私の名前はマスミ。都内の私立校に通っている高校3年生。
得意科目は体育、苦手科目はそれ以外。親からも「こんな成績でどうするの?」「これじゃ大学に進めないわよ!」と毎日ガミガミ言われて超ゆううつ。
そんなこと言われなくても、私だって考えてるってば……。
「あの人」に出会ったのは、そんなある日の下校中のことーー。
……はあぁ。これは、さすがにやばいよなあ。
100点満点中10点て。
クラスではビリだったし、もしかしたら学年でもビリかも……。
私、大学に行けるのかな。先生にも友達にも超バカにされるし、なんだか自信なくなってきた。
でも私だってさ、その気になって頑張れば、超すごい大学に合格できちゃうかもしれないじゃん。
ビリギャルの現役慶應合格よりも、もっとすごい結果を出せるかもしれないじゃん。
あ〜ぁ、すごい大学に行ってみんなをびっくりさせたいな……。
・
・
・
ガサガサッ!!!!
え? いまなにか音が……。
…………あなた、
いま、
「ビリギャルを超えたい」って言った??
……は?
私の名前は寺田麻友子。海外留学カウンセラーよ。
熱血海外進学カウンセラー 寺田麻友子
年間500件以上のカウンセリングをこなすワールドアベニューの海外留学カウンセラー。イギリスで福祉関係のインターンシップ経験を持ち、GCDFキャリアキャンセラー(※)の資格も有する頼れる存在。
※キャリアカウンセラー・コンサルタントとは・・・進路、学習(能力開発)、転職や就職活動など将来のことを考えたりする際に支援を行う厚生労働省指定キャリアコンサルタント試験を合格したプロフェッショナル。
ビリギャルを超える方法なら……、
あるわよ☆
マスミ:(どうしよう、絶対ヤバい人だ)いや、間に合ってますんで……。
寺田:遠慮しなくていいのよ。
マスミ:(聞いちゃいない)いや、遠慮とかじゃなくて……。
寺田:ビリギャルを超えてみんなをアッと驚かせる方法とは……、
海外大学進学よ!!!!!
(な、なにこの目力……! 目がそらせない……!)
マスミ:か、海外大学?? 私が?
寺田:そう、海外大学進学。かっこいいでしょ?
マスミ:確かにかっこいいし慶應よりすごそうな雰囲気だけど、私、英語とかしゃべれないし、今日のテストも10点だったし……。
寺田:今の時点で英語が苦手でも大丈夫。
マスミ:でもほんとにヤバいですよ?
寺田:いいわ。あなたの実力を知りたいから、ひとまずこの問題を解いてみてくれる?
マスミ:……。
・
・
・
〜10分後〜
寺田:できた? あら、ちゃんと全部答えてるじゃな……
あ、うん、伸びしろしかない。
寺田:大丈夫。『ビリギャル』の主人公も最初は「縄文時代の次は少女時代」とか言っていたわ。
マスミ:でも、海外大学っていっても日本みたいに受験しなきゃいけないんですよね? 日本での受験でも受かるか分かんないのに、海外でなんて受かるはずないんじゃ……。
寺田:そんなことないわ。そもそも日本と海外の進学方法は全然違うのよ。
マスミ:そうなの?
寺田:そう。とはいえ、今から英語以外の言語にチャレンジするのはさすがに酷な話なので、基本的には英語圏がおすすめ。今回は、主要英語圏のなかでも特に進学しやすいといわれているオーストラリアの大学進学を例にお話しましょうか。
マスミ:は、はぁ(押し強いな……)。
オーストラリア大学進学のメリットは?「敗者復活」が叶う仕組みがあるってほんと?
世界ランキングトップレベルの大学が集まるオーストラリア
マスミ:そもそもオーストラリアってどんな大学があるんですか?
寺田:オーストラリアの大学は全部で43校。
注目すべきは、そのたった43校のうち、8校が世界ランキングトップ100位に入る一流大学だということ。この8校は「Group of Eight」と呼ばれ、なかでも有名なオーストラリア国立大学は、世界ランキングでも東大と並ぶ名門よ。
オーストラリアの大学
オーストラリアの大学は全部で43校。内40校が国立大学で残り3校が私立大学。そのほとんどが総合大学となっている。
その中でも「Group of Eight(以下Go8)」と呼ばれる、オーストラリア国内の大学で特に優れたトップ8校は、世界トップランキング100位に入る一流大学。
これらGo8は、医療や科学技術などの分野の研究に力を入れており、オーストラリア国内だけでなく世界各国の優秀な学生や、世界中のトップレベルの企業からも高い評価を得ている。
《Go8構成大学》
- 1.オーストラリア国立大学
- 2.シドニー大学
- 3.メルボルン大学
- 4.クイーンズランド大学
- 5.アデレード大学
- 6.ニューサウスウェールズ大学
- 7.モナシュ大学
- 8.西オーストラリア大学
の8大学のこと。(1)のオーストラリア国立大学は世界ランキングでも東大と肩を並べるレベル。
オーストラリア大学進学に入試はなし! 逆に必要となる3つのものとは
マスミ:……全然行ける気がしない。
寺田:そうよね。最初は無理だと感じると思うわ。
ただ、ここからが日本とオーストラリアの大学進学方法の大きな違いなのだけど、実は、オーストラリアの大学に入るのに、入試はないのよ。
マスミ:入試がない? じゃあ、大学に進学するためには何が必要なの?
寺田:オーストラリアの大学に進学するためには、「英語力」「高校卒業資格」「大学が指定するレベルの高校時代の成績」の3つが必要なの。
オーストラリア大学進学に必要な3つのもの
- (1)英語力
- (2)高校を卒業している、またはすること
- (3)大学が指定するレベルの高校時代の成績
今は成績が悪くても、「ファウンデーションコース」で頑張れば挽回もあり?
マスミ:高校時代の成績……。やっぱり自信ないな……。
寺田:ふふふ。そうよね。でも、オーストラリアには、大学進学前に敗者復活戦のようなコースがあるの。日本の高校での成績が悪くても、そこで頑張っていい成績を出せば、レベルの高い大学にも進学できるのよ。
マスミ:すごい。それってなんていうコースなんですか?
寺田:「ファウンデーションコース」よ。
「ファウンデーションコース」とは
大学で専攻する科目の基礎知識や、大学で学ぶためのアカデミックスキル(リサーチやプレゼンテーションテクニック、レポートやエッセイの書き方など)を身につけるコースのこと。自分が進学したい大学のファウンデーションコースを受講する。
期間は1年間程度のコースが一般的。
ただ、短期間で終了したい人向けに、学習期間が短め(約6~9か月)の「アクセラレーテッドコース」と呼ばれるコースや、英語力の入学基準がやや低めの人向けの「エクステンデットコース」(約15~18か月)がある。
進学までのステップはとても緩やか。ゆっくりと力をつけてから挑むことができる。
海外大学進学を決めたら、まずは高3の夏頃までに語学力のテストを受けよう
マスミ: そうなんだ。なんだか少しできる気がしてきたかも! 実際にオーストラリアの大学へ進学するとしたらどんな流れになるの?
寺田:ふふ。行きたくなってきたわね。それならまずは高校3年生の夏頃までに、一度テストを受ける必要があるわ。
マスミ:いきなりテスト!? 無理じゃん!
寺田:そのテストは合否を出すものではないわ。目的は、その結果をもとに、「事前語学研修」の期間を算出すること。現時点で英語力がなくても、海外への進学はできるから安心して。
語学力テストについて
海外の大学に進学するには、まずは自分の英語力を明らかにする必要がある。その目的は、大学進学に必要な英語力を身につける「事前語学研修」の期間を算出するため。
行き先がイギリスやオーストラリアの場合「IELTS」、アメリカなら「TOEFL」を受けることが多い。このような公の英語能力判定テストのほか、進学希望の大学や語学学校が用意してくれている「英語能力判断テスト」を利用することができる。
次のステップは海外!約10ヶ月の事前語学研修を受ける
マスミ:ふ〜ん。じゃあ、次のステップは?
寺田:次のステップはもう海外ね。そしたらまずは、テストの結果から算出された期間、事前語学研修を受けることになるわ。ここでだいぶ語学力をつけることができるから、いま語学力に自信がなくても大丈夫。
マスミ:え〜でも私成績ひどいからなぁ。どのくらいの期間になるんだろう……。
寺田:マスミちゃんの場合、10か月~12か月くらい必要かもしれないわね。
事前語学研修とは
大学やファウンデーションコースに入学するために必要な語学力を身につけるため、現地で語学学校に入学、勉強をすること。
期間は現時点での語学力により人それぞれ。日本人の平均的な英語研修期間は、6~10か月程度。最初に「一般英語コース」で一定レベルまで英語力を伸ばしたあと、実際に大学で学ぶために必要な知識を学ぶ「進学準備コース」に通う。
マスミ:もし、決まった期間内に語学力が上がらなかったら、日本の浪人生みたいにもう1年は語学学校に通わなくちゃいけないの?
寺田:「1年」とは限らないわ。行きたい大学によるけど、入学時期とチャンスは年1回だけじゃなくて2~3回あるから。
マスミ:チャンスが多いんだ!
ファウンデーションコースを受けるかは人それぞれ。進学のための3つのルート
寺田:語学研修が終わったら、例の、敗者復活戦ができる「ファウンデーションコース」を受講するの。多くの人はここで1年間程度を過ごすことになるわ。
マスミ:ファウンデーションコースを受けない人もいるの?
寺田:もちろんよ。ファウンデーションコースの代わりに専門学校に通う人もいるし、高校時代の成績が優秀で語学力が堪能な人は、語学研修もファウンデーションコースもパスしてすぐに大学進学にトライすることもできるの。
こればっかりは、「ひ・と・に・よ・る」かな。
マスミ:(滝川クリステル、そろそろ古い)
語学研修後のオーストラリア大学進学ルート
- (1)ファウンデーションコース→大学進学
- (2)TAFE(テイフ・州立の職業訓練専門学校)→大学進学
- (3)直接、大学進学
大学で学びたいことが決まっている人は(2)を選択することが多いが、多くの人は(1)のファウンデーションコースを経由して大学へ進学する。
語学学校に入る前にはどんな勉強をしておけばいい?
マスミ:今から準備しといた方がいいことってありますか?
寺田:基礎的な英語だけでも復習しておくことね。中学レベルの問題を解けるようにしておいて。
マスミ:中学レベルだったらなんとかがんばれるかも。
寺田:あとは、高校の成績は大学への入学審査で審査基準のひとつになるから、他の科目もできる限りは頑張っておいてね。
マスミ:……うっ。
寺田:きっとできるわ。目標ができれば頑張る気力も湧くからね。
自分を信じて、恐れずにチャレンジ!
よし! なんかやる気出た! わたし海外大学に行ってみたい!
ふふ、最初に会ったときとは顔つきが別人みたい。
あなたはもう大丈夫そうね。それじゃあ私は行くわ。
もしかしたら、あなたの目標を「お前には無理だ」と言ってくる人もいるかもしれない。
勉強で挫けそうなときがくるかもしれない。
でも、
あなたは絶対に大丈夫!
自分を信じて、恐れずにチャレンジしてね!
ガサガサッ
ガサッ
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・
シーン……
行っちゃった。
ほんと、何者だったんだろうあの人。でもいい人だったな。
よし、こうしちゃいられない! まずは家に帰ってお母さんに「海外の大学に行きます!」って宣言しよう!
ビリギャルも最初に家族とか友達に「慶應行きます!」って宣言してたもんね。
さっそく英語の復習がんばるぞー!
本屋さんに行って中学英語の参考書買うぞー!
がんばるぞー! いえす、あ〜いきゃん!
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マスミちゃん、
If you can dream it, you can do it よ。
〜fin〜
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