると、だんだんと気が滅入ってきます。だからこそオーストラリア人のドナルドは「まずはどんな時もまわりに影響されない状態に自分を持っていくのが大事なんだ」というメッセージを、この言葉を通してぼくに教えてくれたのです。ぼくは少しだけ、心が救われた気がしました。

 
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そしてすっかり日が暮れ、別れ際にぼくが「いま仕事がなくて、けっこう落ち込んでいたんだよ」と口にすると、ドナルドとチャウは「じゃあ、ぼくらが神様に祈るよ。キミがいい仕事を見つけられるようにって」とぼくの肩に手を置いて、祈ってくれました。

5分くらいでしょうか。ずいぶんと長い時間だったと思います。オーストラリアに来て、お金の面では全然恵まれていませんでしたが、このように人の縁に恵まれるなんて本当に捨てたもんじゃないなと思いました。

 
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※左がチャウ、右がドナルド

 
見ず知らずの彼らが、日本人のぼくに祈ってくれている。なんてありがたいことなんだろう。いまは少し周りの状況につまずいているけれど、気持ちをしっかり持つことが大事なんだ。

そんなオーストラリア人の優しさとコミュニケーションを、「Lentil As Anything」という寄付形式のレストランで体験することができました。食べることだけではなく、ぼくにとっては精神的にも助けられた思い出深いレストラン。みなさんも、ぜひ訪れてみてくださいね。

 

「Lentil As Anything」への行き方

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※こちらはストリートステーション(駅)の写真

では最後に、気になる「Lentil As Anything」の行き方をご紹介します。

【1】メルボルンのCityと呼ばれる繁華街から109番のトラム(路面電車)に乗り、20番目の停留所「ビクトリアパーク(Victoria Park)」で降りる。

【2】降りた停留所から線路沿いを歩く。すると左手に住宅地が見えてくるので、スタッドリー・ストリート(Studly street)か、ヤラ・ストリート(Yarra street)を真っすぐ入って行く。

【3】スタッドリー・ストリートは途中から名前がアボッツフォード・ストリート (Abbotsford street)に切り替わるので、突き当たりまで進む。(ヤラ・ストリートは名前が変わらないので、こちらのほうが分かりやすかもしれません。)両方の道とも突き当たりまで来たら、右折する。

【4】Sophia Mundi Steiner Schoolという学校の敷地添いの外壁をまわると入り口の門がある。

 
そう、実は「Lentil As Anything」は学校の敷地内にあるのです。ちなみにランチタイムやディナータイムを外れた時間に行くと食べられないので、ランチタイムかディナータイムを狙ってください。ぼくは一度ランチタイムとディナータイムの間に行ってしまったため、チャイというインドのお茶しか飲むことができませんでした。

 
■ 「Lentil As Anything」メルボルン店の住所
 住所:1-3 St Heliers Street Abbotsford ,VIC,3067, Australia
 電話番号: +61 3 9419 6444

 
それではまた!

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