オーストラリア人にとってバーベキューはただの食事でなく文化とも呼べるほど身近なもの。一般家庭では庭やテラスで週末などにバーベキューをしますが、なんとビーチや公園にも公共の焼き台が設置されているほど、オーストラリアとバーベキューは切ってもきれない関係なのです。そこで、お出かけ気分の高まる春まっただ中のオーストラリアで、公共の場所でバーベキューをする際にあると便利な物や焼き台の使用マナーなどをお伝えします。
BBQの流儀① 場所取りは遅れるべからず!
こんな何の変哲もない公園に突如としてバーベキュー台が!というのもオーストラリアならではの光景です。とはいえ全ての公園にあるわけではなく、数にも限りがありますので、使用は早い者勝ち。特に土日は場所によっては混み合うことも少なくないので、どうしても使いたい時は早めに場所取りをするのが一般的です。多人数でバーベキューをするなら、メンバーを場所取り組と買い出し組などに分けて、分担するのがスムーズに始められるコツ。
開催場所は、バーベキュー台のある公園を探すウェブサイト(http://www.meatinapark.com.au)で、事前に調べましょう。オーストラリア中の情報を検索することができます。
BBQの流儀② 焼き台はキレイに使うべし!
バーベキュー台はこんな形で、誰でも無料で使うことができます。使用方法は簡単で、下にある電源ボタンを押すだけ。しばらくすると上の天板が温まってきますので、油を敷いてすぐにバーベキューを始めることができます。ただ、温度調節や電源オフのボタンは無いのが一般的で、一定時間がたつと自然に電源が落ちるように設定されています。再び温めたい時はもう1度ボタンを押せばOKです。
使用のルールはただ1つ、「キレイに掃除して帰ること」。使う前にキレイだったのと同じように、終わった後もピカピカにして、次に使う人が気持ち良く使用できるようにするのがマナーです。公共のバーベキュー台を汚したまま立ち去る人は見たことがないので、オージーは案外キレイ好きなのかもしれません。
BBQの流儀③ 家から持参できるものは買うべからず!
公園の選び方、バーベキュー台の使い方を予習したところで、いよいよ準備。当日に全部買えばいいか、と思わずに「買わなくても家から持って行くと便利な物」は以下の通りです。
・ナイフ、まな板
→現地で野菜や肉をカットするなら、あると便利です。
・トング
→どこの家庭にもある金属製のトングは、バーベキューの必需品です。
・キッチン用のはさみ
→丸洗いできるキッチンばさみなら肉も野菜もサクサク切れて、ナイフもまな板もなくても、これさえあれば万能。
・調味料、ソース
→塩、コショウの他、バーベキューソースやケチャップなどは当日買っても使い切らないことが多いので、あらかじめ持参すると良いでしょう。
・調理用の油
→スプレータイプのオイルだと手も汚れにくく便利です。
・アルミホイル
→焼き台を使った後の掃除を簡単にしたいなら、あらかじめ天板にアルミホイルを敷いてその上にオイルを敷いて調理をすると、あまり汚さずに済みます。ホイル焼きをしたい時にも使えます。
・ティッシュかキッチンペーパー
→手や焼き台の汚れを取るために、少しあると便利です。
BBQの流儀④ 現地近くのスーパーを調べておくべし!
目的地を定めて持って行くものを準備したら、あとは当日に現地近くのスーパーマーケットで買い出しをするだけ。買うものは以下の通りです。
・肉
→これ無しではバーベキューは始まりません。上の写真のビーフステーキは1キロ28ドル、ということは100グラム2.8ドル。他にも鶏モモや手羽先などもいいですね。また、ソーセージは値段も手頃でカットもいらず、簡単に済ませたい時に最適です。
・野菜
→アスパラガスやマッシュルームなど、切らずにそのまま焼ける野菜が便利ですが、ナイフがあるならトウモロコシ、タマネギ、ポテトなど何でもOK。
・シーフード
→どこのスーパーでも冷蔵のショーケースで魚の切り身やシーフードミックスを量り売りしています。「肉だけじゃつまらない!」という時にオススメです。
・飲み物
→お酒はボトルショップ(たいていスーパーの近くにあります)、それ以外のソフトドリンクはスーパーで。
・スナック
→バーベキューが焼けるのを待つ間に、ちょっとあると嬉しいですね。
・紙皿、紙コップ、フォーク
→中には割り箸を扱っているお店もあります。
ちなみに、「Alcohol – free zone」は飲酒禁止です。このサインがある公園にお酒を持ち込むと罰金が科せられます。
BBQの流儀⑤あとは楽しむだけ!
買い物まで済んだらあとは美味しい肉や野菜を焼いて食べるだけ!周りの人の迷惑にならない範囲でなら、小型スピーカーで音楽をかけたりしながらバーベキューを楽しむのもOKです。場所取りや買い出しもバーベキューの一部として、ぜひオーストラリアらしい休日を楽しんでくださいね!
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