シドニーに来たら一度は足を伸ばしたい国立自然公園「Blue Mountains(ブルーマウンテンズ)」。シティから電車でたった2時間とは思えない、雄大な自然の姿にオーストラリアらしさを存分に感じられるスポットです。これは経験しないともったいない!ということで、ブルーマウンテンズへのお得な行き方や見どころ、楽しみ方を徹底レポートします!
シドニーシティからのアクセスは?
シティのセントラル駅から電車ブルーマウンテンズ・ライン(Blue Mountains Line)で約2時間行くと、そこは世界自然遺産にも指定されているブルーマウンテンズ!岩肌の山の上にできた濃い緑の森が見渡す限り広がり、その美しい眺めと澄んだ空気に、何度も深呼吸したくなる場所です。写真のような郊外型の車両に揺られ、ルーラ(Leura)やカトゥーンバ(Katoomba)の駅で降りるのが最もポピュラーなアクセス方法で、車や観光バスでも同程度の時間がかかるようです。
ブルーマウンテンズはその名の通り、1つの山を指すのではなく、国立公園として100ヘクタールほどにわたって広がる原生林の山脈全体を指すもので、ブルーマウンテンズという町や駅があるわけではありません。その中にいくつも町があり、見どころとなる景観スポットなどが点在しています。
ちなみに「ブルーマウンテン」と(ズを付けずに)呼んでいたら、オージーの知人に「それはコーヒーでしょ」と指摘され大笑い。オーストラリアは「ブルーマウンテンズ」です!
<オーストラリア政府観光局の日本語サイト>
http://www.australia.com/ja-jp/places/blue-mountains.html
有名観光スポット①スリーシスターズ
「岩に変えられてしまった美しい3姉妹」という伝説を持つ3つ並んだ奇岩、スリーシスターズ(Three Sisters)。絵ハガキなどでも有名なきれいな眺めで、青い森を見下ろすような場所にそびえ立っています。
ブルーマウンテンズは90種類以上のユーカリの木に覆われており、気温が上がるとユーカリの木が油分を蒸発させることにより空気が青みがかって見えることがその名前の由来です。この写真を撮った時もちょうどそんな天候の日でした。
スリーシスターズはエコーポイント(Echo Point)という展望スポットか、シーニックワールド(Scenic World)という整備された美しい原生林のウォーキングコースのケーブルカーなどから、ベストな角度で見ることができます。シーニックワールドは木製の遊歩道が敷かれたコースをメインとしており、気軽にオーストラリアの自然を楽しみたい人にもオススメですよ。
<シーニックワールド公式ウェブサイト>
http://www.scenicworld.com.au
有名観光スポット②ジェノランケーブ
カトゥーンバの町から観光バスや車でさらに約1時間のところにあるジェノランケーブ(Jenolan Caves)という鍾乳洞も、ブルーマウンテンズの名所です。一般公開されている鍾乳洞としては世界最古といわれるこの洞窟、なんと3400万年前にできたものだとか。しかも昔、この場所が海の底にあったという証拠が鍾乳洞から見つかっているそうで、なんとも雄大な自然と歴史を感じることのできる場所です。人智のおよばない美しさをした鐘乳石に、しばし時間を忘れてしまいます。鍾乳洞の中は事前予約制のツアーに参加すると見ることができます。
また、ジェノランケーブの周辺はウォーキングコースになっており、豊かな自然のありのままの姿を堪能できます。写真は、近くにあるブルーレイクと呼ばれる湖。鍾乳洞の石灰分が溶けたこの水の不思議な青色など、自然の生み出す鮮やかな色彩には目を奪われるばかりです。
<ジェノランケーブ公式サイト>
http://www.jenolancaves.org.au
ブッシュウォークを楽しもう!
ブルーマウンテンズの大自然に触れるなら、なんといってもブッシュウォークが欠かせません。ブッシュウォークとは山歩き、野歩きのことで、自然を楽しみながらウォーキングするスタイルのこと。ブルーマウンテンズには無数のウォーキングコースがあり、平坦なものから体力を要するものまで様々です。
オススメのコースは、初めてでも手軽なルーラ・カスケード(Leura Cascades)の周辺。ルーラ駅から徒歩で入り口まで行くこともでき、2〜3時間で回れるところも初心者向き。
滝の真下まで行くと、水しぶきと共にマイナスイオンあふれる空気を感じ、心も体もリフレッシュできること間違いなしです。ここでお弁当を広げたり、靴を脱いでのんびりと時間を過ごす人も多いです。大きなトカゲやカラフルな鳥などの野生動物に出逢うこともあって楽しいですよ。
道は歩けるように整備されていますが、山道なのでアップダウンがあり、湧き水が染み出しているところも。両手が空くリュックサックやショルダーバッグに、足元はトレッキングシューズやスニーカーで行くのが良いでしょう。とはいえ、慣れている様子のオージーの中にはビーチサンダルの人もいましたが…。
歩いていると、ティーツリーという、アロマオイルの原料になる木も野生で生えて花をつけているなど、ユーカリの木以外にも「オーストラリアらしい」植物がたくさんあります。
こちらはオーストラリア固有種のバンクシアという樹木。枝の先端についている実の部分は、山火事の熱を受けた時だけ開いて種を落とすという、なんとも不思議な生態の植物なのです。こうしたオーストラリアの独自の生態系を肌で感じるには、ブッシュウォークが最適です。
オススメ!日帰りコース
ブルーマウンテンズに日帰りで電車で行くなら、モデルコースは、
A. ルーラ駅→ルーラ・カスケード→ルーラの町を観光
B. カトゥーンバ駅→シーニックワールド→(ジェノランケーブ)→ルーラの町を観光
の2つです。Aはツアーやアクティビティ費用がかからないもの、Bは観光バスやアクティビティも楽しむものとなっています。ルーラの町はオシャレな雑貨などのお店が多いことで有名なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ブルーマウンテンズでは冬は雪が降ることもあり、夏場も夜は冷えるので、必ず天気を調べてから服を用意してくださいね!
さいごに
このほかにもウェントウォース・フォールズ(Wenworth Falls)などの見所や、ロッククライミングができる場所などもあるので、時間や日程と相談して訪れてみるのが良いと思います。
また、シティからバスで直行できる便利なツアーもたくさんあるので、自分の見たいスポットを押さえつつ利用してみましょう。ブルーマウンテンズを見ずしてオーストラリアは語れない!と思えるほど、この国らしい豊かな自然を感じられるはずです。
Comments
関連記事もどうぞ
「海外留学」
のことなら何でもご相談下さい
ワールドアベニューでは、世界各国の海外留学プログラムをご紹介するだけでなく、海外教育機関と協力し、ワールドアベニュー限定プログラムを提供しています。興味をお持ちいただけた方は、まずはお気軽にご相談ください。