今年の母の日は5月14日(日曜)。というのは日本もオーストラリアも共通ですが、父の日は日本では6月の第3日曜(今年は6月18日)、オーストラリアでは9月の第1日曜(今年は9月3日)。実は国によって日程がバラバラだとご存知でしたか? 所変われば祝い方も違うのでは…ということで今回は、オーストラリアでは母の日と父の日に何をするか、どんな贈り物をする習慣があるかなどチェックしてみましょう!
祝うのは「母」だけじゃない!
母の日が近づいてくると雑貨店やスーパーマーケットに登場する母の日のためのギフトカード売り場。よく見てみると、「お母さん(Mum)」と書かれたものに混じって「妻(Wife)」や「私のパートナー(My partner)」など、さまざまな宛名のものが並んでいます。日本の母の日は子供が日頃のお母さんに感謝を伝える日、という印象がありますが、オーストラリアでは「子供を持つ全ての女性」を対象とした日として、夫から妻へ贈り物をするなどするのもとても一般的なのです。
また、オーストラリアでは結婚以外にも事実婚(De facto)という関係性が法的に認められており、これを選択する人も多いため、「妻へ」ではなく「パートナーへ」というカードもごく普通に存在する、ということになります。カード売り場を覗いただけでも、その国の文化や風習がわかるのは面白いですね。
せっかくの母の日なので、ホームステイ先のホストマザーに贈り物をして感謝の気持ちを伝えるのも良いかもしれません。
国により違う「父の日」
日本とオーストラリアで日程が共通の母の日に対し、父の日は別の日程です。日本やアメリカ、イギリスなどでは6月の第3日曜ですが、オーストラリアとニュージーランドでは9月の第1日曜。母の日の日程とずいぶん遠いですね。
オーストラリアでは父の日にはカードやギフトを贈ったり、家族一緒に出かけたりするなどして過ごすことが多いです。
ただ、母の日と父の日を比較した時に、母の日のほうが華やかに大きなイベントとして祝う傾向がある、という点は、日本もオーストラリアも共通のようです。ちなみに、母の日の朝、家族はお母さんより先に起き出して、朝食を用意してベッドまで運んであげる、というのが伝統的な祝い方だとか。
母の日のギフト、何を贈る?
①花束
オーストラリアでも母の日に花を贈る習慣はありますが、日本のようにカーネーション一辺倒ということはなく、バラなども一般的です。また、オーストラリアの母の日は秋なので、この時期に見頃を迎える菊の花なども好んで贈られるそうです(日本では菊は仏花というイメージですが、こちらでは普通の花として扱われています)。
オーストラリアでは、バレンタインデーと母の日は花屋さんが多忙な日として知られています。
②ぬいぐるみ
日本人の感覚からすると少し不思議な気もしますが、母の日のギフトコーナーには毎年必ずと言って良いほどテディベアが並びます。ちなみにバレンタインデーにもぬいぐるみを贈ることもあるそうなので、単純にギフトの代表格ということでしょうか。
③ジュエリー
この時期、母の日の贈り物としてジュエリーブランドのテレビコマーシャルなどが増えます。素敵なお母さんに素敵なアクセサリーという発想は日本と同じで親しみやすいですね。写真はパンドラ(Pandora)というオーストラリアのジュエリーブランドで、パーツの1つひとつを選んで組み合わせるセミ・カスタム方式のアクセサリーが、オーストラリア人だけでなく旅行者にも大人気。イニシャル入りのパーツや、誕生石が入ったもの、オーストラリアの国旗のモチーフを使ったものなど、どれもオシャレなので日本にいるお母さんへのプレゼントにも喜ばれそうです。
④衣料品
こちらはピーターアレキサンダー(Peter Alexthander)という、ポップなルームウェアとパジャマの専門店。母の日が近づくと町中のあちこちで、こんな風に「母の日セール」などのサインを見かけます。オーストラリアでは日本のように無料でギフトラッピングをしてくれるお店ばかりではないので、お会計の際に別料金かしっかり聞いてみましょう。
さいごに
上記のほかにも、映画やドラマのDVD、チョコレートの詰め合わせなどを贈ったり、ブランチやディナーなどを家族で取るために外出することも多いようです。
また、母の日には毎年「マザーズ・デー・クラシック」という、乳がん研究支援のためのチャリティーランニングのイベントがオーストラリアの各主要都市で同時開催されています。誰でもエントリーでき、参加費の一部が募金されますので、テーマカラーのピンクのTシャツなどで参加してみましょう。
せっかくオーストラリアに来たのなら、オーストラリアらしい母の日や父の日を過ごしてみてくださいね!
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